映画:グリーンブック (2019)ネタバレ有
狭い価値観が蔓延る世界で彼らの友情はなんと輝いている事だろう。
今年のアカデミー賞はなんだかんだで結構見ている。スパイダーバースに、ボヘミアンラプソディ、ROMA、ブラックパンサー…そしてやっと見る事が出来ましたグリーンブック。本作は想像以上にベタなロードムービーではあるがとても心地よく暖かい作品でした。
ドライバーのトニー・リップ演じるヴィゴ・モーテンセンの演技は秀逸。やさぐれてはいるが人情と自分の価値観を持った生き方を演じきっており、ドグとの打ち解け方も非常に嘘が無いように見えますし、彼が経験して行く上で偏見が取れて行く様も丁寧に描かれており、そこも素晴らしいです。
ドクターも特殊なマイノリティで悔しがりながらも差別に立ち向かう姿は心揺さぶるものがありましたね。彼も彼で堅物だった所の角が取れて行く過程もとても良かったです。
そして最後のバーでの演奏シーンは本当にこちらも気分が最高になりますね。まるでこちらまで救われた気分になります。一曲目がクラシックというのもドクの本心が見えるかのようで泣けてきます。
途中途中にあるギャグも非常に効いていてツラいシーンとのバランスも良かったですね。骨のあとにゴミを投げてドクが真顔になるシーンが最高です。それにオチの手紙が奥さんにバレていたのも良い締め方です。
劇場を出た後、無意識に「いい映画見たな…」と口に出ちゃいました。
にしてもフライドチキンが凄い美味しそうで、見てる間腹が減ってしょうがなかった…
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