見出し画像

中山道12 八幡宿→長久保宿

▽1991年3月
23歳 30年勤めた会社の入社前に、東海道を歩きました。
▽2021年3月
53歳 30年勤めた会社の退職後に、中山道を歩き始めました。

京都まで一気に歩く、"気力"、"体力"、"時の運"、が無いので、行けるとこまで歩く事を繰り返します。



2021.05.29

1.そば処中山道

大宮駅、25年近く利用して、何度か食べたこともありましたが、全く気づきませんでした。
こんな身近に中山道があったなんて。
嬉しくなってきます。

ジャイアン登場!
私(のび太)の後から、ズンズンと中山道を追いかけてくる、ジャイアン(本名オオタニサン)が、本日熊谷宿→深谷宿をご夫妻で歩く前に、大宮駅でタイミングがあったので、そば処中山道の前でパチリ。

オンライン飲み会でしか会ってなくて、リアル・ジャイアンにお会いするのは3年ぶりくらい。
奥様と深谷観光を満喫してもらい、追いつくスピードが落ちるように、美味しい蕎麦屋さんを紹介しておきました。

10割とは思えない蕎麦の柔らかさと、小海老のかき揚げのあげ具合が絶品です。


2.八幡宿

前回歩いたバス停に再び降り立つ。
今日は雨降ってないので、浅間山がみえるか楽しみ!

今日は長野県が作ったマップを、会社の先輩から頂いたので、ポケットに忍ばせて歩いてみます。
みやすかったです。

八幡宿は静かな町、
良い感じに空気がとまっています。

バス停は家の敷地内にあるし、

みた事もない石が置いてあったり、

町は静かに佇んでます。

八幡宿さん、お邪魔しました。


3.振り返る

五街道を2度歩いているUさんをジャイアンさんから紹介してもらい、お仲間とおじさん4人で昨夜オンライン飲み会をしてて、
「街道歩いてて振り返った事ある?」
との話題で盛り上がり、
「30分に1回振り返ると、全く異なる風景がみえる」
と人生訓みたいなありがたいアドバイスを頂き、今日は振り返りを意識して歩きました。

八幡宿を出て少ししたあたりで、振り返ってみまると、

おぉ〜!
前回雨で見る事が出来なかった浅間山
今日は見事にみえました。
振り返るって、とても良い事ですね。
その後は5分に1回くらい振り返ってます。

おおっ
ロードサイドに珍しい喫茶店と、
もう一件美味しそうなレストランが、

こちらも振り返ってパチリ。
"くまさん"という名のレストラン。
モーニングもやってて、丁度通り過ぎて、振り返った瞬間に、営業中の看板出してました。
手づくり料理にこだわっていて、調べていたら謎のブログ"佐久市酢ランキング"1位でした。味噌も酢も手作りなんですって。

▽佐久市酢ランキングベスト6


振り返ると、まだ浅間山が見護ってくださってます。
埼玉県の北部から冬の空気が澄んだ日にみると、力強いイメージですが、長野から見ると優しくイメージ。
姿が全く異なるので面白いですね。
この後山間部に入るので、多分見納め。
さようなら浅間山、また会いましょう。

4.毛沢東?

えぇ〜、毛沢東?
一瞬そう勘違いして、後から写真見返したら"百沢東"でした。
百沢東の集落が、いい感じでしたので、紹介します。

集落に入る手前で、ススキは秋に茶色くなるので、おそらく蘆(よし)がお出迎え。簾(すだれ)に使うのかなぁ。
しかし蘆、簾に、書けと言われても無理ですね。書けたらカッコいいですね。

間口の広い長屋があり、トンネルで奥に入れるようになっている。
秘密基地みたいで、ワクワクします。

ミニサイズの火の見櫓、草むしりするお婆ちゃん、挨拶して1枚撮らせて頂く。

昨日のオンライン飲み会で、Uさんの街道歩きの時の挨拶話が、とても共感できて良かったです。

「歩いている私たちは、どこまで行っても、他所者なので、絶対先に挨拶をするのが礼儀だ」

確かにその通りで、私も中山道歩き、群馬県に入る手前あたりからからそれに気づき、無視されても良いので声かけるようにしてたら、必ず気持ち良く挨拶返して頂けるので、そうしてます。

街道歩きしてて意外や初めて猫を撮影。
花の下にいる虫に夢中で、振り向いてくれたのはこの一瞬だけ。

水準点を大切にする習慣が長野県にはあるのか?
今日一日で、撮影してませんが他に2ヶ所で、水準点の看板みました。

5.国道142号

諏訪までは142号の周りをクネクネと歩きます。
よろしくお願いします。

いきなり、獣道に向けて、中山道の道案内が…。
このあとは、こんな感じの道案内が何度も続くので、そのうち驚かなくなります。

融雪基地!
除雪車が中にいるのでしょう。シャッター開く瞬間、サンダーバードの音楽流したくなりますね!
融雪基地が気になり調べてたら、こんな地図が出てきました。除雪は雪国では生死に関わる生活インフラですものね。

▽除雪路線図


6.瓜生坂

142号からそれ、望月宿に向け、再び山道に入ります。馬のマークがあります。途中掃除をしていた方に聴くと、昔山の上で馬を育てていたそうです。

花々が咲き乱れる美しい畑を抜け、坂を登ります。

"けい酸加里"、"青酸カリ"⁈
怖っと思ってたら、環境に優しい持続可能な肥料でした。


瓜生坂(うりゅうざか)、こんでこんなに立派な石碑があるのかと思っていたら、京から来ると、結構な急な坂があるからでした。


石碑が立体的で立派です。この近くの石碑は、相対的に立派でした。有能な職人さんがいたんでしょうね。
元文元年とは1736年、300年弱もこの地に立っていたのか、凄いなぁ。

坂を下ると望月宿の街並みが見えてきます。

ガソリンスタンドの味わい深い、手書きの文字。

ここ凄かった、石仏群、マーガレットの花が咲き乱れ、なんだか天国のようでした。

7.望月宿


望月宿、何があるのがわからないワクワク感たっぷりの街。

橋の上から花火投げてる祭りも面白そうだけど、私は味噌カツ丼と草競馬が気になる。

味噌みそかつ丼、ありました。
三角ここで食べられますよ!


犬神家の一族の宿!
気味悪くて、お客様来なく ならないのかなぁ…。

燕の育児、この時期はご両親大活躍、去年あった自然が失われているので、ご苦労は多いとご察しします。

立派な資料館、何が展示してあるのか、入るとハマっちゃいそうで、スルーしちゃいました。

ガソリンスタンド跡地の飲食店。
入ってませんが、美味しそうです。



8.望月宿の個性派たち

個性的で味のある立物。
全体的に程良い保存率です。

望月宿も、屋号の看板出してました。
坂本宿以降で見かけるようになり、長野県追分宿以降は高い確率で遭遇します。

望月宿さん、お邪魔しました。

9.信濃路の風景

心身ともに癒されます。
見護ってくださる道端の神様。
微笑んでくださる道端の花々。
想定外の山道の道案内。
信濃路万歳!

うわっ、懐かしい…。
パルサー!

街道沿いの丘の上の街づくり。

優雅な歯医者さん。

謎の俵型マーガレット。
新種かなぁ?

エメラルドグリーンの溜池。

10.茂田井 間の宿

間の宿とは、幕府が認めなかった、宿場街間にある宿のこと。
江戸時代の、既存の宿泊事業者の保護、新規宿泊事業者参入障壁ですね。

そんな街が、当時の姿のままごっそりと残っているのです。

この箱から案内図を受取り、茂田井間の宿に入ります。

坂の先に町がみえてます。
宿場町に入る前から立派な鬼瓦が。
あちこちに綺麗なお花も添えられてます。

中心部に入る前に参拝。

なんだかテーマパークみたいだぞ!

酒蔵発見!
まだ昼前、飲むには早い…。
でも入ろう。

大澤酒造さん。

蔵の中は、絵を学んだオーナーの作品や、長野県に縁のある作家さんや作品が展示されてます。
隣の蔵には、書道作品が展示されてました。

お土産にお酒を購入して、峠越え前によせばいいのに、荷物を重くしていざ出発。

川がせせらぎが風情を更に増してます。

百貨店、喫茶店に、やきものSHOP、酒屋さん以外の商店はあと数軒あったかないかくらいでした。

石垣の家がちらほらと並ぶ石割坂を登ると一里塚が。
この辺りで、茂田井間の宿は終わり。
とても良かった、お勧めです。

11.芦田宿

右手に広がる浅間連峰に見惚れていると、すぐに芦田宿に入ります。

蓼科町に入ってたんですね。

小さな静かな宿場町、この後笠取峠を控えてますので、お昼をここで食べないと後がありません。

股旅休憩所。
股旅とは、旅をしながら諸国を巡る、芸人や博徒の事。
なかなか粋なネーミングですね。

お腹が空きました。
今日もお蕎麦屋さんに入ります。

「車ではないですよね?」
と念を押され、2合頼もうとしたら、
「コップ一杯にしたら」
と抑えられちゃいました。
燃料には嬉しいお通しが!



天ざる800円は安いですよね〜。
よせばいいのに、結局燃料お代わりしちゃいます。

よせばいいのに♬

いい響きです。

本陣。
建物には住んでませんが、地主さんが同じ敷地内には住んでおられます。

鯱鉾って、上からみると、こんな感じなんですね。
金の鯱鉾って、やりすぎ感のある権力の象徴ですね〜。
愛知の結婚式もその影響なのかなぁ。

本陣跡地のお庭、左側が一般開放エリア、右側が地主さん玄関へのアプローチ。
開放してくださる懐の深さ、素晴らしいです!感謝です!

中心部を抜けて笠取峠を目指します。

田植えの準備中。
美しいですね。

ふと思ったのですが、“ゆ“ナンバーって、温泉地のある都道府県では大人気な気がしませんか?
大分県なんか、"ゆ"ナンバー品切れなんじゃないかと思っちゃいます。


"あ"ではなくて、"ゆ"が良いですよね。

12.笠取峠

さぁ始まります、松並木。
不思議と旅人気分が上がってきます。

何もかもが絵になります。

着物の女性も絵になります。

この看板、読みやすくないですか?
中山道歩いた中で、私の中ではナンバーワンの読みやすさ。
これはセンスですね。

13.長和町

峠を超えると長和町、和田峠がある町です。
市町村合併で、和田宿と長久保宿などから、名前とってます。

学者村って何だ?
学者しか住めないのか?
調べても出て来ません。  

はいっ、気をつけます!

和田峠超えるので、山神社にご挨拶。

14.長久保宿

長久保宿に入ります、
かつて、川に流されて大きく場所を変えた影響で、中山道は直角に曲がっている場所があります。
途中の資料館にお邪魔しました。

土間がそのまま残ってて、飾ってある能面も凄いのですが、建物に魅入ってました。

一番感動したのがこの絵。
木目がくっきりしていて、もう言葉になりません。

長久保宿も、屋号が飾られてます。

こちらが直角の曲がり角。
左が江戸、右が京。
角の建物は旅館ですがコロナでお休みしてました。

リアルな高札場。

"うだつ"です。
この後長久保の中心部を抜けたあたりからスマートフォン電池切れ。
ちょうど国道142号に沿って歩いてたので、良かったです。
宿の夕食まで画像はありません。

泊まりは民宿"みや"。
中山道仲間が1人いました。

楽しくお話しして、
美味しく食べて、
美味しく飲んで、
検討を讃えあい、

和田峠に備えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?