僕と週末とポケモン

こんにちは。
アニメ「ポケットモンスター めざせポケモンマスター!」が終わりましたね。
僕も多くのアラサーと同じく、ホントにアニメ放送開始当初から見てるポケモンキッズおじさんなんですけど、放送期間は実にのべ26年だそうです。そりゃポケモンキッズにおじさんの称号もつくわな。

ポケモンのアニメといえば、当初は火曜の18時半にやってたんですよ。で、ポケモンショックがあって、放送が再開されたときに木曜の19時に枠が移るんですよね。木曜の19時半以降はTVチャンピオンという1時間半の番組を続けて見るのも恒例でした。

ミュージシャンなので、ポケモンで印象に残っているものといえばやっぱり主題歌で。オープニングでは特に「ライバル!」「OK!」と「Ready Go!」が好きで、エンディングでは「ポケッターリ モンスターリ」という曲が好きです。「ポケッターリ〜」はタイトルが「ポケットモンスター」だけだった時の最後の曲です。

一聴するとこう、いろんな人(ポケモン)が行き交うようなお祭りのような、ハッピーな感じの曲なんですけど、当時11歳ぐらいだった自分は、何となくこの曲に寂しさ?切なさ?そんなようなものを感じていました。
今回はそれが何なのか考えたことを発表するnoteです。前置きが長えよ。


オープニング曲の「Ready Go!」や、エンディング曲の「ニャースのパーティ」もだいたい寂しさを感じるんですけど、それは音や歌詞に切なさを感じる要素があるからなんですよね。
「Ready Go!」の場合は、要所要所で使われる透明感のあるシンセのメロディがそれですね。分かってもらえるか微妙ですが「マリオカート64」の「レインボーロード」でも同じ音色が使われてますよね。
一方「ニャースのパーティ」は、アニメではお馴染みしゃべるニャースの歌なんですけど、後半パーティが終わるのが名残惜しくなっちゃうところとか、「もしも夢でもうれしいニャ」というフレーズにちょっとキュンてしちゃうんですよね。そういう意味で寂しさの演出が聞こえてくる。

でも「ポケッターリ モンスターリ」はあんまり意味のない歌詞というか、意味を見出すとしたら「いろんなやつがいて世界はできてるよね」ぐらいなもので、それ以上のことは言ってないと思うんですよね。曲調としても北欧ケルト〜カントリーぽいフレンズをあしらったお祭り調の音楽だし、歌っている「可名」という人の声も元気な人だな〜くらいの印象ですよね。

となると、やっぱりその寂寥感の正体は曲の外にあると思ったわけです。
上述の通りポケモンのアニメといえば木曜19時の枠なんですけど、そこが大きいなと思うんですよね。

木曜の夜って、当時小学5年性だった自分には何となく特別な空気感のある時間帯だったんですよね。木曜なのでつまり今週はあと1日で、あと1日学校行ったら、学校でしか顔を合わせないクラスメイトのことは何も分からないな、とか。普通にクラスで喋る友達も、週末は会えないんだよなとか。先生もそこそこ好きだったけど、先生は先生で休みなんだよな、とか。明日は宿題いっぱいでるのかなとか。なんかそういう、休みを前にしてちょっと寂しくなっていたのかもしれません。

あと、本当に自分にしか分からない個人的な「区切り」の話なんですけど、あの頃やってたアニメというとだいたいテレビ東京なんですよね。NARUTO、BLEACH、テニスの王子様、ヒカルの碁、遊戯王。
そのテレ東のアニメ枠の最後がポケモンだなと思って見てました。なんか。金曜は確かハム太郎とかやってたんですけどあんま興味なかったし、それ終わったらテレビ朝日に行ってドラえもんとクレヨンしんちゃんからのMステ見てたから、あんまり印象に残ってないというか。だから「あーこれで1週間終わりかー」みたいな気持ちで木曜のポケモンのエンディングを見てました。


後半はともかく、前半はまだ共感者がいるのかもしれないと思いながらしたためています。とにかく、小学生のときに感じていた週末感が、今も思い出されるから切なさや寂しさを感じるんだという。
サザエさん症候群の逆みたいなやつですよね。小学生当時の感覚に戻って考えると、「もうだって、1週間終わるんだよ!?」っていう。今週ももう金曜日がやってきて、ちょっとの間みんなと会えなくなるけど、そんなお祭りみたいな音楽聴いてハッピーとかやってる場合なの?!という。なんか、学校や友達というものにすごく愛着があったのかも知れません。今まったく逆の感想を抱きますけどね。。

あと子どもながらに、見えてない世界を想像してときめいていたのかも知れない。「ポケッターリ〜」の、「いろんな奴がいて世界ができている」というメッセージの通り、自分はゲームしたりカードやったりボール遊びする友達がいてほぼ毎日遊んでるけど、別のやつも別のやつで固まって遊んでるんだよな〜と思ったり。それはそれで別々の遊びしてるの、ちょっと楽しそうだな〜と思ったり。モンスターリ。


今ミュージシャンとして音楽を作る上でも、もしかしたらどこか切なさの要素を盛り込もうとしてるのかも知れないです。
自分がやってるバンドの曲に「キャットヘッドハート」というのがありますけども、一部「切なくなる」という感想をもらったりします。シンプルポップな曲とか、メロディと歌詞がちゃんと入ってくる音楽を作ってるつもりなんですけど、もしかしたらちゃんといろんな切なさ要素を引き継いで曲を作れてるのかも知れないですね。その辺は皆さんの耳にて確認してみてください。

最後の方普通に宣伝する記事でした。笑
ついでに宣伝しますが直近のライブは4/4(火)です。早速仕事を辞めてライブハウスに来い!!


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