中原街道2 小杉陣屋→瀬谷
2024.08.12
1.スタート地点まで
午前4時で28度は暑すぎ、先が思いやられます。
JR王子駅が期間限定でまたご駅になったイベントの名残り。
本日のスタート地点は、東急東横線の新丸子駅。
王子駅から直通電車があり一本で行けます。
東急東横線新丸子駅の改札にQRリーダーがあります。
紙の磁器チケットが廃止になり、QRチケットに変わると聞いてましたが、もう導入されていました。
前回歩き終えた後に立寄ったた三ちゃん食堂、銘店でした。
出発地点、小杉陣屋跡近くのセブンイレブン。
本日から駐車場が有料化になるそうです。余程困っていたのでしょうね。
2.小杉陣屋
Self service shop。
餃子・肉など販売品目を定めた無人店舗は近年増えていますが、この店は違います。フードロスをテーマに販売しています。
店内を覗くと食品以外に、シャンプーなども販売。
物を大切にするコンセプトショップ、流行るかもしれません。
ここの庚申塔は、川崎大師へ向かう道の道標も兼ねていたそうです。
1924年7月に川崎町・御幸村・大師町が合併し、川崎市が誕生しました。
当時の人口は 5万人弱、その後は北部の町村の合併を繰り返し、南北に細長い川崎市が出来上がり、現在の人口は150万人を超えています。
3.中原区の由来
中原区がある一帯は、この地を通る中原街道にちなんで中原村と名付けられました。中原街道の名の由来は、終点の平塚中原陣屋から来ています。
上の画像をご覧ください。
左手前ファミリーマート、左奥セブンイレブン、右奥ローソンストア100、同じ交差点に大手3社が揃っている珍しい場所です。
江川沿いの遊歩道を多くの人々がジョギングや散歩をしています。
中原街道は平塚宿で東海道に入り、遠州につながっています。
上の画像の店舗は遠州出身者が営んでいるのでしょう。
遠州の範囲は大井川から西側の静岡県内で、廃藩置県までの正式な呼び名はは遠江(とおとうみ)。
京都から見て近くにある淡水湖・琵琶湖がある地域を「近江」、遠くにある淡水湖・浜名湖がある地域を「遠江」と呼んだのが地名の由来です。
只今の時刻は08:19。
歩き始めて2時間、そろそろ飲食店に入り冷房で身体を冷やさないと、熱中症発祥率が高くなります。
店が暫くなさそうなのでコンビニのロックアイスを購入し、後頭部を冷やしながら歩きます。本来は冷凍ペットボトルがベストなのでが、販売しておらずロックアイスで代用します。
4.横浜市都筑区
都筑区は人口増加率が極めて高かった印象があるので調べてみたところ、1995年の116,776人から2024年は215,307人、10万人近くも増えています。
鎌田堂の敷地内にベンチがあったので15分くらい身体を冷まします。
気温が35度近い日は、決して先を急がずに、涼む場所があればこまめな休憩が必要。
地蔵や石仏の前に一つ一つ丁寧に、ペットボトルの水が供えられています。
冷凍ペットボトルは優れもので、歩きながら後頭部や脇の下などに当てて体温を下げる事が出来ます。
30分くらいが飲み頃、後は少しずつ飲みながら、次のコンビニまでの距離などを計算しながら一歩一歩前進します。
ホストクラブなどの宣伝をするトラックがたくさん停車していました。正確に数えていませんが20台位はあり、大阪の店舗のトラックがあったので、全国区の事業者だと思われます。
東京都が条例を変えて規制するとニュースで見ましたので、ビジネスモデルとして今後は厳しいのかもしれません。
5.関谷住宅と港北ニュータウン
関谷住宅。
国指定の重要文化財で、長屋門や母屋が茅葺屋根で出来ています。
主屋は関東地方で現存する最古級の民家といわれておりますが、年に1回程度しか公開はしておりません。気になりますね。
シェア畑。
農家のサポートが付く貸農園で、かつてクラインガルテンという名で流行ってました。手厚い市民農園に近く、一定のニーズがあると思われます。
港北ニュータウン。
様々な形をした高級そうなマンションが立ち並んでいます。
港北ニュータウンのほんの一角しか見ていませんが、市町村単位の人口で日本一の377万人が住む、横浜市の勢いを感じました。
6.東方農業専用地区
ニュータウンの開発で、街道が無くなっていましたが、この付近から復活します。
東方農業専用地区。
港北ニュータウン計画の一環で、農業専用地区を設けています。
とても重要な事ですね。
大谷さん。
街道歩きの仲間で川崎市在住。
朝連絡したところ途中で待ち伏せすると予告があり、飛び出し坊や風の看板の裏から颯爽と登場。
猛暑順応トレーニングにお付き合いいただく事になります。
7.佐江戸
佐江戸。
かつては荷物の受け渡しをする継立場が設置されていました。
気になる地名の由来は、中原街道が江戸に通じている事や、西土と書いた地名が佐江戸に変化したなど諸説あります。
味奈登庵 都筑佐江戸店。
大人気の店で、駐車場の車が溢れかえって警備員が捌いていました。
運よくイートインがあったので、30分くらいくつろぎます。
昭和精機。
シャッターの絵が、味噌樽の様なものを職人が作っています。ひょっとする代々遡ると、樽を作る会社だったのかもしれません。
この日影がみえない直線道路は心が折れます。
目視で1㎞くらいですね。
念願のスーパーマーケット。
購入した飲物とはあまり関係ないかもしれませんが、氷をいただいて氷嚢を作ります。
あついあついと休憩していたら、同日に街道歩きの仲間が別々に栃木県佐野市と埼玉県熊谷市を歩いており、熊谷から送られてきた画像に絶句しました。
熊谷は38.6度。
私たちが歩いている場所より4.6度も高い。そのまま歩くと馬頭観音を建てに行くことになるので歩くのやめてくださいと連絡。
結局歩くのをやめて帰宅したら熱中症にかかって大変だったそうです。
大山がみえてきました。
山の稜線をみると心が落ち着きます。
2人で猛暑順応トレーニングと言いながら歩きましたが、結論は単なる体力消耗以外の何物でもなく、何の意味があるのだろうかと笑いながら歩いていました。
次回は終点の平塚中原陣屋を目指します。