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仕事探しとwell-being

先月から、定年後の就職先を探すために、いろいろな求人サイトに登録をしている。自分の希望は技術者である。管理職をする前までは、ずっと技術系の仕事をしていたし、技術関連の仕事が好きだ。定年後は、もう一度技術の仕事に就いて誰かの役に立ちたいと思っている。

しかしながら、ほとんどの求人はやはり若い人向け。中には40代・50代の求人もあるのだが、さすがに60代というのはほとんどない。

年齢不問で検索してみると結構出てくる。で、興味ある会社があったので、試しに面接依頼を送ってみた。ちょっと期待しながら返信を待っていたのだが、数日後に「お祈りメール」が返ってきた。やっぱり、定年後の就職は難しいんだと思った。なんか悔しい。

こっちは様々な失敗や成功を経験し、たくさんのクライアントやユーザと渡り合ってきた。さらにこれまで培ってきた深い業務知識を持っている。こんな優秀なシニアを雇おうということさえ考えつかないのだろうか。
それとも、一度雇ったことはあるけど、全く使い物にならなかったのだろうか。一度や二度の失敗でめげてちゃいけない。きっとすばらしいシニアがいると思って探し続けてほしいと思うのだが。。。

もう一社、懲りずに応募してみた。面接してくれるとの返事があった。ちょっと思った。「職歴ちゃんとみた? 年齢、高いんだけど?」って。
まあ、せっかく面接してくれるというし、別にネットでの面接だから簡単だ。とりあえず面接の希望日を送って、面接日が決定した。

面接の日、ちょっと緊張しながらネットにつないだ。メールでは人事担当と役員の2名とのことだったが、役員さんは多忙で欠席。人事担当者さんと一対一での面接だった。

事前に送っておいた職歴を見ながら質問をいただき、過去のことを思い出しながら話をした。結構楽しくて、面接時間、気が付いたら1時間半ぐらいたっていた。

途中、「自分の面接をしてくれるって返事が来たとき、ちゃんと年齢とか確認したの?」って不安だったことを話してみた。「実は、過去最高齢です」とのこと。実は部長クラスの人も探していたらしく、役員さんが「ちょっとこの人と面接してみよう」と言ったのだそうだ。

「部長はどうですか?」と、いきなり聞かれた。技術者として面接したので、そのような話になるとは思っていなかったので、焦った。
とっさに「いやー、ちょっと。あまりやりたくないですねー。管理職は面倒だし、目先の利益を追うばかりで面白くないし、責任重いし。」

面接終わってから、「ちょっともったいなかったかなー。報酬もよかったんだろうけど。」って少し後悔。報酬に目がくらむなんて、いやらしいー。

少し落ち着いて考えてみた。やっぱり定年後は自分のために生きたい。もっと好きな仕事をやって、好きな趣味に没頭したい。他人からの指示で右往左往するような仕事は、自分が幸せになるとは思えない。

ということで後日、案の定「お祈りメール」が届いた。ちょっとガッカリ。

今回の面接で、サラリーマンはもうやらないと決心した。細々でいいからフリーランスをやって、細く長く仕事ができることを考えようと思った。

そうだ、well-beingな生き方が自分には合っている気がする。

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