もはや失敗しかない

小中と失敗ばかりで育ち
高校はど田舎まで楽しく通い
(ど田舎すぎて起きるの4:30なのがまず失敗)いよいよバイトなどはじめてみるかと
18からバイトスタート
最近こそ危険なミスはなくなったが
というより今の仕事は危険なミスをするまえに
上司がチェック入れてくれるだけなのだが
これまでの小さな失敗から大きな失敗まで
忘れないようにメモしておこうと思う

とんかつがすきだからです
と面接で言い放ちはじめたとんかつ屋のバイト

大きなお皿をもって働く仕事だった
メインのとんかつは一番重いのだが
スムーズに提供。よし
軽めのご飯とお味噌汁をそっと置く
というところでなぜか手が滑りお客様へ
お味噌汁ぶっかけ

こちらおさげしますね、と
ドレッシングを持ち上げると
お客様がフタを閉めず
かぶせていただけだったため
するんとドレッシングがおちて
お客様にぶっかけドレッシング

空いたお皿をおさげしますね、と
笑顔で話した直後
なぜだろう持ったお茶碗がつるるんとすべり
お客様の足元へ
すってんころりんどんがらがっしゃん
もちろん破壊

キャベツのおかわりおもちしますね、と
お客様の目の前にきてキャベツをいれる瞬間
キャベツを掴んでいたトングが崩壊

手に職がほしいと続いて歯科助手になる

銀歯といえば伝わるであろうか
歯につける銀色のつめものやかぶせもの
これを技工物とよぶのだけれど
まさにこれのもとになる型をとっていた
シリコンのようなガムやゴムのようなものを
ねりねりして土台に流し先生に渡すと
患者さんの歯に入れて歯型がとれるのだ
とりおわったらその型を固める液体につける
そしてそれを使い先生が
銀色の技工物を作るのだ
作り終わったら土台から歯型をはずすために
ゴムのようなものを溶かす液体につける

私がやらかしたのはその作業の途中だ
患者さんからとれた歯型を固める液体につけた
お昼休み前に先生が誰がこれ作ったんだ!と
お怒り気味
どうやら私は間違えて
溶かす液体に全部入れていたようだ
形のはっきりしない
ふわっふわの歯型がたくさん出来上がっていた

時給がいいからとはじめた薬局は
スパルタだった
常に店内は録画されており
本社に送られ店員のチェックが行われる
ランキングやダメだしがついてかえってくる
常にでかい声で安売り商品を言い続ける
薬の品出しをしながら安い洗顔を言うみたいな
脳みそ大混乱状態で動き続けるそんなところだ
というわけで店長、副店長は鬼のようだった
副店長なんてガタイがよくて眉毛の薄い女性で
怖いものなんてなさそうだった

品出しをし急いで在庫を棚に直していた時だ
脚立を使って棚の上へ
DHCの化粧品が入ったカゴを直していた
脚立があるとはいえそれでも指先でカゴを押す
それくらい高いところにあった
とにかく直してしまわないと、と思い
えい!っと見えない壁に向かって
少し飛びながら指先で強く押した
その勢いでカゴがぐっとなかにはいり
そのまま消えた
後ろに壁があるとおもっていたそこには
壁がなく後ろの事務所にそのまま
つながっていたようで...
ドンガラガッシャーン!!!とものすごい音を立てて事務所に落ちていった
ぎゃー!!!と聞こえたと思ったら
そこには恐ろしいあの副店長がいて
硬めのDHC化粧品を
ちょうどぴったりのポジションで
全部頭から浴びていた
声で副店長と分かった私は恐ろしくて
逃げたい気持ちになったがもはや逃げられない
でも起こった状況がおかしすぎて
なぜか笑いが止まらなくなって
ご、ごめんなさーい!!と言いながら
謝りはしたもののそそくさ片付け
逃げるように定位置に戻っていった

5〜6年くらい市の統合施設の受付で働いていた
受付といえばビルの顔である
特に1階の受付をするときは
館内すべてのご案内をするので気を引き締める
ここだけは入社してしばらくしてからでないと
つかせてもらえないのだ
それくらい重要なところなのである
その日は4時間通しで1階受付だった
普段は1時間おきに交代なのだが月曜日だけは
休館日の為4時間1人体制になっている
4時間はさすがにおなかもすくし眠くもなる
フロアに誰もいなくなったのを見はからい
すぐ真後ろの控え室に入って
ミスタードーナツのオールドファッションを
大急ぎで食べて何食わぬ顔で戻り
すました顔で働いていた
途中上司に当たる同い年の綺麗な男の子がきた
少し話して足早に去る
はて、なんか忙しいのかなと思っていた
業務が終わる間際
ふと鏡のような壁にうつる自分と目があった
口の周りにどっさりチョコレートがついて
どろぼうのおくちになっていた
足早に去ったのはこのせいかよ!!
言えよ!教えろよ!!と思いつつ
しれっと帰宅した

受付で働き定時で上がったあと
夜行われるクラッシックコンサートの
レセプションとして働いていた
スーツのような制服にハイヒールで働く
クラッシックコンサートの料金はピンキリで
高いときはお客様もお上品で厳しく
高級な楽器をお預かりする場合もある
安いときはいろんな方が気軽に観覧出来る為
とにかくいろんなお客様がいる
値段に関わらずしっかり対応しお上品に働く
それが私のイメージだった
これは私のミスではないのだが
この日は親子で楽しむクラッシックで
クラッシックの聞き方など教えてもらいながら
こどもと両親が楽しく鑑賞する回だった
楽しく鑑賞と言っても中は静かで
鑑賞中はドアも開けられない
インカムも使用不可という通常営業
演奏中なにかおこらないよう、また
休憩になってからご案内やドアの開閉をする為
観覧席の隣にパイプ椅子を持ち
厳重に待機していた
子供向けのため有名な曲が続き
いつもより聴きやすく楽しい回だった
突然ドーン!!と大きな音がして
私の目の前のお客様が消えた
一瞬にして消えた
何があったかわからず静かに確認へ向かう
なんと、椅子が抜けお客様が地面に座っていた
しかしドアは開けられないインカムも使えない
とりあえず空いた席へ案内した
なんてドリフだよなんて新喜劇だよ!!と
不謹慎にものちのち笑いが込み上げる
休憩になり事情を説明しに先輩方のところへ
かけよると全員笑っていた
お客様にお怪我はなく席も用意できたからでは
あるのだけれどこんなこともあるのかという
経験だった

先程の話でパイプ椅子を持って中に入ると
書いたのだが、観覧席担当は毎回パイプ椅子を
準備して持っていき終了後は全員で片付ける
出来損ないの私は力仕事だけでもと
毎回必死で片付けをする。
パイプ椅子を両手に1つずつ持ち直しに行く
その途中に大理石風の階段があった
そこで私はなぜか階段から椅子を持ったまま
落ちた
気づいた時には椅子は両手に抱えたまま
階段の途中で正座した状態だった
階段で正座なんて...そうそう経験できない
力仕事も出来ない私であった

経理課につとめるようになってようやく
まともに事務員しはじめたが
事務職ははじめて
とにかく細かいミスをするのだが
未来の伝票を作ったり
過去に支払ったり
はちゃめちゃだった

いまはまともなのだが...
そう思っているだけではたからみれば
いまもはちゃめちゃかもしれない

ほかにも居酒屋や岩盤浴などでも働いた
これからもきっといろんな職種について
いろんなハプニングをおこし青ざめ
数年後には笑い話として不謹慎に話すであろう

でもこの失敗談
失敗しすぎて落ち込んでる人に話すと
おまえよりはましだなと
少し笑ってもらえる
たまにいい話として役立つときもある

まぁ私自身としては
もっとまともな人間になりたいと
日々悩んで過ごしているのだが

#失敗談 #失敗 #ダメ人間 #バイト

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