22:もうすぐ20歳になるけどサンタさんくるかな

サンタクロースをまだ信じてる、信じていたいから信じてる、きみはなにをお願いしたの、ずっと気が狂ったままのちいさなこどもでいたい、街はイルミネーションできらめいて、あたしはそれを上からみてる、街中が白い息を吐きながら幸せな日を心待ちにしてる、クリスマスにはいちごのショートケーキを食べようね、だいすきないちご、最後までとっておくきみ、あたしの分もあげるのにな、これって1番の愛情表現じゃない? 夜になったらクッキーを焼こう、サンタクロースにあげるの、いい子だった日なんてないけど、クッキーだけはとっても美味しく焼けるんだ、だから来年もあたしに会いにきて、欲しいものなんてずっとひとつだよ、いちばんかわいいあたしのときに死ねますように、忘れちゃだめだからね、はやく来ちゃうのも駄目だよ、ちゃんと必ず殺しにきて、今がいちばんかわいいよって言って首を絞めてね、お墓はピンク色にして、飾るお花はまっしろなカサブランカを一輪、お線香はいらないからあたしの大好きな香水を振りかけて。

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