鹿島 茂 著 「悪女の人生相談」
表紙・題名につられ手に取り
裏表紙のあらすじを読み
そのまま表紙をめくり、外のベンチで立ち読みならぬ座り読み
持ち帰って良いとのことなので、ありがたく頂戴してきました。
またもすごい本と出逢ってしまった。
本ともめぐり合いですね。
素晴らしい出会いを忘れないように、とりあえず導入、書き残しておきます。
この本に見事に惹かれた私も、悩める「悪女」なのかもしれない。
悪女の反対語は馬鹿女
「malin(マラン)」(女性形「maligne(マリーニュ)」)はフランス語。意味は「頭がいい」「賢い」。元々は「狡い」「悪知恵の働く」。
日本語で「純粋」「傷つきやすい」という意味で使われる「naif(ナイーフ)」(女性形「naive(ナイーヴ)」)はフランス語での意味は「馬鹿な」「間抜けな」
よって、悪女=クレバーな女であるから、反対語は馬鹿女
(クレバーの意味は「利口な」「賢い」)
クレバーな女
自分の行動・言葉を十分に意識化できている女
例えば
恋愛において、男を誘惑する際にかなりタチの悪い振る舞いをしたとしても
意識した上でのふるまい→罪は一等減じる
意識せざるふるまい→罪は一等増加
よって、恋愛において
「意識せざる悪(馬鹿女のふるまい)」は「意識した悪(クレバーな女のふるまい)」よりも悪質である。
日本の恋愛・結婚戦線における「悪女」
「意識せざる悪」>「意識した悪」であることは欧米では、ほとんど常識になっている。
しかし、恋愛後進国の日本では、「悪女」の方が恋愛・結婚戦線において苦戦を強いられている。
恋愛・結婚に関して「悪女」であればあるほど不利であるという事態が生じてしまっている。
なぜか
日本のような恋愛後進国では、なぜか女性の「意識せざる悪」が「天然ボケ」などと賞賛され、魅力のひとつとしてカウントされている。
なぜか
恋愛において、男性のほとんどが「malin(マラン)」ではなく「naif(ナイーフ)」であるから。
よって、大馬鹿男が大馬鹿女を増長させ、多数化してしまっている。
本来であれば恋愛におけるプロであるはずの悪女が馬鹿女たちによって苦杯をなめさせられている。
女はどんどん「maligne(マリーニュ)」になっているのに、男がますます「naif(ナイーフ)」になっているからである。
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