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仕事探しと「履歴書」のバイアス項

定年後、個人事業主として活動するための方法を、色々と模索してきました。時には、収入確保のためのアルバイトやパートも検討しました。
で、やっと個人事業主として、ある程度長期的な契約を頂くことができたんです。これで新しい人生を楽むための準備が、1つできたと思います。

契約頂いた案件は、一言で言えば「データ分析」ですが、スタートが3月1日からとなるので、具体的な内容・雰囲気はまだわかりませんが、今からとってもワクワクしています。というのも業務遂行に関する条件が、ほぼ自分の理想通りであったためです。それは、
1.自分のやりたい業務であるということ
2.フル在宅業務であるということ
3.自由な時間で作業可能であるということ
4.この業務に支障をきたすことがなければ、副業もOKということ
5.お互いが良ければ、ずっと働くことも可能であるということ
 (冗談だとは思いますが、75歳までどですかと言って頂きました)
ということです。

私の生活リズムは朝型なんです。フル在宅で自由な時間で作業可能ということは、早朝に起床し作業を開始することができるんです。朝の仕事は、日中の何倍もの高効率で作業を進めることができます。出勤等で貴重な時間を取られないことが、何よりうれしいんです。

例えば朝4時ぐらいから仕事を開始して午前中一杯までとします。午後は運動をする時間を取り、その後他の仕事や興味あるブログ・YouTube・その他テック関連の研究等々、自分の好きな分野を思う存分楽しむことができると妄想しています。そして週末は、思う存分趣味に没頭するんです!


さて私は今回、幸運にも何とか理想に近い仕事に巡り合うことができましたが、ここまで来るのは、ま~結構大変でした。

60歳という年齢は大きな障壁であることを、身に染みて感じました。履歴書に60歳と記載されているだけで、書類選考で残ることはまず不可能なんです。これだけ労働力不足の昨今、前首相が「一億総活躍社会」とまで言っていたのに、年齢で差別され自分のやりたい仕事に巡り合うことができないという現実です。

もちろん「60歳以上歓迎」とか「シニア歓迎」等の仕事もありますよ。でもね、そのような謳い文句の仕事は「清掃関連」「介護関連」「警備関連」「配達関連」等がほとんどなんです。決してその仕事が云々ということではないんですよ。問題なのは、職業選択のバリエーションがあまりにも狭く、これまでの経験を生かすことができないということなんです。「年齢不問」なんて求人もたくさんあるのですが、履歴書を送っても「残念ですが・・・」というメールが返ってくるばかりで、面接にたどり着くことはほとんどないんですよ。

そもそも日本の履歴書には、「顔写真」「性別」「生年月日」「年齢」を記載する欄があります。海外ではそのようなものは基本的に無いはずです。差別の温床になってしまうので、法律で禁止されている国もあります。海外の履歴書は、求人している業務を遂行するにあたり、必要なスキルを有しているかどうかを判断することを目的としています。それ以外についての余計な情報はありませんね。日本のこのような悪い慣習を改めない限り、活力ある社会を実現することは、無理!と思うんですよね。

それに、「人材のミスマッチ」とか「リスキリング」とか言いますけど、人材が不足している分野で、いくら経験があったとしても、あるいは新たに必要とされるスキルを学んだとしても、求人側としては、50歳以上と50歳未満の応募者がいたとき、当然若い人を選択すると思うんです。自分もそうすると思いますから。でもね、それはとても重大な「差別」という過ちを犯しているのではないかと思うのですよ。
「顔写真」「性別」「生年月日」「年齢」は、人にそれぞれの「バイアス」を与えてしまいますよね。その偏った見方の中で書類上で不合格となってしまうことは、あまりにも理不尽なことだと思うんです。自分をアピールできる「面接」という土俵にすら上がることができないのですから。

私は60歳になったばかりですが、家のタニタの体重計は「47歳」と言ってくれるのに・・・。今度履歴書を書くことがあれば、タニタの体重計の年齢を書きたいと思います。

何か問題でも?

ではまた。

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