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あまり意識していない「何に働いてもらう」のか

こんにちは。すぎやまです。
ご覧いただきありがとうございます。
今回は、給与以外の収入を得るときの方法と選択肢を検討してみたいと思います。


資産形成の方程式

資産形成のための方程式は、以下のように表現できます。結果を最大化する方法は、1)収入の最大化、2)支出の最小化、3)資産の最大化、4)利回りの最大化です。
1)-2)をフロー収入、3)✖ 4)をストック収入と表現することもあります。

003‗方程式

給与収入以外の収入を得る観点で、世の中にある代表的なものを以下にあげます。
それぞれの手法の各項目への評価は、すぎやまの独断です。うまくやっている方は同意できない評価もあるかもしれませんが、ご了承ください。

給与以外の収入の概観

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「ポイ活」から「副業」までは手堅いものと思います。クレジットカードのポイントやマイルなど既に行っている方も多いのではないでしょうか。「副業」に関しては、解禁の方向に世論が流れているように思いますが、まだまだ禁止となっている会社も多いようです。

次に、「副業」や「不労所得」というワードで気になるのは、アフィリエイトやコンテンツビジネスです。踏み出すには、それぞれの特性理解や先行投資が発生します。また収益化するためにはセンスのような部分も必要ではないでしょうか。

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一番の王道(簡単な道)で、だれでも実践しているのが預貯金による利息収入です。しかしながら、簡単であるということは、収益性は「✖」に近いですよね。定期預金の金利でさえ、0.002%という時代です。100万円預けて20円。そこから税金が引かれます。。
また貯蓄性のある保険なども同様です。
国債や社債などは発行元が潰れさえしなければ、安定的で再現性のある投資先といえます。
ソーシャルレンディングは、お金を必要とする人にお金を出資できる人が出資する仕組みです。大きな資本をもつ一部の投資家だけでなく、小口(1万円単位など)から始めることができる点は魅力です。

次に、FXや仮想通貨取引です。FXの場合は証拠金に基づいたレバレッジをかけた為替の差金売買です。(レバレッジなかったら外貨預金ですね)一部には金利差に着目したスワップポイント狙いのトレード手法もあるようです。
仮想通貨も現物保有(または信用売り)し、価格の変動により利益を得ます。現物保有にするか、取引での差益を狙うのかによって毛色が違ってきます。

株や投信は、「2,000万円問題」、NISAやiDeCoなどの普及により、始めた方も多いのではないでしょうか。いずれも投資対象により、収益性も変わり大きく利益を得ることが期待できる反面、元本割れのリスクはつきまといます。株については信用取引により、レバレッジをかけることや売りポジションを持つことも可能です。

最後に不動産です。ワンルームマンション投資、アパート投資、土地活用、相続対策などいろいろな方面から話題になっています。
最近では、銀行の不正融資問題やサブリース問題などが取り上げられ、胡散臭いと思われている方もらっしゃるのではないでしょうか。どこから漏れたのかわからない名簿により、ダイレクトメールや電話勧誘などを受けている方もいらっしゃるかもしれません。

それぞれの手法の本質的な違い

給与以外の収入を得る。重要なことです。先述した様々な手法は誰でも知っていることですが、それらを方程式に当てはめて考えてみましょう。

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これらの手法の本質的な違いは何でしょうか。
答えは収入を生み出すのが何か、ということ。つまり、何が働くのかです。
ポイ活、オークション・転売、副業などは「自分の労働力」を換金している点においては、給与収入と変わりありません。

預貯金や国債、ソーシャルレンディングはあなたに代わって、「お金」が働いてくれます。ローリスク・ローリターンです。預貯金の場合は、ほぼゼロリターンかもしれませんが。。
株や投信、FXや仮想通貨も同様です。一部には信用取引によりレバレッジをかけることもできますが、基本的には自身の資金量に制約を受けます。
相場に精通した人間でない限り、FXや仮想通貨はマネーゲームの様相も呈します。そのため私は資産運用ではなく、+αと考えています。

アフィリエイトやコンテンツビジネスも私は+α にカウントします。副業というとすぐに挙げられる例ですが、参入障壁が低い分、収益化、仕組化をうまくするためにはレッドオーシャンを泳ぎ切る才覚や胆力、運が必要ではないでしょうか。仕組化に成功すれば+α ではなく、資産に勘定できるかもしれません。それまでは自分が働くピンクのエリアと変わりありません。

不動産は、土地や建物が働いてくれる、わけではありません。多くの場合、融資を受けた借入による事業になります。働くのは、あなたの「信用力」です。

あなたはご自身の「労働力」、「お金」、「信用」のどれに働いてほしいですか?

1年で100万円を生み出すには

あなたが本業のサラリーマンの年収が500万円の場合、年間2,000時間働いていると仮定すると、単純計算で、時給は2,500円です。年収1,000万円なら、時給5,000円です(それ以外にも責任や忍耐などプライスレスかもしれませんが。)

ピンクエリアの労働力を収入にする方式で、100万円稼ぐにはかなりの時間が必要です。1日1万円のアルバイトを100日しても税金などを考えると、100万円は得られません。年間休日115日程度のサラリーマンにとっては厳しいですね。ポイ活やオークションは趣味や時間つぶし、不用品の整理などの実益がないと割り切れませんね。

預貯金、国債など100万円得るには途方もない資本が必要です。ソーシャルレンディングや株式、投信などの利回りを5%程度と仮定すると2,500万円の資本(運用益125万円から税引)が必要です。

アフィリエイトやFXなどは資本を投下しても1年では回収できないかもしれません。100万円は夢のような数字かもしれません。しかし一発逆転の魅力はあります。

不動産の場合、都心の区分マンションを3,000万円で購入した場合、表面利回り5%で、150万円の家賃収入、管理経費25万円として、125万円が得られます(ですが投資用ローンの返済でほぼプラマイゼロでしょう)

100万円が生みだせるのは

逆の視点で、100万円でいくら生み出せるか見てみましょう。

労働力収入やアフィリエイトなどは0円から100万円くらい元手があれば開始できるので、労働時間や仕組次第です。

預貯金は、先述の通り20円(税引き前)です。青色吐息です。

株式、投信などはマイナスもあり得ますが、4~7%といったところでしょうか。つまり、4~7万円(税引き前)ですね。値上がりの他にも配当も魅力です。

不動産は、100万円を諸費用にあて、フルローンで上述の3,000万円の物件を購入した場合、150万円の家賃収入が得られます。実際のところは管理費用とローン返済で収支はトントンでしょう。一方で確定申告により所得税還付が期待できます。

資本 ✖ 運用利回りで重要になるのは、資本の大きさです。自分の「お金」だけでなく、「信用」を利用して大きな資本を活用できるのが、不動産投資の魅力です。

まとめ | 何に働いてもらうのか

資産形成の方程式は、( 収入 − 支出 ) + ( 資産 × 運用利回り )+ α です。
1)収入の最大化、2)支出の最小化、3)資産の最大化、4)利回りの最大化 のうち自分が何をしているのかを客観的に見てみましょう。

「労働力」を使うアルバイトや副業は、1)収入の最大化です。

株式や預貯金は「お金」が働くアプローチ、借入による不動産投資は、「信用」が働くアプローチで、3)資産の最大化を狙います。

+α で、得た利得は「収入」で、うまく仕組化できれば「資産」になります。

給与以外の収入を得るのは重要なことですが、そのアプローチを「労働力」に求めるのは本質的には給与収入と同じです。
「労働力」に限らず、「お金」、さらにはサラリーマンの特権である「信用」に働いてもらうことが資産形成を加速していくうえで重要と思います。

次回は、方程式の解き方について、考えます。

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