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アトリエを設計する #3 スケッチをしてみる

前回の締めくくりに今回のアトリエ設計の大きな方向性を書き出してみました。

・景色を活かしたい
・細長い敷地を効率的に使いたい
・屋外との接点を積極的につくり、開放感がある中で仕事ができる空間にしたい

まだ具体的な建築の形を思い浮かべているわけではありませんが、「こうなったらいいなあ」という希望を思い浮かべながらファーストスケッチに入っていきます。

【スケッチ1】必要スペースってどれくらいかな

まずはどんな用途の部屋がどれくらいの広さで必要か考えてみます。
ここでは設計の仕事(作業、模型写真撮影、打ち合わせ等)と、趣味の自転車も置けるようにしたいと考えています。

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【スケッチ2】敷地に入る建物ってどれくらいの大きさかな

部屋の配置も動かしつつ、現実的にどれくらいの広さが確保できるかなども試してみます。打ち合わせに来た方の駐車スペースも必要だな、自転車スペースは別棟にしたほうが良いかな、あまり部屋をつくると廊下ができて無駄だな、などと考えながら、プランの大きな構成も変えてみたりします。

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【スケッチ3】落としどころはこの辺かな

部屋の構成と建築ボリュームをすり合わせていくと、だいたいのかたちができてきます。

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試しに色をつけてみましょう。うーん。

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今回は中央に大きくワンルームの作業場をとって、入り口側にエントランス兼フリースペース、奥に打ち合わせスペース(八甲田山を眺められるように)という構成が良さそうだなというところに落ち着きました。

といったあたりで一旦立ち止まります。


今回のスケッチはいわゆるボリュームスタディというもので、最も大きな要件である「必要な用途の部屋が必要なサイズで納まるか」というチェックの意味が大きいです。
これから少し寝かせてからもう一度見てボリュームの違和感が無いかチェックし、細部を考えていきます。

おそらくどんな設計者、または異分野のデザイナーもそうだと思いますが、一度に走り切ることはしないしできないと思います。何度かアイディアやスタディを寝かせたりわざと変えてみたりしながらデザインの精度を上げていき、見落としていた問題がないかチェックしながら最終形に仕上げていきます。

すっかり草木の緑が生い茂って、田植えの時期も過ぎました。

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