見出し画像

映画ソフトの抱き合わせ販売について

私は映画が好きで、少し前までは気に入った映画であれば必ずそのソフトを買っていました。しかし、最近はもっぱらサブスクリプションや動画データという形でしか映画を買っていません。最近の映画のソフトの売り方である「複数の媒体の抱き合わせ」に強い違和感を覚えるためです。

見出し画像は以前買った『ブレードランナー2049』のBlu-rayです。ご覧のとおり3枚組ですが、うち2枚は同じ映画の本編が収録されています。4K UHD Blu-rayと通常のBlu-rayという二つの媒体をバーターにして販売しているわけです。
Blu-rayが本格的に市場に出回ったころからこのような複数のメディア(最初はBlu-rayとDVDでした)で同じ内容を抱き合わせにして売るという方法が取られ始めました。調べてみる限り海外ではこのような販売方法は一般的ではなく、日本で主に取られているようです。
私が強い違和感を覚えるのは、殊に最新のメディアである4K UHD Blu-rayの市場においてはこうした抱き合わせのパッケージしか販売されず、一つのメディアだけでの単品発売がほぼ全くなされていないところです。一つのメディアしか欲しくない顧客にとって、決して安くはない単価を支払って必要のないメディアまで一緒に買わされる以外に選択肢がないというのは単なる無駄遣いの強要でしかありません。
理由を調べると、「誤ったメディアを買ってしまった場合の救済策」「単一のラインで製造することによって別のパッケージで売るよりも製造コストを下げられるから」といったものが出てきますが、しっかりパッケージや販売サイトなどに注意書きをすれば誤った購入は防ぐことができますし、何よりもそんなことを言い出したらキリがありません。コストを下げられるというのであれば、なぜ日本以外の国ではほとんどこういう販売方法が取られていないのでしょうか。
ひと昔前で考えれば同じ内容のVHSとβとをひとまとめにしてしか売らない、と言っているのと一緒です。実際には次世代のメディアもバーターで買わせることによってそのメディアの再生機等の販売も合わせて上げようというような目論見もあるのかもしれませんが、「同じ内容の必要のないものとの抱き合わせでしか売らない」という方法に頼らずにその目的を達成することはできないのか、とも思います。
そのような理由から、現在は抱き合わせでのみ販売されるソフトは買わず、一種の抗議の意思表示として抱き合わせのない動画データ等の形態でのみ映画を買っています。こういう方法の販売がなくなり、ちゃんと必要なメディアだけを売るような状態になれば、またソフトで映画を買っていきたいと思います。
ちなみにこの件についての私の𝕏での愚痴はこんな感じです↓😂

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?