みなさんのチームの「窓」、割れてませんか?
アドベントカレンダーも既に10日目。早い。早すぎる。
ということで、この記事は株式会社レッドジャーニーの
アドベントカレンダー10日目として書いています。
ちなみに胸がぽかぽかしてくる昨日のもっくまさんの記事はこちらから!
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「割れ窓理論」とは
こちらは耳にしたことがある方も多いかと思いますが、
割れ窓理論(われまどりろん、英: Broken Windows Theory)とは、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した。「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方からこの名がある。破れ窓理論[1]、壊れ窓理論[2]、ブロークン・ウィンドウ理論などともいう。
もう少し具体的な流れは下記の通り。
割れ窓理論とは次のような説である。
治安が悪化するまでには次のような経過をたどる。
1.建物の窓が壊れているのを放置すると、それが「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出す。
2.住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなる。それがさらに環境を悪化させる。
3.凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。
チームコミュニケーションの「割れ窓」
ここで皆さんにお話ししたいチームコミュニケーションの「割れ窓」、つまり「当たり前になってしまったチーム内のコミュニケーション上の問題」の所在は主に2つ。
メンバー間でみて取れるコミュニケーションの中
とある個人の潜在意識の中
メンバー間に潜む「割れ窓」
これは観察していれば認識できることが多いですが、相手が萎縮してしまうようなあまりに高圧的・嘲笑的なコミュニケーションのことをここでは指します。「なぜわからないのか」「言ってもわからないと思うけど」と言ったはっきりと言葉になるものから、「はぁ」などのため息、「(何でわからないの?)」というようなジェスチャーを含むノンバーバルコミュニケーションも含めます。これが周囲の人から注意できず、時にはその人の「キャラクターだから」として徐々にチーム内で常態化してしまいます。
それが何を招くのか、容易に想像がつくかと思います。ギクシャクしたチームワークの上に何かを築いても、どこかに歪みが生まれる可能性が高いと考えます。
個人の潜在意識の中に潜む「割れ窓」
これが生まれる原因としては劣等感や自責思考からくるケースが多いと感じます。それらの感情から自尊心を損ない、「チームに迷惑をかけてはいけない」と心理的安全性を保つことが難しい状態に陥り、本来のパフォーマンスを発揮できなくなってしまうケースです。
つまり、この場合の「割れ窓」とは個人が自分の中に作り出してしまい、無意識のうちに「当たり前」としてしまった「コミュニケーション上の心理的ハードル」のことです。
割れた窓の探し方
これは当然メンバー間におけるコミュニケーションを観察するのが一番重要だと思います。言葉の使い方が行き過ぎていないか、萎縮した振る舞いをしているメンバーはいないか。
しかし、2つめの個人で作り出してしまった「割れ窓」についてはあなたが感じただけでは顕在化していません。その場合は1on1などで客観的にみて萎縮している様子に感じていることと、その理由に思い当たることがないか聞いてみるのが良いかと思います。その上で、リフレーミングできないか、自尊心を向上させるためにできることはないか、一緒に模索してみてはいかがでしょうか。
最後に
ついつい、そんなコミュニケーションを目の当たりにしても突然のことで驚いたり、その場で指摘しづらくてスルーしてしまうことがあるかと思います。ただ、それが更なる波紋を呼ぶ前に、チームの振り返りや1on1で焦点を当ててみてはいかがでしょうか。どうしても内部からは言いづらいというときは外部の人間に協力してもらう、というのも手段として全然アリだと思います。
さて、私は本当に近所に捨てられているナンバー無しの原付バイクと放置自転車の通報を週明けしたいと思います。リアル割れ窓対応です。
それではまた日曜日にお会いしましょう!明日12/11はまた森實先輩の番でーす!
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