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キアヌ X サイバーパンク【 JM 】(1995)

サイバーパンク!

それは一時期廃れたムーブメントだったが、巷では今またゲーム「Cyber punk2077」などでスポットが当たっている。
そして本作は以前から僕もレンタルビデオ屋でパッケージは見ており存在は知っていたが、キアヌと北野武の惹かれないツーショットとネット上の評判の悪さでずっとスルーして来た映画だ。
けれど昨今、サイバーパンクな映画として本作が紹介されていたので今回見る事にした。

あらすじ
ジョニーは、通常のネットワークに晒すことのできない機密情報を記録して運ぶ不正取引人である。彼は、脳に埋め込まれた記憶装置によって情報を運ぶことができるが、自身にもその内容が判らないように、複数のキーによって暗号化されている。
ある日、彼は装置の安全許容値を超える情報を運ぶことになる。それは、彼にとって想像を超える金銭的価値のある機密情報であり、全てのキーを使って時間内に取り出さなければ、彼の死を意味することにもなる。
そして、期限内に情報を運ばなければならない彼は、情報の持ち主である企業の殺し屋に追われる身となり、同時にキーの一部を奪われ、また別のキーを破壊される。果たして彼は、無事にこの仕事を終えられるのか?

Wikipediaより引用

これが見るとどうですか!今僕が求めていたサイバーパンク観にビシっとハマるじゃないですか!
世界を支配するジャパニーズマフィア「ヤクザ」に記憶移植、新たな病気など汚い未来観のビジュアルをこれでもかと見せてくれるので面白い。しかも運ぶ記憶容量がたった160GBというのも時代を感じる大きさだ。それで右往左往するのは今見るとちょっと笑える。それにまさしくサイバーパンクな汚い未来感が溢れる美術がしっかりしていて見ていて飽きないぞ。
VRのシーンも今のVRと変わらない操作で驚いたし、終盤のショボいCGシーンは逆に今ではVaporwaveっぽくてカッコいいぞ(イルカもいるし)。
それに「Cyber punk2077」は本作の影響をモロに受けてますね。しかも名前は同じジョニーだ。偶然とは思えない。

だけども話的にはというとこれがちょっと退屈。
スマートな運び屋かと思いきや煩悩まみれのキアヌに、イマイチ敵か見方かわからない北野武、ラスボスとしては突然出てきてアクの強さの割に刺客シンジより出番が無いラングレンなどキャラクターの魅力は空回りして、話も偶然世界の救世主になるというなんともベタな展開が眠気を誘います。

そんな訳でなんともお話としては微妙も微妙な作品でしたが、サイバーパンク映画としては満点です。個人的には非常に楽しめた映画でした。


DATA

JM
公開年:1995年
製作国:アメリカ・カナダ
制作:アライアンス・コミュニケーションズ
上映時間:107分
監督:ロバート・ロンゴ


映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん