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膝蓋骨骨折小話 #1 骨折経緯(当日)

せっかくの旅行で

その日は会社の友人と旅行していた最終日。

帰り新幹線に間に合わなくなりそうで、本当は時間変更もできるツアーで組んでいたんだが、まずはJR在来線の駅まで走って・・・、

あ、れ、なんか足が空回りしてる、おっとっとっと、足が止まらない!!!

多分、すごく勢いよく転倒した。
右ヒザが痛かった。

でも時間ないし、友人に大丈夫と言って在来線の駅までさらに走った。
駅構内も走った。少し痛かったけど。
お目当ての電車は結局行ってしまって駅のホームで待っていたところ右ヒザが濡れている感じがして、そりゃそうだよな血がにじんでいた。

派手に転んだ割には出血量も少なく、いったん持っていた絆創膏と、友人が買ってくれた冷水で冷やして、次の電車を待った。
10分後、来た電車に乗ろうと足を踏み出した瞬間、先ほど走っていた時以上に痛くて歩けなくなっていることに気づいた。

電車に揺られ約20分間。
痛くてしょうがなかった。
血を見ることも苦手だし、現実を知るのが怖くて様子を見る気もしないし、でもスマホで「転倒 ヒザ 痛い 歩けない」とかで調べて、何をすればいいのか調べた。

そして今日自分が裾の広がっているパンツをはいていることを恨んだ。
多分裾に引っかかったに違いない。

でも自分の運動不足と足の疲労からきて、足がもつれただけかも・・・
・・ええい!!裾に引っかかったんだ!!そうに違いない!!!

そして新幹線の通っている駅に着いた時にはもう、引きずって歩くしかない状態だった。

腫れていく右ヒザ

とにかくもう、ゆっくり引きずってしか歩けなかったので新幹線の時間は変更して、友人に付き添ってもらい、ほしいものの買い出しに走ってもらった。

・患部を冷やす氷
・キズパワーパッド(このときはもっとすごく血が出ていると思っていた)

おつかいから戻ってきた友人に助けてもらい、処置は新幹線に乗ってからと思い、右足を引きずって乗車。

席について恐る恐る右ヒザをめくってみたところ(この時は裾の開いたパンツでよかったと思った)、腫れていた。「骨折」が頭をよぎる。でも信じたくなかったので、考えないようにして、キズパワーパッドと氷で1時間40分新幹線に揺られた。
その間はほぼ放心状態だったが、痛み以外にこれと言って何の症状もなかった。

家に着く

事前に両親に歩けない旨の連絡をして、新幹線の駅まで車で迎えに来てもらっていた。ほんとうにありがたい。そしてごめんなさい。

友人にもキャリーケースを持っててくれたり買い物に行ってくれたりして感謝の気持ちでいっぱいだ。いつもいじめたりしてごめんね。

家に着いていて大きく腫れた右ヒザがさらに「骨折」の二文字を頭によぎらせる。

万が一のことに備えて、ネット情報に基づいて氷水で患部を冷やし、足をクッションで高く上げて、大事にならないのを願ってその日は眠りについた。

この時すごかったこと

それは尿意をめちゃくちゃ我慢できていたこと。
最終的には8時間トイレに行かなかった。

新幹線に乗っている最中も行きたかったけど、この足の状態では踏ん張れないと思ったし、ましてやトイレから遠い座席に座っていたので、とにかくトイレの存在と尿意を忘れることにした。

人ってこういうときは忘れるっていうか、何とかなるんだなあって。

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