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三手詰め詰め将棋の解き方考察詳細篇:その2

2024年4月2日作成

REV4

ソフトウエア工房孫風雅です。

ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。

皆さん、当方の詰め将棋関連投稿は、引く続き、お楽しみ頂いていますでしょうか?

これまで、詰め将棋の題材に対する多少のコメントと詰みに至る手順のみを公開させて頂いていたと思いますが、皆さんは、ご自身で詰め将棋を解けるように、なられたでしょうか?

何となく、講師的には、簡単なコメントと、回答のみ提示されても、詰め将棋を解けないという声がまだ聞こえてきそうな気がしています。

そこで、今回も、別建ての投稿として、三手詰めに戻って、どの様に詰め将棋を講師が解いているか、具体的に考え方なども含めて、投稿している手順がどの様にできてくるのか(解かれるのか)を、ご説明しようかと思います。

詰め将棋が通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自分自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにする事です。

三手詰めに戻るのは、詰め将棋を始められる方は、或いは未だ慣れていない方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。

何故なら、詰め数が大きいと、その分、手筋(攻め口の意味で)が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。

講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、引き続き、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。

②詰め将棋問題その2(三手詰め:詳細解説)

今回の題材は以下の通りです。

状況:三手詰めです。持ち駒は角と金一枚づつです。4三に銀、1一にと金(歩の成)の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が2二の位置にあり、2一に桂、5三に馬(角の成)、3三、2三、1三にそれぞれ歩の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します

詰め将棋の題材を得た場合、先ずここで、講師は以下の点を確認します。

  1. 自陣と相手陣若しくは攻め手と守り手の駒の配置

  2. 手駒

  3. 手数

簡単な所から説明させて頂くと、先ず手数です。

今回三手詰めですので、手数は三(手)です。

ここで重要なのは、三手の意味です。即ち、攻め手:一手目、守り手:二手目、攻め手:三手目という事を先ず、念頭に意識しないといけません。

従って、他の詰め数でも基本的には同じなのですが、三手しかない三手詰めは一手目が大変重要です。

逆に言えば、三手しか無いので、通常、間違った一手目を打つとその場合は、指定手数で詰められなくなると思います。

尚且つ、攻め手は基本的に王手の手を打って、詰め数で詰めるものです。

従って、一手目から必ず王手にする必要があります。

ここで、確認したアイテムの内、一番の駒の配置確認が生きてきます。

要するに、王手をするのに、既に盤上に配置されている、自陣若しくは攻撃手の駒から王手が出来る位置の駒を探します。

と、同時にアイテム2で確認した手駒でも王手できる様に使う位置を一緒に考えます。

ここで、アイテム1とアイテム2とを同時に考えるのが難しい方は、アイテム1のみで先ず考えてみて、詰みそうか、即ち、玉を移動させられるかを考えてみます。(同時に考えるのは単に講師が慣れているからだけだと思いますので、1から2へとステップを踏んで考えても答えは同じになるハズです)

今回の題材で具体的に、説明させて頂くと、先ず、自陣・攻め手の配置されている駒及び持ち駒で王手になるのは以下の駒移動・駒打ちと思います。

持ち駒での王手確認

  • 3一角打ちで王手

  • 3二金打ちで王手

  • 1二金打ちで王手

配置されている駒での王手

4三銀

  • 3二銀成り金で王手

1一と金

  • 1二と金で王手

従って、今回の三手詰めの題材では、初手に上記5手が考えられると思います。

次に、これらの手を検証します。

検証というのは今回三手詰めですので、最初に確認した手数を考えて、自陣・攻め手が一手打つわけですから、残り、守り手が一手駒を動かして、その次に、自陣・攻め手が駒を一つ移動させて、詰めさせられないといけないという事になります。

従って、単純に相手玉以外の移動で初手の王手を防がれてしまうと、一手無駄になることが多い為、詰み数で詰まなくなると思います。

この観点で、上記、五手筋を具体的に検証してみます。

  • 3一角打ち王手は、5三馬の筋の為、馬で取られますが、一番奥の玉の逃げ道を塞ぎ、銀の筋が生きている為、次の一手で詰みとなりそうです。

  • 3二金打ちの場合は1一玉でと金を取られ、残り角では詰められなくなります。

  • 1二金打ちは、3一玉となり、奥から玉が逃げれる状態になります。(角では詰められません)

  • 3二銀成り王手は同玉で単なる駒損です。少なくとも三手では詰められません。

  • 1二と金での王手は同玉で、少なくとも三手詰めにはなりません。

従って、一手目は3一角打ちで王手となると思います。

守り手の二手目は、同馬です。

三手目は1二金打ち王手且つ詰みだと思います。

具体的には以下の通りと思います。

結果、最終的に以下の手筋が導き出されました。

3一角打ちで王手

同馬

1二金打ち王手での三手詰み

三手詰みの題材を使って、詰め手筋に至る考え方を今回、詳しく解説してみました。

皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。

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