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『MR』久坂部羊 を読んでみた

気になった本を適当に選んで個人的感想を書いています、くりむぱんです。

この本に関しては、MRという職業を知っている人じゃないとなかなか手に取らない、ちょっと特殊なジャンルだと思います。

私も知り合いにMRの仕事をしている人がいたので、興味があり読んでいました。最近では、ドラマで多部未華子さんもこの役で主演されていましたよね。
ドラマもこの本も、実際の仕事内容よりも盛られているのはしょうがないのですが…
変に誤解されるのも可哀想だなと思った次第です、はい…

本の感想を申し上げますと、本が分厚い割に内容はそこまで厚くないといった感じでしょうか。
とある製薬会社で働いているチームが様々な試練?に一丸となって挑んでいくのですが、それを経験しながら一番若手のMRが少しずつ成長していく小説になっています。

この作者のイメージするMR(実際に交流があるMRを題材にしているかもしれませんが)が少し古い+盛られている印象が強く、小説だからしょうがないのですが(何回も言ってるw)、こんなことあり得ないよーと思ってしまうことが多かったです。

私も実際にMRの人を知っているからこそバイアスがかかってしまっていますね。(笑)


一つ言えることは、この作者の久坂部さん、実際のMRの仕事内容を上手い具合に膨らませているところかと。

どういう事かというと、事実ベースで伝えたいことと、面白く内容を誇張しているところの使い分けが素晴らしいなと思いました。
それがこの小説を面白くしているのではと。

後半の方が最大の試練にチームで立ち向かっていく内容になるので、そこまでモヤっとせずに読み終わりました。

内容の展開としては少しだけ半沢直樹に似ています。


最後に、作者はなんでこの小説を書こうと思ったのか背景を知りたくなりましたね。MRという仕事をどう表現したかったのか。この小説を読む限りではあまり良くは感じていないように思いました。
ぜひインタビューしてみたいですね。(笑)


興味ある方は是非読んでみて下さい。


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