sagawa

新潟在住の地方公務員です。本を読んだり映画を見たり、ラジオを聴いたりするのが好きなのでそのことを書いています。

sagawa

新潟在住の地方公務員です。本を読んだり映画を見たり、ラジオを聴いたりするのが好きなのでそのことを書いています。

    マガジン

    • 本について

    • 映画について

    • 自分について

    • ラジオについて

      • 本について

      • 映画について

      • 自分について

      • ラジオについて

    最近の記事

    GE帝国盛衰史

     著者はとトーマス・グリタとテッド・マンという二人のウォールストリートジャーナルの記者。2人ともアメリカ人。2人の名前で検索しても本書しか出てこないので有名記者というわけではなさそうな。本書は量としてはかなりありchapterは59まである。タイトルとしては盛衰史とあるが原題の「LIGHTS OUT」のとおり「盛」の時代といえるジャック・ウェルチ時代はあまりなく、「衰」の時代のジェフ・イメルト、ジョン・フラナリー、特にウェルチの後継者のイメルト時代が中心となる。なので、ギボン

      • 共産党宣言

        【概要】    著者は誰もが名前は聞いたことのある歴史上の人物の一人であるカール・マルクスと友人のフリードリヒ・エンゲルス。2人ともドイツ人であるが同郷というわけではなく、26歳くらいの時にエンゲルスが書いた論文をマルクスが読んで感銘を受けてからの付き合い。本書自体は1848年に発表された。その後マルクスは1883年に、エンゲルスは1895年に亡くなっているので人生の中盤くらいの作品。マルクスのほうが年上。 カール・マルクス フリードリヒ・エンゲルス https://ja.

        • 帝国以後

          著者はフランス人人口学者のエマニュエル・トッド。本書は2003年のイラク戦争前に書かれ、超大国といわれ経済も好調なアメリカが実は衰退しつつあるこということを指摘した本。本書は著者がもともと専門としていた世界の家族類型とイデオロギーの関係性の研究と、人口統計からその国の状況を読み解くという技術をアメリカに応用したものなので、そもそもの著者の持っている分析ツールについてある程度予備知識(ウィキペディアでいい)を入れておかないとわかりづらいかもしれない。また訳も、元が回りくどいから

          • わたしを離さないで

            著者は2017年にノーベル文学賞を受賞したイシグロ・カズオ。2005年に出版された。ドラマ化や映画化され著者の代表作の1つとなっている。 本当なら冒頭に著作の印象的な部分を書き抜きたいのだが、本書にはそれらしきものがなかった。むしろないように作られているように感じた。とても面白い小説だが、どう面白いのかを聞けば聞くほど面白さが半減するような 小説として紹介したい。ノーベル文学賞受賞者の作品だからということだけで手に取ってもらえればと思う。 面白いと思えなくて読めないと思えば

          マガジン

          マガジンをすべて見る すべて見る
          • 本について
            sagawa
          • 映画について
            sagawa
          • 自分について
            sagawa
          • ラジオについて
            sagawa

          記事

          記事をすべて見る すべて見る

            モルガン家

            「旧モルガン商会が権力を持っていたのは、各国の大蔵省、企業、資本市場が未成熟だったことによるものだった。」 「われわれがいま生きているのは、旧モルガン商会の時代よりもはるかに規模が大きく、はるかにスピードが速く、はるかに個性のなくなった時代なのである。」 「これからも、はるかに多くの金融取引が行われ、はるかに大きな財を成す人々が出てくるだろうが、モルガン商会のような金融王国は二度と現れないだろう。」                         全て最終章の最終段落より

            政治哲学とは何であるか?

            著者はアメリカのシカゴ大学のレオ・シュトラウスシカゴ教授。政治哲学を教えていた。1899年に生まれて73歳くらいでなくなっているので20世紀的な時代をまるまる生きた人。出身はドイツだったがユダヤ人のためナチスから逃れるためアメリカに亡命した。 アフガン戦争やイラク戦争当時のアメリカブッシュ政権の中枢にいた「ネオコン」といわれる政治グループは著者の影響を受けたといわれた。 本書はタイトルにもある「政治的とは何であるか?」という論文のほかに9つの論文が収録されている。個々の論文

            世紀の空売り-世界経済の破綻に賭けた男たち-

            アメリカのサブプライムローン問題(日本だとリーマンショック)について、問題を早くから認識しそれを利用して大金を儲けた人たちのノンフィクション作品。著者のマイケル・ルイスさん自体も元米国大手金融機関で働いていた経歴を持つ。本作品は映画にもなっている。自分は映画を見て面白かったのでこちらを読んでみた。(結果映画より面白かった)ただ難しい金融用語などもよく出てくるので理解するにはいちいち調べることも求められる。そういう意味ではあまりお勧めできない本かもしれないが、それでも全くの素人

            江戸幕府と国防

            著者は長崎県立大学の松尾晋一教授。タイトルに国防とあるが中心は長崎県の出島である。こういう研究がされるってことは地域研究って大事なんだなって思わされる。 内容は徳川家光の鎖国政策の完成からペリー来航までの幕府の外国船対応を 長崎を中心にまとめたもの。教科書だとポルトガル船追放による鎖国体制の 完成からペリー来航まで飛んで行ってしまうが、その間も実はいろいろあり、よく幕末ものの小説やドラマに見られるようにペリーが突然やってきて脅されて開国したというものは、実際は違うんですよと

            世紀の相場師 ジェシー・リバモア

            第二次世界大戦前にウォール街で株取引で大成功したアメリカ人の伝記。作者はリチャード・スミッテンで回顧録ではない。第1版が2001年出版なので結構最近になって書かれた本。リバモア自身は1940年に亡くなっているので本人にはインタビューしていない。息子や息子の奥さんなどから取材して作成している。 貧しい家庭に生まれて5ドルを握りしめて家出し、ボストンで株価の記録係からスタートし相場師として身を起こしていく。人生で3回も破産を経験しながらも捲土重来で株式市場で凄まじい成功を収める

            風と共に去りぬ

            著者はアメリカの作家マーガレット・ミッチェル。著者の作品はこれだけなのでデビュー作であるが、アメリカでたちまちベストセラーになったとのこと。勝手に続編を書く人まで出てきて著作権の管理が大変だったとの逸話もあるくらい。最近はBLMの影響で映画が人種差別を肯定しているとして配信が停止したり色々周辺にも話題がある作品。日本でも大人気で特に宝塚歌劇団が何度もミュージカルとして上演している。 時代は南北戦争の開戦直前から10年間くらい。主人公はアメリカジョージア州のタラ(架空の地名)

            ファーザー

            アカデミー賞6部門にノミネートされ、脚本賞と主演男優賞を受賞した話題作。 認知症をテーマにした作品。認知症、または介護をテーマにした作品はそれなりにたくさんあると思うが、おおむね介護する人に焦点を当てているものや介護者と被介護者を第三者的にみるドキュメンタリー形式のものが多いように思う。しかし本作品は被介護者に焦点を当てている。ありそうでなかった、個人的には初めて見た、斬新な切り口であり、なかなか難しいものである。その難しいものをサイコホラーのような演出で非常にうまく描いて

            華麗なるギャツビー

            著者はアメリカの作家スコット・フィッツジェラルド。1925年に発売。作者は1920年代のアメリカを象徴する作家とのこと。アメリカを代表する作品であるが村上春樹さんの「ノルウェイの森」でも登場するので有名かもしれない。 ストーリーはけっこう暗めである。貧乏ゆえに失い既婚女性となったかつての恋人をジェイ・ギャツビーという青年が金持ちになって取り戻そうとする物語である。それをギャツビーのと習いに引っ越してきたニック・キャラウェイという青年の視点で描かれている。 タイトルにもある

            1年で聖書を読破す‐マタイによる福音書

            著者は鈴木崇巨という引退した牧師さん。メソジスト教会で仕事をしたとのこと。Wikipediaによるメソジストはプロテスタントらしいです。今これを書いていて初めて知りました笑 この本を読むきっかけはもちろん宗教的な理由ではなく、当たり前ですけどキリスト教って西洋文化の根底にあるものなので、聖書を一回も読んだことないのはやっぱりいかんと思ったからです。あと世界で一番読まれた本というのも気になりした。ただ新約旧約あわせてものすごい量で、たまにホテルとかに置いてあるものめくった記憶

            1984

            作家の村上春樹さんがこれをもじった「1Q84」という長編小説を出しているので、もともと有名であるがそれきっかけで名前を知ったかたもたくさんいるかも。著者はイギリスの作家ジョージ・オーウェル。出版は1949年で翌年なくなっているのでほんとに最晩年の作品。 あらすじはウィキペディアとかにあるとおりで全体主義的な近未来SF小説。独裁国家の一役人が党に反逆しそして屈服するまでのお話。結構後味の悪いバットエンドストーリーが舞台のディストピア的な雰囲気と非常にマッチしている。 全体主

            ノマドランド

            監督:クロエ・ジャロ 主演:フランシス・マクドーマンド 公開から1月半くらいたって劇場に行ってみた。以外と席が埋まっていたことにびっくり。社会派っぽい映画なのであまり商業的にヒットする感じじゃないけど、コロナの影響が大きいのかな。でもだからって普段見てない人が見たいと思う映画とはとても思わないけど、色々不安な世情を反映しているのかもしれない。 あらすじは「企業の破たんと共に、長年住み慣れたネバタ州の住居も失ったファーンは、キャンピングカーに亡き夫との思い出を詰め込んで、

            哲学者マキァヴェッリについて

            随分間空いてしまったけど、また再開したいと思います。前回もそんなこと言って結局だいぶお休みしてしまったけど。 著者はアメリカの政治哲学者。1899年のドイツで生まれたユダヤ人。ナチスに迫害を逃れてアメリカにわたり、シカゴ大学で政治哲学の教鞭をとる。1973年に亡くなる。 自分がここに乗せるものはオススメのものばかりにしようと思っていますが、本書についてはじつはそんなにお勧めしません。 理由はとにかく難解だからです。以下感想書きますが、感覚としてちゃんとした理解が10だと