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5月の風に揺れる長谷寺の思い出

 長谷寺は、近鉄長谷寺駅から山沿いにある細長い初瀬の里を通って、約20分ぐらい歩きます。長谷寺の参道には、食べ物屋さんや草餅等のお店が並びます。お餅を焼く匂いを感じながら参道を抜けると、長い階段と大きな草鞋を飾った大きな門が見えます。その手前に受け付けがあります。     拝観料は、消費税が上がった今も、昔と変わらず500円です。

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 門をくぐると長い長い回廊を、はぁはぁと息を吐きながら舞台を目指して歩くのですが、その両側に5月牡丹が、6月はあじさい、冬は寒牡丹と季節の花が咲いています。

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その長谷寺の回廊をうちの奥様と歩いたのは、実は4月半ばのことでした。

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📌 家内と出会った頃に歩いた長谷寺

 牡丹が盛りの5月、うちの奥様と長谷寺を歩きました。そして、その足で當麻寺へ行き、吉野へ向かいました。

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 その頃、おばあちゃんが入院していて、彼女といっしょに会っておきたかったのです。      おばあちゃんは、身体中に水疱ができて、体力が弱って喋るのもしんどい状態でした。      結局、おばあちゃんはしばらくしてから、亡くなってしまいました。

 今から30年以上も昔の出来事です。

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📌 昔の初瀬の里は、牡丹と人で賑わった

 そんな思い出がある長谷寺なのですが、初めて長谷寺を訪れたのは、カメラと写真を始めてからです。その頃は、長谷寺に連なる細長い道の両側に露店が並び、もうびっくりするぐらいの足のふみ場もないぐらいの人盛りでした。

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 そして、境内は大型のレンズを三脚を設置して被写体の牡丹を狙う人でいっぱいでした。

 長谷寺では、何かのきっかけで、写真撮ってる方とお話させてもらいました。なかでも、CONTAXの一眼で撮影されていたお婆さんに、ファインダーを覗かせてもらったり、CONTAXの一眼を使ったきっかけとかいろんなことを聞かせてもらったことが思い出されます。 

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 それから、宇陀の又兵衛桜を見せてもらったこともあります。その方は、レタッチしていらないところを消して編集したと教えてくれました。この方の話によると、「日本橋の裏通りの路上で、いろんなソフトをCDに焼いて1万から2万円前後で安く売ってるから、行ってみたらいいよ!」と気さくに教えてくれました。 

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 確かにそんな話をネットの情報で聞いたこともあって、僕も実際に怪しい通り?を歩きましたが、結局、わからずじまいだった記憶があります。これは、デジタルカメラが普及しはじめた頃で、20年ぐらい前の話です。

📌 露店と人が消えた初瀬の里

 退職してから、3年ほど前、久しぶりに5月の初瀬寺を訪れました。歩いてびっくりしたのは、しんみりと人通りも露店もなく、ただただ静かな初瀬の里でした。草もちを売る店の人の「草もちできたてですよ。おいしいですよ。」という掛け声も、寂しく響いていました。

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それでも牡丹はきれいに咲いていました

 4月半ばの長谷寺。牡丹はちょうど見頃で相変わらずきれいでした。うちの奥様と牡丹を堪能しながら長谷寺を歩きました。

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 11:30頃長谷寺をあとにして、だんごを買って帰りました。そのお店は、長谷寺の帰りはいつも立ち寄って、よもぎを練り込んだ白あんのだんごを買うのが楽しみです。

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では、また。                                                     Seeyou  Again


 


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