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ニチブツとの原体験に向き合う【 スーパーニチブツマージャン2 全国制覇篇 】(SFC)

ニチブツの思い出

スーパーファミコンが一世を風靡していた時代、親がゲームを買ってくることもあった。それは大体テーブルゲームで、花札やチェスにUNO、オセロ、そして麻雀ゲームも気付けば家にあり、それが本作「スーパーニチブツマージャン2 全国制覇偏」であった。

当時は麻雀のルールなんて1ミリも知らない小学生の自分も遊んでみては理解できずに投げ出したし、やたら写実的でセクシーな女性が出まくることに困惑してしいた。本作の他のゲームと比べると野暮ったいBGMに、昭和感の残る雰囲気はたまらなく少年心にはダサくオヤジくさいもので、いつしか「ニチブツ」というワードは如何わしくダサいイメージがこのゲーム一本のせいで根付いてしまい、そのイメージはそれから20年後にテラクレスタを遊ぶまで変わらなかった。まぁそれはまた別の話。

バニーガールがお出迎えしてくれるニチブツ麻雀大会!

それから25年後...

いつしか自分も麻雀を打てるようになり、最近レトロフリークを購入したので、家にあるゲームカセットを片っ端から取り込んでいたら、懐かしい本作も出てきた。今なら全然遊べる。ここは一つクリアまでやってやろうじゃないか。

プレイヤーの顔グラはやっぱりこれよ!

さてそんな本作のメインモードである「全国選手権」は48都道府県の代表雀士たちとのトーナメント大会で優勝する事が目標だ。
しかし参戦する雀士の中に麻雀歴2年の人がいたり、得意打ちは国士無双の人がいたりするけど大丈夫なのこの大会!?

もしかしたら高度な情報戦なのかもしれない!

しかしさすが麻雀ゲームばかり作っているニチブツだけあってCPUの捨牌が速いのでテンポが良く、配牌も優しい。ルールで赤ドラを付ければ数え役満も夢じゃない。
ただ一試合は半荘を2回行うので試合時間は結構長い。しかも勝って次のステージに進んでも中間にセーブが無いので、優勝までの4試合半荘8回を電源を切らずに続けなければいけないのは流石にツラいぞ。今回レトロフリークで途中セーブをしながら遊んだのは正解だった。(ドボンを使えばもうちょっと早くいけたかもな…。)

こんな配牌が結構やってくるぞ

後半はCPUたちもなかなか力強いアガりや「お前いくら貰ったんだ!」と思うようなCPU同士の振込みがあったりで苦戦もするのでなかなか大変だし、半荘を2回やって負けた時の脱力感は結構来る。そりゃコンティニューしたらお姉さんにこうも言われるわ...。

ちなみに優勝して最後のスタッフロールは今のゲームにはない賑やかさがありますね。🤘ウィー

他にも本作は48都道府県クイズゲーム「絵クイズ」、麻雀のルール説明やクイズもあったりでなかなか盛りだくさん。他にも「Tea タイム」ではライバル雀士たちが集まる昭和な喫茶店で話を聞く事が出来る..って麻雀関係ねぇ!!!

にしても本作に登場する雀士は中高年の男女か美女しかいないという偏りっぷりが凄いぞ。若い男性キャラはプレイヤーくらいだ。

そんな訳で改めて遊んだ本作はやたら試合が長いという問題点はありつつも、しっかりした作りと抜けきらない昭和感といかがわしさに溢れた最高のゲームでした。
マグマックスやテラクレスタのようなクールなニチブツも好きですが、こちらのいかがわしいニチブツも僕は好きですよ。


DATA

スーパーニチブツマージャン2 全国制覇篇
発売 :ニチブツ
対応ハード:SFC
発売年:1993年10月23日
ジャンル:麻雀



映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん