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【中国語学習の道のり】3-2 通信講座の受講

3-2 通信講座の受講

毎週作文を書き始め、少しずつ主体的に勉強できるようになったものの、「まだ足りない。もっとやらないと……」という焦りが、心の中にくすぶっていました。

そして、何か道しるべのようなものがないと不安な気持ちも感じていました。

主体的に勉強できるようになったとはいえ、発音、文法も何だかあやふや。もう一度基礎からきちんと勉強したいなぁと思っていました。

でも、どんな参考書を使って、どう勉強したらよいのか分かりません。
そんな時、ある通信講座を見つけたのです。

その通信講座は1年かけて、入門レベルからHSK6級を目指すというもの。

1年でHSK6級……というのも魅力的に感じましたが、心をとらえたのは「毎日の学習報告システム」でした。

通信講座は、ややもすると挫折しがち。これまでにも、英語や仕事関係の通信講座を受講したことが何度かあります。

課題の提出は真面目にやるタイプでしたが、途中の勉強はサボって、何とか課題だけ提出する……というのが、いつものパターン。

ところが、この講座では担当のトレーナーの先生に毎日学習報告をメールしなければなりません。そして、トレーナーの先生からもフィードバックを頂けるとのこと。

「これならやれそうだ」

カリキュラムもガッチリ組まれているので、とにかく言われた通りに進めていけば、1年後にはHSK6級レベルの実力がつくぞ! と、気持ちは1年後に飛んでいました。

日本から届いた教材を受け取ると、もうワクワクです。

最初はひたすら発音の練習。ピンイン表を4つの声調つきで読んでいきます。真面目にやると、小一時間かかります。

まとまった時間をとるのが難しいので、朝の身支度をしながら最初の3分の1を練習し、夜はホテルの浴槽につかりながら次の3分の1を、お風呂上がりに髪を乾かしながら残りの3分の1を練習……といった感じで、ひたすら発音練習をしました。

仕事は毎日残業でしたし、ホテルに帰ってからも仕事をしていることが多かったので、夜はほとんど勉強する時間はありませんでした。

そのため、身支度の時間、お風呂に入っている時間、行き帰りの通勤時間、会社の昼休み、そして唯一の休日であった日曜日が勉強時間でした。

通勤中は例文を聞きながらの口パクシャドウイング、昼休みに作文を書いたり、文法の復習をし、日曜日は中国語教室に通い、午後から通信講座の課題に取り組む。そんな毎日でした。

とにかくストイックにやり続けました。もう修行と言ってもいい位、自分を追い込んでいました。「頑張っている自分」に酔っていたとも言えます。

それでも私にとって幸いだったのは、中国に居て、いつでも中国語を使える環境に居たことです。「あ、これ、この間覚えたばかりのフレーズだ!」という場面に出くわしたり、たまたま道を聞かれて、覚え立てのフレーズで対処できたという小さな成功体験を味わうことができたので、そんな辛い勉強をしながらでも、くじけずに済んだのだろうと思います。

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