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『夜明けのすべて』瀬尾まいこ を読んでみた

気になった本を適当に選んで個人的感想を書いてます、くりむぱんです。

前回の投稿が1月だったので、約3ヶ月も空いてしまった…

読みたい本は4冊くらいアップデートして購入してたのですが、ようやく1冊目を手に取ることができました。ふぅ。

「夜明けのすべて」

…うーん、タイトルからは何も想像できませんでした。でも、帯を読んで「心が温まる物語」って書いてあって読みたいと思ったのと、瀬尾まいこさんの「バトンは渡された」がとても好きな作品だったので、同じ作家さんの2作目、3作目を読むのが結構楽しかったりするので読んでみました。

まず、読み終わった第一感想。

「幸せはむしろ小さなことをちゃんと見つけられることのほうが心があったまるなぁ」

どちらかというと、お金を稼いでいい物を身につけて、良いところに旅行に行って、習い事みたいな自己投資をして、自分の幸せを感じてました。

それも全然間違ってないし、人によって感じる幸せは違うと思う。

でもこの本を読んで、自分のことを分かってくれる人がそばに居るだけで、気づけることがいっぱいあって、見える世界をこんなにも変えることができるってことに改めて気付かされました。

物語の主人公は同じ年代の男の子と女の子で同じ会社に勤めている同僚です。男の子はパニック障害があって、女の子はPMSに悩まされている。ふたりは働いていく中で、お互いの病気を知って理解しようと歩み寄っていく。

そして、主人公の男の子が自分の病気を理解してくれて、接点を持つことを何も恐れない女の子のおかげで、自分が好きだったものや新たな考え方、生き方に気づけるようになってく。そこで女の子の病気も助けられるんじゃないかって頑張ってみる。

パニック障害とPMSは最近よく聞くし、若い子に多いから小説の題材になっていると思うけど、病気じゃなくて、自分の弱みって考えたら誰でも当てはまるなって思った。

お互いを理解しようと歩み寄ることで、こんなにたくさんの気づきがあったり、助け合えたりするって、すごく素敵なことだなって。そこに幸せを感じられる人間になりたいと思いました。外見や雰囲気だけでは何も見えない。主人公の二人みたいに「好きになれる」って言えるのは、「好き」っていうより深いなと。何があっても好きになれる自信のようなものを感じて、この一言が好きになりました。

今日たまたまニュースでジャニーズの子がパニック障害で退所するという記事を見ました。

今までなら「かわいそう」で終わっていたかもしれないけど、この本に出会って「自分と向き合って新しい生き方を見つけられるタイミング」だとどうか前向きに頑張ってほしい。本人にしか病気の辛さは分からないと思うけど、どうかこの主人公のように幸せを見つけてほしい。


余談ですが、この本を読んである曲が頭の中に流れてきました。

「僕のこと」Mrs.GREEN APPLE

(今度から小説とリンクする曲も紹介してみようかな😊)

とっても素敵な小説でした。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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