【イベントレポート】Sustainable Food NIGHT #13_20231221
こんにちは! Sustainable Food Asia株式会社(以下SFA)のインターンの富澤です。
2023年6月グランドオープンのSustainable Food Museum(以下:ミュージアム)内で2023年12月21日に開催された「Sustainable Food NIGHT#13サステナブルフードミュージアム トークイベント@虎ノ門」の開催レポートをお送りいたします!
ゲスト紹介:UMAMI UNITED JAPAN社 山﨑氏
今回は、UMAMI UNITED JAPAN株式会社(以下UMAMI UNITED JAPAN)の代表、山﨑寛斗氏をゲストにお招きし、「世界で広がるプラントベース!-日本でプラントベースは根付くのか?-」というテーマでのトークセッションと、植物性卵「UMAMI EGG」を使ったプラントベースフードの試食会兼交流会が実施されました。
UMAMI UNITED JAPAN社は、“ONE TABLEで未来を創る”をミッションに、植物性卵「UMAMI EGG」の開発・販売を行っているフードテックスタートアップです。
様々な食のバックグラウンドを超えた美味しい「ONE TABLE」を実現し、その先にある食の垣根のない、明るい未来を創造しすることを目指しています。
イベントの概要
イベント参加者のバックグラウンド
毎回、様々なバックグランドをお持ちの方にご参加しただいております!(ハッシュタグ形式で、属性を記載してみました!)
トークセッション「世界で広がるプラントベース!-日本でプラントベースは根付くのか?-」
日本の植物性卵の現状
2022年末の鳥インフルエンザの発生により卵の供給不足、価格高騰が加速した中、世界では「卵アレルギー」や「ヴィーガン」、「輸出入規制」という観点から、「代替卵」「植物性卵」に注目が集まっています。
UMAMI UNITED JAPAN山﨑氏は、現在の植物性卵のマーケット市場やそこに対する課題などをもとに、自社の取り組みや植物性卵のマーケットの拡大についてからトークセッションはスタートしました。
他にも様々な事例を交えながら、グローバル、日本の植物性卵の現状についての話題があがりました。
「プラントベースやビーガンをどこまで伝えていくのか?どのように広めていくのか?」という問いに対して、現在の日本では、ビーガンやプラントベースとうたってしまうと顧客が狭まりすぎてしまう。プラントベースだからと言う理由ではなく、ただ食べ物の選択肢の一つであり、美味しいから選ぶ。そして、それがたまたまプラントベースだったという選択ができるように伝えていくと良いのではないかというお話は、トークセッションに参加された方々に改めて現状の課題について考える機会になったと思います。
何がフードテックなの? ~旨味のテクノロジー~
「食」と「多様性」をテーマに、2022年に創業したUMAMI UNITED JAPAN社が提供する「UMAMI EGG」とは、独自技術で開発されたUMAMI Powderを使用した植物性卵の粉末です。
卵単体の味わいやテクスチャーの表現だけではなく、卵がもつ機能に着目し、惣菜類はもちろん製菓分野にも使える幅広い汎用性を持った商品です。
主原料には日本ならではの食材である「こんにゃく粉」や「にがり」を使用し、こんにゃくの弾力性や豆腐の割れる食感で、卵らしさを表現しています。
またフードロスのきくらげから発酵技術を応用した麹菌等の酵素を使用してUMAMIを抽出し、卵のコクを表現しました。
そして、これを「BtoB」を対象に加工度が低い「原料素材」として販売し、インビジブルな卵として、ケーキやプリンなどに使用することによって、熱凝固性(加熱で固まる)などの卵の機能面を再現でき、かつ、気づかないうちにプラントベースフードを広めています。
植物性卵の可能性とは?
日本では、ビーガンやプラントベースのマーケットが小さい中、それらを全面に押し出してしまうと、顧客となる人が狭まってしまう現状があります。
実際に、スターバックスでは、あえてプラントベースという表現を全面に押し出さず、「美味しい」で選んでもらえるよう、売り出している。
これはプラントベースという話題性だけで、認知を獲得したり、購入に繋げることが現状難しいからと考えているからである。
UMAMI UNITED JAPAN社でも、ブランディングやメッセージングを意識し、一般に溶け込むことを目指しています。
「世界で広がるプラントベース!-日本でプラントベースは根付くのか?-」
「アメリカや世界と比べて、日本ではこれからどのようにプラントベースフードが根付いていくのか?」
そんな質問に対して、山﨑氏は、日本はマーケットがまだ小さいが、海外ではもうすでにマーケットがあり、ビーガン、プラントベースの商品を置いている店がたくさんあるため、スタートアップとしては、アメリカで展開していくのは、短期的に見て広がりやすいのではないか。
日本は、マーケットを育てながらになるので、教育レベルの長期的な戦略が必要になってくるのではないか。また、必要としているところに届けるということから、日本では卵アレルギーのマーケットに届けていくことはすごく可能性があるのではないかというお話をシェアしてくださいました。
私も、ビーガンというと自分は対象外だと感じてしまうことがあったので、このトークセッションを通して、どう伝えていくのかというブランディングが日本では大きく関わってくることを学ぶことができました!
ここでは書ききれない内容も盛り沢山なので、ぜひイベントの熱量を体感しにお越しいただけること楽しみにしております!
試食会出展商品一覧
「UMAMI EGG」を使ったプラントベースフード
植物性素材だけなのに、美味しい株式会社ニップンのプラントベースフード
野菜の粉末「Vegemin」を使用したバゲット
ニコウトレーディング株式会社のオーツミルクとミートレス餃子
放置竹林を食べる多良木メンマ
ケンコーマヨネーズのまるでたまごのサラダ
試食会兼交流会の様子
後半は1Fのミュージアムスペースにて試食会兼交流会が実施されました!「OKARAT」のもちもちおからぽんで、ニップンさんのプラントベースフード、Body&Coさんのプロテインをお楽しみいただきながら、前半のトークセッションの熱量冷めやらぬままに、懇親会の時間を皆さんお楽しみいただけている様子でした!
業界の方々が集う秘密基地的な場所として、虎ノ門のミュージアムは、今後も定期的にイベントの開催や各社とのコラボ企画を進めてまいります!
次回イベントのご案内(2024/1/25開催)
次回は、1月25日(木)18:00~20:45にて開催予定です!
蚕のチカラで、地球を救い、豊かにするエリー株式会社の梶栗 隆弘 氏とコオロギを起点に地球と生命を健康にする株式会社エコロギーの葦苅 晟矢 氏をお招きして、トークセッション&試食会を行います!
https://peatix.com/event/3791286
ご予約はこちらのPeatixからお願いいたします!
まとめ
Sustainable Food Museumでは定期イベントの実施だけではなく、ワークショップなどのイベント開催、サステなおむすびでのコラボ商品の展開、ショーケースプロダクトの募集等、幅広い展開を予定しております!
ご興味ある方は、ぜひ以下へのご連絡お待ちしております!
Sustainable Food Museum お問い合わせ窓口 showcase@sustainablefoodasia.com