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【HYGGE】温かいお茶と大切な人と?

今日みたいに雨のような雪が降っていたとして、空が曇りだったとして、気分が少しどんよりしていたら、家で大切な人とお茶を飲む。

キャンドルを焚いて、お菓子をつまみながら、色んな話をする。

はじめに:ヒュゲとは

私が留学しているデンマークには、ヒュゲ(hygge)という文化があります。ヒュゲという単語自体はノルウェー語が由来で、健康的で居心地の良い幸せな状態、という意味合いらしいです。

冒頭に書いた場面は私の中のヒュゲの一例ですが、結局まだよく分かっていません。

ということで、

「How To Hygge The Secrets of Nordic Living Book」著 Signe Johansen

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を読んでみました!

この本を読んで私が思ったヒュゲは

①大切な人(家族、恋人、友達など)と過ごすこと

②食べること

③シンプルであること

の3つが合わさったものかな、と思いました。

1.大切な人と一緒に

ヒュゲのことをデンマーク人の方に聞くと、「家族・恋人・友達は欠かせない」と多くが口を揃えて言います。

一人でゆったりとした時間を過ごす一人ヒュゲも人によってはあるそうですが、基本的には自分だけというよりも、誰かと過ごす明るく温かい雰囲気のヒュゲが多いそうです。

本でもヒュゲは社交的で、外向的なものであると書かれていました。マインドフルネスが自分自身を見つめる内向的なものだとしたら、ヒュゲはその反対に位置するものである、と。

現在デンマークの12月を過ごしておりますが、日が昇るのが8:15くらいで、落ちるのは15:40くらいです。ということで、外が暗くなるのは早いですし、空模様も大半が曇りです。日照時間が少ないがゆえに、一人ではなくて誰かと一緒に時間を過ごすという点は自分の心の健康状態のためにも必要不可欠な気がします。

外が明るくないのであれば、中を明るくすれば良い、というのが伝わってきますね。

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2.食べること

私「ヒュゲってなんですか」

デンマーク人「何だと思う??(ニヤリ)」

私「うーん、、、」

デンマーク人「それはね、食べることだよ!!(満面の笑み)」

以前デンマーク人の40代くらいの男性の方にお会いした時の会話です。

私の中でのヒュゲのイメージはキャンドルとお茶かコーヒーのイメージだったので、そこまで食べることを考えていませんでした。

でも、本の中にも色々な料理のレシピが載っていて、「割とがっつり食べてもいいのか!」と新たな気づきがありました。

ソースをかけたポテトや豚肉を食べたり、チョコケーキを食べたり、コーヒーやお茶を飲んだり。

心だけじゃなくて、身体にもいいものなのかな、と感じました。心身の健康のためにあるヒュゲなのかな、と考えさせられます。

「料理することは他の人を想うことでもある」と本に書かれてあった言葉も印象的でした。普段意識したことはなかったですが、誰かに作るとか、一緒に作るとか、作る過程から美味しさを共有するまで、そういえば家族で食卓を囲むの楽しかったな、と今更気づかされました。

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3.シンプルであること

ヒュゲはパーティのように着飾る必要はなく、特に部屋も装飾をするわけでもなく、質素でいいのだと本を読んで感じました。場所はカフェでも、バルコニーでも、もちろん部屋の中でも。

デンマークの部屋のシンプルさといっても、やはり日本よりも家具にかける単価がかなり高いので、「これは一般的なデンマークの部屋だよ」と言われても日本人からしたらかなりお洒落に見えると思います。

私がデンマーク人の友達のお家にお邪魔した時は、木材のテーブル、薪ストーブ、数十本のキャンドル、温かみのある光のランプ、全てが調和していて居心地の良い、温かい雰囲気を作り出していました。

日本でヒュゲするとなると、照明の照度を少し落としたほうがいいな、とか蛍光球じゃなくて白熱球の方がいいな、とか考えてしまう気がします笑

まぁそれはともかく、大切な人との時間だからこそ質素でシンプルであっても、いい時間を過ごせるのだと思います。改めて、誰と過ごすのか、がいかに重要であるか気づかされました。

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さいごに:ヒュゲで温かさを

居心地の良い空間食べ物大切な人が揃えば、成立するのがヒュゲ。

これがヒュゲだとか、あれはヒュゲじゃないとか、正直その人たち次第で、その人たちがヒュゲだと思えばそれはヒュゲなんじゃないかと思います。

冬は暗くて寒くて、少し気分が沈むこともあるかもしれません。でもそんな時は、大切な人と何か食べながら、他愛もない会話をするだけでも心と身体が温かくなるはずです。

私も私なりのヒュゲを見つけて、暖を取ろうと思います!

皆さんも少し気分が沈んだら、一回深呼吸して、大切な方に連絡して一緒に時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。





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