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詰め将棋2024年版 :頭の体操:七手詰め詰め将棋:番外篇その1(三手詰め詰め将棋の振り返り)

2024年8月13日作成

REV6

ソフトウエア工房孫風雅です。

ブログ投稿しています。複数画像付き等最終版は此方から、ご覧ください。

皆さん、当方の詰め将棋関連投稿は、お楽しみ頂いていますでしょうか?

これまで、詰め将棋の題材に対する多少のコメントと詰みに至る手順のみを公開させて頂いていると思いますが、皆さんは、ご自身で詰め将棋を解けるように、なられたでしょうか?

現在、投稿では七手詰めの将棋の題材を取り上げさせて戴いていますが、当初は三手詰めの題材を掲げ、次いで五手詰め、そして現在が七手詰めとなっています。

何度かコメントさせて頂いていると思いますが、七手詰めと当初の三手詰めでは倍以上の詰め手数が異なります。

そこで、現在地点を認識する上でも、過去の取り組みであった三手詰め・五手詰めの題材を再度取り上げて、現在、皆さんが七手詰めに挑戦されている場合は所謂箸休めや現状の詰将棋の力の確認を行えるようにしてみたいと思います。

という事で、今回の番外編では三手詰めの新たな題材を取り上げてみたいと思います。

これまでの投稿で取り上げたものと同じ題材だと意味がない様に思いますので、通常通り日本将棋連盟さんの”次の一手”を引用させていただき、尚且つ、最新の公開詰め将棋題材を取り上げたいと思います。

尚、基本的な考え方やアプローチ方法は既に、三手詰めの投稿時と三手詰め詰め将棋の解き方考察詳細篇の二回の投稿時に既に明記させて戴いていますので、詰め数内の詰め方を明記させていただき、注意点などを付け加える形で追記させていただき、振り返りの一助となる様にさせて頂きたいと思います。

詰め将棋2024年版 番外編その1(三手詰め)

今回は、初心にかえり三手詰めに再度チャレンジしてみましょう。

状況:三手詰めです。持ち駒は香一枚です。3四に角、2三に飛、1五に歩の先手側・攻めて側の駒配置で、守りは相手玉が1二の位置にあり、2一に桂、3三、2二、2四に各々銀が一枚づつ計三枚の布陣です。相手の持ち駒は、原題では明記されていますが、関係ありませんので、省略します

詰め将棋2024年版 番外編(三手詰め)

先ず、配置されている盤上の先手の駒のうち、王手ができるのは、2三の飛のみです。3四の角は2三の飛に斜めの角筋を閉ざされているため、このままでは王手できません。1五の歩は1二の相手玉からまだ離れているため、一手では王手になりません。

持ち駒の香は1三と1四のどちらかに駒を打つことで、王手ができます。

纏めると、以下の様になります。(一手目候補について)

候補一:2三飛

  • 2二飛又は2二龍(飛成)で王手

  • 1三飛又は1三龍(飛成)で王手

候補二:持ち駒香

  • 1三香打ちで王手

  • 1四香打ちで王手

候補が4つの手に絞られた時点で、どの手が優位的か検証してみましょう。

以下、各一手の検証内容です。

  • 2二飛若しくは龍 : 銀一枚が手駒に追加できますが、1二の相手玉で取られてしまい尚且つ数字の3・4・5…と左上の広いエリアへ相手玉に逃げられてしまい三手詰めできそうにない様に思えます。

  • 1三飛若しくは龍 : 2一桂、2二銀で飛若しくは龍が取られる配置ですが、3四の角筋が利いていて同時王手のため、相手玉で飛又は龍を取らないとならない絶妙な手になっています。

  • 1三香打ち : 2四の銀や2一の桂、2二の銀等で取られてしまい、尚且つ守りを固める方向に思えますので。三手詰めにならない公算が大と思えます

  • 1四香打ち : 一見良さそうなのですが、2四の銀を引いて守られたり、説明では公開していませんが、守りの持ち駒を1三に打つことで守れるため、三手詰めできるか?に思えます。また、通常、守りの手駒を使わせる詰将棋は、講師の経験上、殆ど見かけません。(0とは言いませんが極々稀と思います)

検証結果から一手目は自ずと決まり、結果、三手目も容易に指せるのではないかと思えますが、如何でしょうか?

以下、詰めに至る打ち手順です。

  1. 1三龍(飛成)で王手

  2. 同玉

  3. 1四香打ちでの王手で詰みです

七手詰めを現在考えられている方々は、この三手詰めの題材を簡単だなと感じられたのではないかなと思うのですが、如何だったでしょうか?

この様に時には簡単な題材を解いてみて、ご自身の成長を感じられるのも、振り返りの一助としては有ではないかと考えます。

もう一度、機会を見て、再度、三手詰めの題材で投稿させていただく予定ですが、その際はもう少し骨のある・難し目の題材にしたいと思います。

その後、五手詰めに関する同様の投稿をまとめとして数回予定しています。

皆さんは、将棋や囲碁を嗜まれておられるでしょうか?

講師の経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。

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