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ラーメンを語ろう!!

お気に入りのラーメン店が緊急事態宣言下のため長らく休業中である。
お店も独自に新型コロナ感染症対策としてアクリル板を施したり、空気
清浄機を導入したり、アルコール消毒液を設置したりと、それはもう、
必要以上に気を使っているのがよく判る。
だが『ご近所の目』には勝てなかったようだ。
そのお店には、小学生であろう小さなお子さんがいらっしゃる。
時節柄ひとたび変な噂が出ようものなら子供社会にも影響が大きいだろう。

このお店は口コミ上では佐野らーめん系とよく評価される。
埼玉の片田舎にあるラーメン店だが、私としては佐野らーめんとは別格
の独立したジャンルに位置していると思う。
客層もシニア世代のご夫婦、お年寄りや子供の家族連れが多い。
麺は青竹踏みのような平打ち不均等で喉越しよく小麦の香、弾力が強い。
それにあわせるはスープはほのかに魚介の出汁と生姜が香る、五臓六腑に染み渡る飲み干し系だ。

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具はノーマルの醤油ラーメンなら箸で持てば自重でホロける厚みもサイズも良い豚バラチャーシューが2枚、チャーシュー麺ならプラス2枚。
メンマもえぐみのない細身のシャキシャキ感、そして輪切りの刻み葱。
こんな記事を書きているだけで腹が減る。

そんなこんなで、しばらくお気に入りのラーメンが食べられていない。
「もう自分で作っちゃえ!」精神でラーメンの再現に挑んだ。
麺こそ佐野らーめんの市販品を利用させていただいたが、チャーシュー、スープはいちから再現することに比重を置いた。
記憶を頼りに鰹の厚削り、アゴ、イリコ、昆布で魚介系の出汁をとり、チャーシューは豚バラブロックの三枚肉をじっくり水と臭み消しの生姜とネギの青い部分、茹でては水を換え、脂身がコラーゲン状態になるまで煮込む。
正確にはタコ糸で巻き込んだ円形なのだが、素人作業なので喜多方ラーメンのチャーシューのようなブロック状態で勘弁してくれ。
それを特製の漬け込みタレに浸す。

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秘伝のチャーシュー漬け込みタレは、豚ロース2本と野菜、ニンニク、生姜を醤油、砂糖で煮込み抽出した漬け込みタレだ。
これは冷凍保存しておき、湯でこぼした豚バラチャーシューの温度が下がるタイミングで味をしみこませ冷蔵保存する。
こうすることにより崩れやすいコラーゲン部分も包丁で切りやすくなる。

さてさて、それで出来たのが「お気にいりをを似せたラーメン」の完成。

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当たり前だが手間をかけても私のお気に入りラーメンの足元にも及ばない。

店舗で出される一杯700円のラーメンはいわば小宇宙だ。

実に奥行きのある仕事から生まれた複合体。

結論、「素直にお金出して食べたほうが旨くて満足するよっ!」。

#自炊 #ラーメン #佐野ラーメン  

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