新宿まで最短約60分・飯能岩沢/入間野田の可能性
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新宿まで最短約60分・飯能岩沢/入間野田の可能性

 2021年夏、観光名所「飯能河原」の閉鎖が話題になった。非常に賛否両論のあるテーマだ。「東京から近い」「田舎」「穴場」「有名」と、正反対の意見が並ぶ。真相としては、

「東京から電車利用でも行ける、駅徒歩15分の近さで清涼感が感じられる無料バーベキュー場として、地元民と一部のみ利用する穴場だったが、マナーを守れない層(主に東京都・埼玉県東南部在住者)に目をつけられ、利用者増以上にゴミや騒音の増加が問題となり、閉鎖に踏み切らざるを得なかった」ようだ。

知名度が上がったきっかけは、市内にオープンしたメッツァ(ムーミンバレーパーク)と、市長による積極的な移住・観光PRである。都内から日帰り可能な観光地として知られるようになった反面、周辺住民に観光地の弊害を受け入れる土壌がなかった。

8年以内に便利になる見込みの元加治駅北口周辺

さて、現在、飯能市内の開発道路(市道)のうち、阿須小久保線が優先して整備されている。高架の跨線橋は「岩沢陸橋」という愛称が決まり、2022年3月までに完成予定。阿須小久保線は最終的に国道299号線(R299)までつながり、同時に住宅街を走る、R299の迂回路・双柳岩沢線の整備も進んでいる。2021年から数えて8年以内に元加治駅北口付近まで開通し、同時に周辺の区画整理事業も完了する予定となっている。

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「8年以内」とは、利用を見送った住宅ローンを提供するインターネット銀行の担当者から聞いた。仮換地が完了したら銀行側で土地担保の範囲を書き換えるとの説明だった。利用した都市銀行からはそうした注釈はなかった。しかし、古くからの居住者は「8年以内」とは知らず、永久に現状維持だと思っているようだ。

市内の区画整理事業のうち、8年後、17年後、計画のみに分かれ、8年後と17年後の計画(青色の細い線)を反映すると、緑のラインが国道・県道以外の主要道路となる。現在の市街地は西武池袋線・飯能駅だが、「観光地・飯能(毎時4本+特急)」「メッツア最寄り・八高線新駅(毎時2本)」「市役所最寄り・東飯能駅(毎時2本)」、そして入間市との境の「元加治」の市内4駅(※)の使い分けで、少ない電車本数をカバーし、東京都内通勤者のベットタウンの地位を保持したほうがいいのではないだろうか。

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※山間部にも西武池袋線・秩父線の駅があるが、カウント対象外

ロピア対抗のEDLPフーコットが8月3日オープン

8月3日にオープンした、ヤオコーグループのEDLP「フーコット」第1号店「フーコット飯能店」の店舗マップもあわせて紹介しよう。はっきり言って縮尺がメチャクチャなかなり簡略化したマップだ。このマップでは、飯能市の中心は「元加治駅」であり、実際には飯能市・入間市・狭山市西部の3市を商圏としている。

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西武池袋線・飯能駅の市街地(飯能銀座)は、30年前に比べ、随分寂れたと聞いた。小さいユニクロとダイソー、スターバックス、ミスド、食料品だけの駅ビル、鮮度の低いスーパーと居酒屋のみの駅前では魅力に欠ける。しかも駅周辺の駐車場・駐輪場は有料なのだ。

元加治駅は高架で、駅の西側(飯能市)、東側(入間市)にそれぞれに踏切がある。そこで、国・県の立体交差化事業の一つとして、東側は地下化(自動車のみ)、西側は駅舎を拡張し、24時間通行可能なエレベーターと階段で、既存の踏切を置き換えると、歩車分離が実現する。飯能市側は、阿須小久保線がR299につながる8年後なら、現状の踏切を廃止しても問題ないだろう。入間市側も踏切なしにR299につながると便利になる。

ウエルシア新店舗も7月にオープン

フーコット飯能店の最寄り駅となる元加治駅は、池袋まで約50分・新宿まで約60〜64分。特急・快速急行は停まらないが、停まらないゆえに土地相場が安く、池袋発の急行を利用する場合、「飯能」駅徒歩圏より乗車時間は3分短くなる。現時点では駅ホームから改札までかなり近く、差は6分程度に広がる。

R299沿いには、今年7月、ウエルシア入間野田店もオープンした。駐車場が狭く、もっと工夫してほしかったところだが、繁盛店ではなく、ほどほどの売上の店を狙っているようだ。

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有力チェーン店が最寄りの国道道路沿いに出店する「元加治」駅から徒歩15分圏内は、駅構内・駅周辺に最低限の店舗(コンビニ・テイクアウト店)さえあれば、新型コロナ収束後、東京都内に通勤可能な郊外の割安な住宅地として人気を集める可能性は高い。ぜひ、鉄道・民間企業各社に今こそ投資していただきたい。

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飯能駅もホテル誘致をメインに再開発を検討するべし

市主導で飯能駅から市役所最寄りの東飯能駅に市街地を移動する試みは、途中で頓挫し、今に至る。当時はまだ開発道路の開通の目処がなく、地元企業も丸広百貨店しか乗らなかったからだ。

地図を見れば分かる通り、都市計画は、飯能駅(天覧山・飯能河原)-東飯能駅-元加治駅-宮沢湖(高麗川方面)-阿須(青梅方面)を行き来しやすくし、相対的に元加治駅の利便性(※)を高める計画だった。

※地図には反映していないが、元加治駅南口駅前通り線という、東西を結ぶ開発道路の計画がある。R299の混雑緩和が目的だと考えられる

セルフレジ・ウォークスルー無人決済・モバイルSuica/PASMO(交通系IC)が普及した今なら、券売機の設置台数を減らし、その代わりに駅利用客だけを対象とした小規模な駅ナカを設置しても採算が取れるはず。もし、市内の市街地3駅を統合し、2駅に集約するなら候補は「東飯能」と「飯能」しかなく、武蔵小杉のように無理やり接続し、再開発で官民連携の複合ビル(上層階ホテル・賃貸住居)を建設するしか手はない。17年以内を目標に、こちらも取り組むべきだろう。

■参考:飯能市加治地区まちづくり構想より抜粋

元加治駅周辺は、駅に近い立地条件を生かし、商業・サービス施設などの集積を図り、賑わいのある市街地形成を目指します。
岩沢、笠縫、川寺周辺は、道路、公園など都市基盤の計画的な整備により、良好な住環境が確保された中低層住宅地の形成を図ります。元加治駅周辺は、駅に近い特性を生かして土地の高度利用による中高層住宅の立地
を促進し、新たな定住人口の増加を図ります。
施行中の岩沢北部及び岩沢南部土地区画整理事業に合わせ、元加治駅北口駅前通り線や元加治駅南口駅前通り線などの整備を進めます。市街地における交通手段の柱として徒歩と自転車利用を位置づけ、安全で快適に利用できる歩行者系空間の整備を図ります。


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sf_mi

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