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SFPCタギングプロジェクトの様子がNHKにて放送されました。

クロマグロ釣りが再開された9月1日からSFPCメンバーによるタグ&リリースプロジェクトが津軽海峡で行われました。釣り人による生態調査はNHKも取材をして地方局(北海道)とBS(全国放送)にて放送されました。

タグ打ちは難しい作業

タグを打ってリリースすることはキープすることよりも大変な作業です。キープは銛を刺せば終わりですが、リリースを前提のタギングは慎重に扱わなければなりません。

タグの打ち方

タグの打ち方は2通り。1つ目はリーダーを慎重に手繰り寄せ、下唇かカンヌキにリリースギャフを刺して、船の横で背中にタグを打つ。その間も船は微速前進でなければいけません。マグロは止まると呼吸ができなくなるので、船を前進させることで呼吸ができるようにするのです。

2つ目は船に上げてタグを打つ場合は担架を濡らして、その上にマグロを置いて目隠しをする(目隠しをすると暴れない)。

目隠しをされたマグロ。ポンプを口に挿入し常に新鮮な海水をエラへ流し込む


口からはホースを入れてポンプで海水を送ります。計測とタギングが終了したら担架を数人で持ち上げて頭からリリースします。これらの作業を迅速に丁寧に行います。

タグが打たれたマグロ

スポーツフィッシング先進国では公的機関のサイトにリリース後の死亡率など詳しい情報が記載されています。研究が進み科学的根拠も伝えられるため、シングルフックのバーブレスを使う、ファイティングタイムの制限を設けるなど、生存率の高いリリース方法を提示している事実もあります。

我が国もその水準に追いつくために、このタギングプログラムが役立ってくれることを願い活動を続けてまいります。

【SFPCタギングプログラム活動報告】
■タグ使用本数
クロマグロ37匹
ロウニンアジ29匹
ヒラマサ22匹
カンパチ4匹
ヒレナガカンパチ1匹
キハダ1匹

■使用タグ
アーカイバルタグ(電子タグ)
ダートタグL(10~150kg用)
ダートタグS(5~10kg用)

■協力
電子タグおよびダートタグL 
水産研究・教育機構 水産資源研究所広域性資源部 まぐろ第1グループ
https://www2.fra.go.jp/xq/%E6%B0%B4%E7%94%A3%E8%B3%87%E6%BA%90%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80/

ダートタグsジャパンゲームフィッシュ協会
https://www.jgfa.or.jp/

■採捕した方は報告にご協力をお願いします。
報告していただく内容
魚種名
タグの番号
採捕した日付
採捕した場所
叉長
氏名
連絡先

■詳細お問い合わせは以下SFPCの公式ページまでお願いいたします。
https://www.sfpc-japan.com/

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