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昔取った杵柄、頭の体操:詰め将棋その12

REV8

ソフトウエア工房孫風雅です。

ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。

今回も、具体的な詰め将棋の棋譜を挙げてみたいと思います。(以下の、将棋の駒の動作の基本説明などは、五手詰めまでとさせて頂く予定です。五手詰め以上は本格的になると思いますので、駒の説明等は省かせて頂く予定です)

通常の将棋と異なるのは、攻めて・守りての手を自身で全て考えて、詰め状態に至る道筋を明らかにします。

詰め将棋の棋譜を表示する前に、簡単に各将棋の駒の動きを以下に抑えておきます。

・桂馬以外は移動線上に味方・相手方の駒が有る場合は、そのコマを取って同じ位置に置くか若しくは移動させてからしか、直前でまでの何れかの位置に置く事しかできません

・相手方陣地、一番奥から三コマ目までを双方の陣地と定義していて、最初の段階では、歩が配置されている位置が相手陣地の始まりです。このエリアに相手方の駒が進んだ場合は、成金(ト金のも呼ばれます)となり、金と同じになり得ます。尚、成金になるかならないかは選択可能です。又、相手陣地に駒を最初から最初から指した場合は、一旦相手陣地を出た場合に、成金となれます(歩・桂馬・香車・銀の場合です)。但し、車と角は成金では無く成り車・成り角となり、弱点の斜め前後左右、前後左右に一コマずつ移動が可能になります。

歩:前に一コマ直進します。(斜め前後・横、後ろには移動できません)

桂馬:前に桂馬飛びします。(桂馬位置:二つ前の右・左一つ横位置です)

香車:縦一列どこえでも移動可能です。

金:前左右横方向に一コマ+真後ろ一コマ移動可能です。(斜め左右に移動できません)

銀:前左右方向に一コマ+斜め左右に一コマ移動可能です。(真横+真後ろに移動できません)

車:上下左右にどこえでも移動可能です。

角:左右前方後方の斜めにどこえでも移動可能です。

王:全方向に一マス移動

以下、詰め将棋の講師の理解している先ず基本的な考え方です。

  1. 先手から開始して、想定詰め数で王手詰めで終了する。(想定詰め数より多く成ったり、少なくてもNGです)

  2. 後手・受け手・守り側の手も先手側が妥当な手を考えます。

  3. 基本的に攻め手が王手を継続して詰め数で詰め状態即ち守りて王駒が動けない状態を作ります。

  4. 通常若しくは基本的に守り側の持ち駒は使用させずに詰めるのが手筋です。(例外も講師は過去経験したことはありますが、概ね使用させない手筋を考えます)

尚、詰め将棋を始められる方は、詰め数が小さいものから取り組まれる方が良いと思います。詰め数が大きいと、その分、手筋が沢山ある場合が通例であり、容易には正解に行きつけない事があり得ます。

という事で、先ずは、三手詰めの棋譜から取り組まれる事をお勧めします。(因みに講師は一手二手詰めの詰め将棋は見たことが有りません)

又、棋譜若しくは将棋盤は右上隅からそれぞれ横に数字で1,2,3…、縦に漢字で一、二、三…と縦横のマスを数えます。

将棋のTV中継などで、”1四歩”等と読み上げられたときは、右側の1番列の四行目の位置に歩が置かれた事・進んだことを指しています。

では具体的な詰め将棋の棋譜を見ていきましょう。

講師自身自分で詰め将棋を作成する事もできますが、時間の関係で、日本将棋連盟さんの”次の一手”という情報を引用させて頂こうと思います。

⑫詰め将棋問題その12

今回も、基本の三手詰めを一歩進めて、五手詰めにチャレンジしてみましょう。

状況:五手詰めです。持ち駒は金二枚です。5一に馬(成角)、5二にと金、2三に香の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が3二の位置にあり、3一と3四に各々金、4三に歩の布陣です。相手の持ち駒は、原題では記されていますが、関係ありませんので、省略します

五手詰め問題その6

相手玉の前に2三香しか攻め手の駒が無く且つ相手玉と接しているという、少し注意が必要な配置になっています。

この事は、容易に相手玉に下方即ち四・五等漢数字の大きい数字の方向へ逃げられ易いという事になります。

その為には、逃げられにくい王手・王手で詰めていく必要があると思います。

詰め数は三手詰めと違い二手多く五手詰めですが、基本的な考え方は同じと思います。

以下、詰めに至る打ち手順です。

3三金打ちで王手

同金戻り(3四金の移動)

4一馬で王手

同金(3一金から移動)

2二金打ち王手での詰みです。

以上の五手詰みです。

馬の斜めの道筋を利かせて王手と香を守りながら、最後の金打ち王手詰めの手筋です。馬の活用が出来れば、比較的難易度は高くない感じがしています。

皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。

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