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「わかった?」は自分が安心するための言葉

こんにちは。
「難しい」を「易しい」に変える伝え方ナビゲーター 深谷百合子です。

「わかった?」と聞いて、相手が「わかった」と答えたとき、相手は本当に「わかって」いるのでしょうか。

拙著『賢い人のとにかく伝わる説明100式』では私の中国での失敗事例を紹介しました。

部下の中国人は、私の指示に対して「わかった」とは言っていたけれど、全部は伝わっていなかった……という失敗事例です。

「わかった?」と聞いて、相手が「わかった」と言ったから伝わっていると考えるのは禁物です。

相手が「わかった」と答えるとき、大きく分けて次の3つが考えられます。

①あなたの伝えたことと相手が受け取ったことが一致している

②あなたの伝えたことと相手が受け取ったことが一致していない

③あなたの伝えたことをそもそも相手が受け取っていない

「そんな意味じゃなかったのに……」
「なんでそんな勘違いをするの?」
というようなことになるときは②のパターンですね。

「活性化」「検討」「効率化」というような抽象的でフワっとした言葉を使ったときほど、いかようにも解釈されてしまうので、「そういう意味じゃないんだよ!」という行き違いが起こります。

さらに最悪なのは③のパターン。

「わかった?(怒)」と「圧」でわからせようとしたときです。

本当はわかっていないけれど、「わかりません」とは言えない雰囲気だから「わかった」としか言えない状態。

自白を強要されて、やってもいないのに「やりました」って言ってしまうのと似てるかも。

こういうときって、相手の「わかった」という言葉を聞いて自分が安心したいだけだったり、無理やり「わかった」と言わせて言質を取りたいだけだったりするんですよね。

説明のノウハウとか伝え方のスキルという前に、「この部分がわかりませんでした」「確認のために質問してもいいですか」と相手が言えるような関係づくりをすること。

これが最も大事な「土台」です。

そのうえで、自分の「伝えたこと」と相手の「受け取ったこと」が一致しているかどうか、本で紹介したコツを使って「ズレ」を見つけてくださいね。

新刊『賢い人のとにかく伝わる説明100式』(かんき出版)は、全国の書店・ネット書店でお求めいただけます。

それでは、また。


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