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就労継続支援B型をベースにした創作、芸術・文化活動系事業所の可能性について

1/24(金)夜に、NPO法人ディーセントワーク・ラボ 代表理事の中尾文香さんをお招きした勉強会を開催しました。会場は横浜市健康福祉総合センター。ゆっくりと動き始めた一般社団法人横浜市福祉共同受注協会が主催する初の勉強会には、理事4人のほか、横浜市健康福祉局から2名、福祉の現場やメディアで活動なさっている方々、福祉×文化芸術領域でNPOの活動をしている方などが参加してくれました。

テーマは「就労継続支援B型をベースにした創作、芸術・文化活動系事業所の可能性について」。「障害者への就労支援のあり方に次水の研究~就労継続支援B型をフィールドとした混合研究法による考察~」を書いた中尾さんの話題提供の後に、参加者それぞれが、就労Bを福祉的就労系と創作・芸術文化活動系に、新たな加算の類型を創設することの可能性などについてディスカッションしました。

B型事業所の課題と可能性について検討するいい機会となりました。経済活動の追求と質の高い福祉支援。働いている障害者・働ける障害者と働いていない障害者・働けない障害者。そもそも「働く」というコトをどのように考えるといいのか。ブレスト的に話し合うことができ、とても有意義な時間でした。

横浜コミュニティデザイン・ラボが昨年6月から横浜市健康福祉局との協働事業として運営している「ことぶき協働スペース」の事業の可能性として考えている、ディーセントワークの仕組みについても同時に考えています。かつて労働者の町だった寿地区。この寿地区に現在、住み暮らす住民にとって、いま、「働く」というコトはどういうことなのか。ラボ的なR&Dは続きます。

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▽1/24 勉強会のお知らせ:テーマ「就労継続支援B型をベースにした創作、芸術・文化活動系事業所の可能性について」

勉強会のお知らせ
日時:2020年1月24日(金) 午後6時~8時
場所:横浜市健康福祉総合センター 9階会議室
(JR・地下鉄桜木町駅下車徒歩3分)
主催:横浜市福祉共同受注協会
共催:NPO法人横浜市精神障害者地域生活支援連合会(市精連)
協力:NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ
テーマ:就労継続支援B型をベースにした創作、芸術・文化活動系事業所の可能性について
参加費:無料

<話題提供>
中尾文香 氏 (NPO法人ディーセントワーク・ラボ 代表理事)
著書「障害者への就労支援のあり方に次水の研究~就労継続支援B型をフィールドとした混合研究法による考察~」
プロフィール:博士(社会福祉学)。社会福祉士。香川県高松市生まれ。2005年埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉学科卒。2007年日本女子大学人間社会研究科社会福祉学専攻博士課程前期修了。東洋大学大学院福祉社会デザイン研究科博士後期課程修了。2007年4月株式会社テミルに入社し、機器のアクセシビリティ調査、保育関連のコンサルに携わる。2010年からテミルプロジェクトを企画・運営。2013年6月、特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボを設立する。 http://decentwork-lab.org/

<開催趣旨>
 現在の訓練等給付は、就労支援を中心につくられていて、就労になじまない人たちの居場所、活躍の場所をどう安定的に確保するかについては極めて不十分な状況にあります。地域活動支援センターは、都道府県格差、市町村格差も大きく、縮小傾向にあります。
 また、デイアクティビティセンターとか、C型事業所の新設、生活介護の精神版の設置などいろいろな案がありますが、どれも実現の見通しが立っていません。こうした中で、就労支援が叫ばれる一方、障害者の居場所、出番、活躍の場に係る事業は危機的状況にあります。
 この勉強会では、こうした課題の解決策として、就労Bを福祉的就労系と創作・芸術文化活動系に、新たな加算の類型を創設することで、障害者が生き生きできる活動の場を創設できないか、検討を行い、令和3年4月に予定されている報酬改定に生かされるような、案をまとめたいと考えています。
 そのためには、今年の4月くらいまでには、骨格案をまとめたいと考え、今回の勉強会を開催する次第です。
             横浜市福祉共同受注協会・市精連代表:大友 勝
https://docs.google.com/document/d/1rKNNswvCJkmBkXWli2D013PZHcVeNCF8Sz4eBjUOkUQ/edit


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