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見上げた星々へ...【 Starfield 】(Xbox series X)

ついに出たぞスターフィールド

来たぞ来たぞ、スカイリムやFalloutシリーズでご存じベゼスダソフトワークスの待ちに待った新作RPGだ。
舞台は人類がグラヴジャンプなるワープ航行が可能になり人類が広大な宇宙に進出した未来世界。デネブ、アルタイル、ベガ、シリウス...夜空を見上げれば見える遠い星々、あのどれもに行ける、あそこが我々の舞台だ。

この無数にある輝く星も拡大すると…
そのまわりにはたくさんの惑星がある。そしてその全てに行ける。

タイトル発表当時からワクワクしていたあのゲームがついに遊べる。楽しみすぎてアーリーアクセス料金を払い、発売当日は有給を取った。それくらい僕は楽しみだったんだ。今まで体験したことない事がきっと待っている!しかしそうして遊び始めたスターフィールドは僕の想像とはちょっと違うものだった。

超グラフィック!大迫力!
ちなみに主人公の上司にあたるリンさん。日本語の声優はストライクウィッチーズのゲルトルート・バルクホルン役でお馴染み園崎未恵さんだ。もうこの時点でこのゲームは最高です。

前世の本能が勝手に動く!

凄いグラフィック、目の前に映る大量の情報量。さすが最新ハードのゲームは違う。しかし僕は不思議な感覚に陥ってしまった。新作RPGを遊んでいるはずなのに、自分は何故か実家にいるような気分なんだ…。

プレイ開始したものの数分で僕は迷うことなく見つけた箱という箱を漁り、倒した敵の武器と弾と金を頂き、そこらへんにあるガラクタを手当たり次第物色してしまっていた。
そんな立ち回りをしているのはオブリビオンからFallout3、ニューベガス、スカイリム、Fallout4にFallout76と脈々と遊んできたベゼスダRPGの経験がそうさせているのだ。気づいたら僕はいつもと同じ遊び方をしている。そして思う、「コレっていつもと同じじゃん...。」
例えるなら食べた食事の見た目は宇宙食だが、味はいつものヌカコーラかスイートロール味...つまりこのゲーム、新しくもなんともないベセスダRPGだったんだ。

いつもどおりアイテムを物色物色

中身はいつもの

そう、スターフィールド。実は舞台が大きく違うだけで、操作やプレイフィールはマジでいつものベゼスダRPGだ。小さな違いはあれど特に新しい事はしていない。人々との選択式の会話も、採取した素材を使った武器や基地のクラフトも、ポイント振り分け式のスキルツリー、仲間とのやりとりも、ダンジョンを攻略してモノを漁る過程も、今まで遊んできたベゼスダRPGと大きな違いはない。宇宙船も作れるけどそれが新鮮かと言われると他のゲームにもあるやつだ。

いつもの会話。
いつものスキルツリー。
いつもの…ではないけれどキングダムハーツ感ある宇宙船クラフト画面。

まさしく本作は安牌の中の安牌を狙っている。煩雑なアクションもシステムもない。いつも通りに遊べるんだ。そう、いつも通りに。

メインクエストはつまみ食いツアー

さてそんなスターフィールドのメインクエストは結構こじんまりしている。
宇宙の冒険家集団「コンステレーション」の1人となり、未知の物質アーティファクトを探すため、いろんな惑星を股に掛ける大冒険!…のはずなのだが本作はファストトラベルで簡単に数光年離れた天体まで飛べてしまうゲーム。そこでクエストをこなしたらファストトラベルで次の星へ簡単に飛べてしまう。星の距離が狂うほどいとも簡単に。

鉱山労働者だった主人公がアーティファクトに触れたことで人生は大きく変わる

スカイリムやFalloutだって、山を越えたり地下鉄を越えたりして次の街へ向かうのに結構苦労したのに、コイツらときたらすぐに宇宙船使ってキツくも楽しい工程を簡単にすっ飛ばしてしまう。そんな次から次へすぐにファストトラベルをするので、この世界のスケールが大きいのか小さいのかわからなくなるぞ。

そしてこのメインクエストは意外とすぐに終わってしまうので更に釈然としない。それ以前にアーティファクトがトントン拍子で手に入りすぎて別に激レアなアイテムに見えないのも残念だ。アーティファクトなんかよりショーン探しの方が苦労したぞ。

宇宙の神秘アーティファクト!簡単に集まりすぎだっ!

しかしこのメインクエスト。実はこのゲームの広さとバリエーションを垣間見てもらうための体験版...「つまみ食いコース」にすぎない。本作の底の深さは実はこんなもんじゃない。

時間が溶ける

スターフィールド。いつも通りなベセスダRPGの作りに若干がっかりしつつも、実はそのいつも通りのおかげでスルスル遊べてしまう。おかげで時間が溶ける溶ける。メインクエストを遊んでいるはずが、いつのまにかしちゃう寄り道に次ぐ寄り道がやはり楽しい。

メインとは違う各勢力のクエストを進めてみたり、ふと寄ってみた惑星を探索してそこで出会った人を助けたり、武器を強化したり、基地を占拠する宇宙海賊の掃討したり、基地建造して集めたコレクションを並べてみたりと、そんな事をしているだけで超楽しい。

気が向けばアーティファクトそっちのけでいつのまにか現れたクエストを遊び、更なる楽しさのためにお金を貯め、レベルを上げる、そして遊んでいて気づく。ここは無限に広がる宇宙…底がない。時間が溶ける。

アイテムのグラフィックも良く、クルクルできるのでいくらでも眺めることが出来る。スターオーシャン3のポリゴンアイテム文化の完全上位互換だ。最高だぜ。

スターフィールド。想像していたものとは違ったし、いろいろと細かい不満はあるけれど、いつもの大好きなベセスダRPGとして休日を費やすレベルで黙々と遊んでしまう、魔力たっぷりの一本でした。さぁ次はどこで何をしようか。宇宙は広いぞ。


DATA

Starfield
発売 / 開発:Bethesda Softworks
対応ハード:Xbox series X/S、PC、Steam
発売日:2023年9月6日
ジャンル:ロールプレイング



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