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ドローンの動力源

商用ドローンの普及が進むにつれ、ドローンが長時間飛行するための動力源が重要となってきます。現状では、主にドローンの主な動力源にリチウムポリマー電池やリチウムイオン電池が採用されており、商用ドローンの連続飛行時間は20分~40分程度と言われています。長時間飛行するために、大容量のバッテリーを実装すると、ドローンの機体重量が増し、バッテリー消費量が増してしまいます。小型バッテリーの場合には、ドローンの機体重量の大幅な増加はなくとも、頻繁に充電が必要となります。そのため、ドローンの機体重量の大幅な増加はないバッテリーあるいは無線充電技術の実用化が期待されています。
WIREDの記事によると、2015年にスイス連邦工科大学からスピンオフしたレイクダイヤモンド社は、人工ダイヤモンドを活用し、飛行中のドローンにレーザー光線をあて、無線給電する技術を開発しているそうです。レイクダイヤモンド社は工業用ダイヤモンドの量産を目指して2018年10月にはスイスクォートがサポートする仮想通貨を使った資金調達を実施しており、研究を加速させています。レイクダイヤモンド社によると、電源ネットワークを地上に配置してレーザー光線で給電することで、ドローンの長距離飛行が可能になると考えています。
現状では、リチウムポリマー電池やリチウムイオン電池の代替として、水素燃料電池や全固体電池の開発が行われています。 
リチウムイオン電池は、「電解液」という液体が使われ、液漏れのリスクのほか高温/低温環境で出力が低下するなどの弱点があるといわれています。全固体電池は「固体電解質」を使うことでこれを克服でき、充電時間も数分と短く、1回の充電での航続距離も数倍のびると言われています。

今後、ドローンの動力源はどの技術が標準となっていくのでしょうか。人工ダイヤモンドを用いたレーザー光線を用いた無線給電技術などの新技術も注目され、リチウムイオン電池の代替にみられている全固体電池や早期の実用化が期待されています。

#ビジネス #テクロノジー #ドローン #comemo

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