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コミュニケーションによる視点の多様化

はじめに

ここでは、意識的に漢字を使い分けています。

「見る」:受動的に視界に入ること(「見よう」という意図はなく、意識せずに存在を目でとらえるような状態。)

「観る」:本人の意思で能動的に視界に入れること

私たちは皆、「独特のモノの観方」=「認知バイアス」を持ちます。
「認知バイアス」は心理学の用語ですが、「先入観」「思い込み」といった「偏り」のことです。

私たちは誰もが、同じ円錐形を別の視点(一部の視点)で観ていて、自分の視点である「独特のモノの観方」が正しいように思い込んでいます。

視点の多様化

・A さんの視点では三角形
・B さんの視点では扇形
・C さんの視点では丸形

というように。

それぞれが「これは三角形だ」「いや扇形だ」「どちらでもない丸形だ」と言って、自分の正しさを主張しています。
視点の違いがコミュニケーションでの問題を引き起こします。

しかし、視点を多様化できると、AはBやCの視点でも観ることができるようになります。
客観的に観ることができると、本質である円錐形が見えてきます。

客観的に観る・本質を観ようとすることを「俯瞰する」(離れて観る)と言います。

他の人の視点を借りることで、今まで観えていなかった何かが観え始めます。
また逆に、あなたの関わる人が観えていない視点を提供することができます。

多くの視点から観て、全体としての形(=本質)を観ようとする。
大きな流れやつながりを観ることで、「本質」を見落とさないようにすることが大切です。

「独特のモノの観方」は、
あなた自身の観方にも
つながります。

「あなたが思っているあなたは、本当のあなたですか?」

例えば・・・

あなたがあなた自身をネガティブに「考えなしに行動する」と観ているとします。
同じような意味の別の言葉で言い換えてみましょう。
「行動が早い」というポジティブにも観えます。

あなた自身の「独特のモノの観方」を、あなた自身で変えることは難しい面がありますので、自分以外の誰かとのコミュニケーションが必要になります。

他の人の視点を借りることで、今まで観えていなかったあなた自身の何かが観え始めます。

コミュニケーションは
関わりの可能性を拓く

と言えます。

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