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【イベントレポート】Sustainable Food NIGHT #12_20231124

こんにちは! Sustainable Food Asia株式会社(以下SFA)のインターンの富澤です。

2023年6月グランドオープンのSustainable Food Museum(以下:ミュージアム)内で2023年11月24日に開催された「Sustainable Food NIGHT#12サステナブルフードミュージアム トークイベント@虎ノ門」の開催レポートをお送りいたします!

ゲスト紹介:オカラテクノロジズ社 山内氏

今回は、株式会社オカラテクノロジズ(以下オカラテクノロジズ)の代表、山内康平氏をゲストにお招きし、「人と地球の健康」というテーマでのトークセッションと、栄養素の宝庫であるおからを使ったプロダクト「OKARAT」の試食会兼交流会が実施されました。

オカラテクノロジズ社は、おからをアップサイクル
(これまで捨てられていたものに付加価値をつけ、アップグレードすること)した健康食品の開発・販売を行っているフードテックスタートアップです。
当社ブランドである「OKARAT」は"価値がなかったもの(0カラット)を、価値あるものに(ダイヤモンドに)”をコンセプトに、おからの廃棄をゼロにすることを目指しています。

イベントの概要

日時:2023年11月24日(金)18:00~20:45
会場:Sustainable Food Museum(サステナブルフードミュージアム)
参加料金:5000円(※Peatix事前申し込制
主催:Sustainable Food Asia株式会社
プログラム:
 ・オカラテクノロジズ社事業紹介
 ・トークセッション
 ・試食会&交流会

<左からSFAの海野、オカラテクノロジズ山内氏、リバネス塚田氏>

イベント参加者のバックグラウンド

毎回、様々なバックグランドをお持ちの方にご参加しただいております!(ハッシュタグ形式で、属性を記載してみました!)

#食品メーカー   #食の未来を考える部署に所属
#食のテーマで新たな知見を得たい
#繋がりを作りたい #食品メーカーマーケティング担当
#外部連携の可能性を模索 #新橋虎ノ門エリアの企業
#イベントのテーマ 、コンセプト、場の雰囲気に共感
#「健康」「体作り」「地球に良い」をテーマに関心高い
#新橋 、虎ノ門をフードテックの聖地へ
#フードをテーマにエリアの再開発着手
#インプット #新たなアイディア模索 #CVC担当 #経営企画
#フードテック関連 #カンファレンス運営 #フードテック企業代表

トークセッション「人と地球の健康」

▼トークセッションテーマ
「人と地球の健康」
▼トークセッションゲスト
 株式会社オカラテクノロジズ 代表取締役 山内 康平氏
 株式会社リバネス 執行取締役 塚田 周平氏
▼モデレータ
 Sustainable Food Asia株式会社 代表取締役 海野 慧

日本のおからの活用の現状

豆腐を作る際に縛り出されるおから。
現在食用として使われているおからは、発生するおから全体の約1%しかないのをご存じでしょうか?
オカラテクノロジズ山内氏は、おからの廃棄量や歴史などをもとに、おからの活用事例についてからトークセッションはスタートしました。

おからの現状
・年間約200万tの豆腐が製造されており、その過程で「約70万t」ものおからが発生
・しかし、そのうち食用利用されているのはなんと「たった1%」
・水分量が多く菌が発生しやすいことからその多くが廃棄
・廃棄費用として、年間100億円かかっている
・おからの主な用途として、①ペットフード②猫砂③キノコの肥料④乳酸菌と組み合わせた飼料
・おからをパウダー化する機材の導入費が高く、全国6,000豆腐事業者のうち、パウダー化する設備を持っているのは”8社”のみ

他にも様々な事例を交えながら、グローバル、日本のおから業界の現状についての話題があがりました。

「おからが食用として認知されているのに、広がらないのはなぜなのか?」という問いに対して、おからが素材として使いづらいという課題と、豆腐屋のサイドビジネスとしてまだまだ発展できておらず、設備投資ができていないという課題を抱えているというお話は、トークセッションに参加された方々に改めて現状の課題について考える機会になったと思います。

何がフードテックなの? ~おからで健康の成功体験とは~

健康の課題に向き合い、2021年に創業したオカラテクノロジズ社が展開するオカラブランド「OKARAT」とは、おからをアップサイクルした健康食品を展開し、健康の成功体験を提供しています。

おからに対して「健康だけどパサパサ」してそうというイメージを一転。”おからってこんなに美味しいんだ!”と思っていただけるよう、とにかく『もちもち食感』にこだわって開発したおからぽんでをはじめ、添加物不使用、低糖質、食物繊維たっぷり!さらにグルテンフリーの商品を開発-販売を行なっています。

そもそもおからとは、「低糖質」「食物繊維たっぷり」「植物性タンパク質」という栄養素の宝庫であり、「まだ食べられる食品」ではなく、
健康のために、「積極的に食べるべきスーパーフード 」なのです。

そして、健康的な食生活への挫折要因として挙げられる「我慢できない」「効果を実感できない」という2つの課題に対して、「腸内で5倍に膨れ上がる」「豊富な食物繊維で腸活を実感できる」というおからの特徴を活かして、健康の成功体験を提供しています。

「OKARAT」を展開することで、豆腐事業者のフードロス削減を実現でき、お客さまには健康価値を提供することができるという三法良しなサプライチェーンを実現することができます。

「OKARAT」の可能性とは?

日本では大豆を使った商品がたくさんあり、海外でも醤油やソイミルクなどが流行っている中、まだまだおからが食用としても飼料としても使われづらく廃棄されているという現状があります。
オカラテクノロジズ社は、OKARATを通して、おからを使った魅力的な商品を提供することで、おからの需要を底上げし、新たな価値を与え、おからの廃棄をゼロにすることを目指しています。

「人と地球の健康」

「日本でももちろん、海外でもマーケット大きいため、おからのアップサイクルは、チャンスなのではないか」

そんな意見に対して、山内氏は「ソリューションの導入」や「長期保存の仕組み開発」を目標にしているとお話しされていたのが印象的でした。

長時間保存の仕組みを開発することで、おからの仕入れと加工がしやすくなり、加工がしずらい他の事業者さんに比べ、さらに仕入れがしやすくなり、商品化へ繋げやすくなる可能性があるというお話をシェアしてくださいました。

今後の展望について、

・おからを加工するソリューションをパッケージ化し、それを豆腐屋に導入していくことで、おからのアップサイクルを実現させる
・生のおからを長期保存できるような仕組みを開発していくことで、廃棄の量を減らす

など、更なる可能性についても熱く議論が交わされていました!

私は、おからクッキーを食べたことがあったので、このトークセッションを通して、食用に使われているおからが全体の1%だという現状にとても驚きました!日本の食文化に大豆が根付いていたり、海外でもマーケットが大きい中で、おからのアップサイクルが実現できたら、グローバルイノベーションになるのではないかと感じました!

ここでは書ききれない内容も盛り沢山なので、ぜひイベントの熱量を体感しにお越しいただけること楽しみにしております!

試食会出展商品一覧

「もちもちおからぽんで」

植物性素材だけなのに、美味しい株式会社ニップンのプラントベースフード

サンゴの未来を守る!完全栄養プロテイン「Body&Co

試食会兼交流会の様子

後半は1Fのミュージアムスペースにて試食会兼交流会が実施されました!「OKARAT」のもちもちおからぽんで、ニップンさんのプラントベースフード、Body&Coさんのプロテインをお楽しみいただきながら、前半のトークセッションの熱量冷めやらぬままに、懇親会の時間を皆さんお楽しみいただけている様子でした!

<「OKARAT」のもちもちおからぽんで>
(左からプレーン、バジル、ほうじ茶)
<植物性素材だけなのに、美味しい株式会社ニップンのプラントベースフード>
(左から、醤油そぼろ、キーマカレー、ガパオ、ロゼソース、ボロネーゼ)
<サンゴの未来を守る!完全栄養プロテイン「Body&Co」の都築さん>

業界の方々が集う秘密基地的な場所として、虎ノ門のミュージアムは、今後も定期的にイベントの開催や各社とのコラボ企画を進めてまいります!

次回イベントのご案内(2023/12/21開催)

次回は、12月21日(木)18:00~20:45にて開催予定です!
日本古来の技術や食材、UMAMIという世界に誇る味覚にこだわった”美味しいプラントベースフード”を提供しているUMAMI UNITED JAPAN株式会社の山﨑 寛斗 氏をお招きして、トークセッション&試食会を行います!

https://sustainablefoodnight013.peatix.com/

ご予約はこちらのPeatixからお願いいたします!

まとめ

Sustainable Food Museumでは定期イベントの実施だけではなく、ワークショップなどのイベント開催、サステなおむすびでのコラボ商品の展開、ショーケースプロダクトの募集等、幅広い展開を予定しております!

ご興味ある方は、ぜひ以下へのご連絡お待ちしております!

Sustainable Food Museum お問い合わせ窓口 showcase@sustainablefoodasia.com

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