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数年ぶりに同人誌をつくる〜初のフルデジタル制作〜

絵のリハビリ中のしゃーぷです。

タイトルの通り、現在地道に同人誌の制作をしています。
前回の記事の通り、同人活動からしばらく離れていたため制作自体約4年ぶりくらいにはなるんじゃないでしょうか?

ここでまたもや「思い出すこと」からのスタートをきったわけですが、さらに今回は初のフルデジタル原稿に挑戦中というわけです。
原稿の作り方を半ば忘れているのにさらにデジタルで大丈夫か…?という不安でいっぱいですが、アナログでやるよりは遥かに効率よく今のところ順調に進んでいます。

以前の原稿の作り方

これまではペン入れまでを全てアナログでおこなっておりました。
そのやり方はというと、

紙の原稿用紙にシャーペンで下書き→コマ割り線のアタリを軽くつけておく→下書き部分をつけペンでペン入れ→消しゴムで下書きを消す→スキャナーで全ページPCに取り込む

と、ここまでをアナログで行い、取り込んでからはクリスタで画像中の映り込んだゴミをとったり線の歪みを調整したりコマ割りの線を引いたりと手間がかかりすぎていました。

今なら下書きの線を消しゴムで消すという時点で挫折します(現にしました)

ちなみにアナログ作業はこんな感じ



なので、もっと気軽にどこでも作業できるようにと思い昨年末にiPadプロを購入。

今は下書きもペン入れも全てクリスタで行っております。

思い出しながらの原稿


「まず何からするんだっけ??」

ここから始まりました。
ぼんやりと描きたい話はあるもののどうやったら同人誌ができるんだったっけ??というレベルまで落ちてました。
過去に自分が出した同人誌を見返して記憶を呼び戻したり印刷会社を調べたりしてあーそうだこうだった!と思い出しながら進めています。

ちなみに、過去に出してた本の数は全く多くないし初期はコピー本で済ませていたので入稿に関してもいまだあやふやな点はあります。

当時1番よく使っていたのはオレンジ工房さんという印刷会社。
部数は毎回100部程度だったのでオンデマンドで充分というところでした。

同人誌を作る

ということで、特にイベントあわせでもなく販売目的もなく今回も部数は少なめなのでこちらの印刷会社を使おうと思い原稿テンプレートをダウンロード。

●テンプレートの立ち切りトンボの位置にガイドを引き作業を開始
ガイドを引いておけば仕上がりがどこまでか可視化できるので作りやすくなります。




●ここからクロッキー帳に書き起こしたラフを見ながら下書きを描いていきます。
この時点でコマ割り線も吹き出しもある程度あたりだけつけておきます。


●下書きが終わったらペン入れ
コマ割り線と主線ペンのポイント数(線の太さ)を決めてメモしておき、全ページ線の太さを統一させます。(線の太さがバラバラだと見栄えが悪いからね)
ちなみに私は輪郭線はGペン、服の皺や顔のパーツは丸ペンと使い分けしています。


●ペン入れと同時にベタも塗る
同じ作業をずっと続けるのが苦手なので息抜き程度にベタもしていきます。
ベタも細かい部分はGペンでしてはんいがひろければ塗りつぶしツールでバケツひっくり返してます。(ズボラ)

●トーン貼り
貼ります。特にこだわりなく貼ります。
ちなみにちなみに最近ではトーンを「貼る」という言葉が通用しないと聞いて泣きました。私は「貼って」いました…カッターでトーンを削ったりもしました…トーンカスが湯船に浮くのも経験しました…そんな世代です(泣)

あとはセリフを入れるフォントを決めていき全体の調整や抜けがないか確認すればもうほぼデータとしては完成というとこ。
まだここまでいけてないので完成したら報告レポします。多分。

久しぶりに作業をして思ったこと、気づいたこと

●フォーマット作り
トンボにガイドを引く作業、これはめちゃくちゃ大事ですね。印刷会社側にとっては塗り出しがないデータは本当に扱いたくないので(印刷会社勤務中)、塗りだし確認のためにもガイドを引いて作業するのはとても重要だなと思いました。

●モアレがよくわからない
今でもよくわからない。画面で見てボヤボヤしてても確認出力したらそこまでボヤボヤしてない。 
過去に出した本もモアレが出てたりグラデがベタに変わってたりと失敗しまくっていたので今回はこのモアレはなくして完璧なデータで入稿したいと思います。しかしモアレよくわからない。

●印刷会社を決める
印刷会社によって入稿の仕様も刷り上がりも変わってくるので同人活動の最初のうちは一つの印刷会社に絞って作っていくのもいいかなと思いました。
年季はあるものの数をこなしていないので未だに初心者の枠組みなので使い慣れた印刷会社でしていこうと思います。

●紙見本あると便利
刷り上がりのインクの乗り方が確認できます。
以前からなのですが、自分の刷り上がりの本に対してなんのこだわりもないので毎回本文は上質、表紙はPP加工あればコートだろうがケントだろうがなんでもいいというズボラなのですが、こだわりたいという人は紙見本を取り寄せてみてはいかがでしょうか。

●不安なことは印刷会社に確認
絶対しましょう。なんなら入稿時に念押しの仕上がり確認PDFをつけておくのもいいかもしれません。
確認してくれる印刷会社もあると思うのでサイトの入稿の仕方を隅々までチェックしておきましょう。

イベントにあわせての発行ではないのでゆるーく自分のペースでしようと思い制作中です。
とりあえず形にすることが大事なので挫折せずにやっていきます。

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