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【書籍レビュー】ダメ営業マンが『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読むとどうなるのか


皆さまどうも。
某メーカーのダメ営業マン代表、田吉だ。
今回は八木仁平著『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』のレビューをしていく。
そしてダメ営業マンである私がこの本を読むことで、やりたい仕事を見つけることができたのか、環境を変えることはできたのか、お伝えしていこうと思う。

内容

もう迷いだらけの生活には戻らない!自分探しを終わらせる自己理解の教科書

「何かやりたいけれど、何をやればいいか分からない」

そんなエネルギーを持て余してしまっているあなたの人生が変わります。

「やりたいこと探し専門プログラム」を開発した著者が教える初めての本。
やりたいことは運命的に出会うものではなく、体系立てて論理的に見つけるもの。
やりたいことの見つけ方が3STEPで体系立てて理解できる、自己理解の教科書です。

amazon商品説明より引用

自分の「本当にやりたいこと」を見つけるために重要な3つの要素「大事なこと」、「得意なこと」、「好きなこと」をワークを通して選定し、そこから自分が本当にやりたいことを導き出す「自己理解メソッドプログラム」をこの本を読むことで実践できる。

この本を読むにあたった経緯

私は仕事や顧客に対して無関心、口下手でコミュニケーション能力が低い、数字上げずにサボり常習犯、というように正真正銘のダメ営業マンである。
おそらく異論は出ないだろう。
私がこれほどまで仕事にやる気を持てないのは、今の仕事が大嫌いだからである。
学生時代はやりたい仕事が特に無く、親に言われる通り大学に行き、文系だからとりあえず安定してそうな会社の営業職に就職、という絵に描いたような自己主張の無い経歴である。
それに加えて人と話すのが苦手で他人に興味が無いという、本来営業職とは無縁なはずの性格なのだ。
惰性で興味の無い仕事を続けている人は結構多いと思うが、注意して欲しい。自分の興味の無い仕事を毎日続けるほど苦痛なことは無いのだ。
そんな毎日を変えるために自分の好きな仕事を見つけたい!と思い、藁にもすがる気持ちでこの本を手にしたのである。

読んでみた感想

この本を読み終えてまず思ったのは、「読みやすかった」ということ。
普段あまり本を読まず、活字に苦手意識がある私でも、苦痛を感じず読み進めることができた。
文字が大きく、ページ数も200ページくらいで詰め込みすぎていない。
要所要所で大事なポイントがまとめられており、意味不明な横文字が使われることも無いため、終始内容を理解しやすかった。

また、自己理解を進めていくうえで、具体的な質問を用いたワークを展開してくれるのも良かった。
筆者による質問の回答例も交えつつ質問の意図を解説してくれるため、スムーズにワークを実践し自己理解を進めることができた。
ただ、自分の子供の頃についての質問が多いため、家庭環境が複雑で思い出したくないことが多い人や、思い出すとPTSDを発症してしまう人はきついだろうなと思った。

そして「やりたい仕事」が見つかったかどうかだが、一応見つかった。
まあ「やりたい仕事」というよりは「やってみたい興味のあること」というふわっとした感じだ。
ただ、この本を読んで「やってみたい興味のあること」が見つかっても、大嫌いな営業の仕事をそそくさ辞め、転職することはできなかった。
それもそのはず、この本は読者の性格を変える本ではなく、読者の性格を活かせる仕事を見つける本なのだ。
「やってみたいこと」が見つかってもヘタレはヘタレであるため、自分の置かれている環境をすぐに変えるまでの勇気は出せないのである。
ただ、「やってみたいこと」が見つかったことにより、張り詰めていた心に少し余裕ができた感覚はあった。
「自分はもしかしたらこんなことができるのかも」という今まで無かった選択肢を増やすことで、多少なりとも安心感を得ることができた。
それによる影響か行動には変化があった。
私が見つけた「やってみたい興味のあること」とは「ライター」であり、それに近づくためにとりあえず自分なりのアクションを起こすことはできた。
それが「noteで好きなこと、良いと思ったことを発信してみること」である。
つい最近までそんなこと考えてもみなかったが、指標となることがわかれば、それに対してどう動くべきか考えることは容易である。
このように転職で環境を変えるまでには至らなかったが、自分の理想に少しでも近づくための小さなアクションを起こすことはできた。
「やりたい仕事」、「やりたい仕事の見つけ方」がわからず、ただ大嫌いな仕事を惰性で続けるしかなかった私にとって、これは小さな一歩だが大いなる一歩だと言っても良いのではないだろうか。
「なんだ本買って読んでも結局はそんなもんか。」と最初は思ったが、1,500円くらいの本1冊読んだくらいで人生が劇的に変化するほど社会は甘くないのである。
著者の八木氏も当書で述べているが、この本はあくまでも「読者のやりたいこと」を仮設する手助けであり、その仮設を実現させるために何を行うかを考えるのは読者自身である。
つまり、この本はスタート地点の見つけ方を提供してくれるのであって、そこから先は全て自分次第なのである。
やりたいことを仕事にできるか、その仕事で成果を出せるか、環境を変えれるか、努力できるか、全て自分次第である。
私はこの本を読んでそれを痛感した。

この本をオススメする人

・今の仕事に全く興味が無く、悩んでいる人
・興味のある仕事の見つけ方を知りたい人
・現状に満足しておらず、解決の糸口だけでも見つけたいと思っている人

この本をオススメしない人

・現状に満足している人
・やりたい仕事が既にあり、実現に向けて行動できている人
・天職を見つけ、すぐに生活の劇的な変化、成功を求める人

ダメ営業マンが『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読むとどうなるのか

結論。
ダメ営業マンが『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読んでもダメ営業マンのままではあるが、「やってみたい興味のあること」を見つけ、noteで自分の好きなことを発信するようになった。
私のように興味の無い仕事を惰性で続けてしまっている人、そんな日常を変える糸口が欲しい人は是非この本を読んで自分自身を見つめ直して欲しい。
今まで気付けなかった新たな自分に出会えるかもしれない。
八木仁平著『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』は税込1,540円にて購入可能だ。

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