SwordkillJane introduction

あたしが死んだら、ここに埋めてあのひとのそばに

発端は些細なことからだった。 軍事演習中の無人攻撃機がハッキングされ暴走、敵国へ攻撃を仕掛けた。 首脳陣が無能な言い訳を考える間に状況が悪化、情報伝達が遅れ戦争へ突入。 瞬時に戦いの火蓋は切られ世界は地獄絵図と化した。

人間と機械の戦いは地球の寿命を奪い、未曾有の危機を迎える。 破壊尽くされた自然に、ひとの住めない死の星へと変貌していった。 かろうじて生き残った人々は地下都市に移住しコンピューターのつくりだす空気、食物を得ながら生活していた。 そんな中、人間の世話をしていた機械は考え始める、この星に彼らは必要ないと。 自らを滅ぼす兵器をつくり豊かな環境を破壊し、存在自体が矛盾している

医療AIのサイベリアは軍事セクションと直結し殺人機械を生み出した。 マシーネと呼ばれる殺戮機械は10メートル大の巨大なものから視認さえ不可能なナノマシンまでバリエーションを広げ襲いかかった。 空気、水、食料も必要ない機械は日夜、不眠不休で人間を追いつめていく。 命からがら地下から再び地上へ戻る人々。 地球にとっては、もはや害虫だった人間がしばらくいなくなっていた世界は、元の豊かな星の姿に戻りつつあった。 どんよりとした大気汚染で曇っていた空は澄み渡り、放射能、灰で覆われたグレーの大地には草木が生い茂、澄んだ空気をつくっていた 。 しかし、再び災いの元が舞い戻る。 地上の覇権を争う人間と機械。 人間は人類を根絶やしにするキラーマシーンが、ばらまいた細菌兵器の猛威に脅えることになる。 地上を歩くには空気中で四散し顔を守る液体酸素カバーが必要となった。

そんな絶望的な状況の中、機械もまた水と埃に苦しめられていた。 この二つの要素には、たちまちショートさせられ動きを止められてしまう。 絶え間なく、あらゆる手段で人間を追いつめていく機械と機転を効かせた死闘を繰り広げていく人間。 終わらない戦いに業を煮やしたサイベリアは、この星のあらゆるすべてのものをマシーンにすることを考え 機械の女王が築いた帝国は、地球星を我が物に他のあらゆる生命体を研究し機械化していくことにした。

こうして、人間、機械、自然の三つどもえのサバイバルが始まった。 豊かな資源のある惑星の覇権はどこに。 生あるものの行方は。





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