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ドラマ『荒ぶる季節の乙女どもよ。』

 邦ドラマを、基本まっっったく見ない僕にとっては、めちゃくちゃ新鮮な体験だった。思えば最後まで見たドラマなんて、「嵐のメンバーが出てるから」という理由だけで見たものがほとんどで、「これ…おもろいな…」っていう理由だけで、見たのなんてマジで『コウノドリ』ぐらいかもしれない。

 そんな、邦ドラマ初心者の僕が、「100年応援する女優」としておなじみ(?)の山田杏奈さんが出演しているからという理由だけで、この『荒ぶる季節の乙女どもよ。』という作品を観てみた。


 ざっとストーリーを説明しよう。文芸部に所属する学年がバラバラの5人の女子高生。一見、普通の女性生徒に見えるのだが、この5人には共通の悩みがあった。それは「」に関するもの。それぞれがドギマギと抱えていた、その悩みは部内随一の美少女、菅原新菜(すがわら にいな)の「とある一言」によって、一気に加速していく…というもの。

 結論から言うと、アイデアはすごく面白かった。まぁ性に関する問題にぶつかる高校生なんてネタはめちゃくちゃありふれているが、それを"五者五様"で表現するというのは、見てるこっちも飽きることがなくてよかったと思う。

 ただ、ただですよ、やっぱり見ていてものすごい違和感を持つシーンはたくさんあったんだよな~まず、僕はヘテロの男性で、やっぱり男性としての見方になってしまう。だから女性ならではの観点とかはそこまでないですよ。だとしてもね、だとしてもですよ???お前、なんでそれ許せる?みたいなシーンばかりでけっこうきつかったね…


 まず、菅原新菜の心情にまったくもってついて行けない。菅原氏にとって「性行為」とは、「少女からの脱却」だった。それは彼女のトラウマでもある、幼少期に出会った三枝という男が、小児性愛者で、それから逃げようとしてたんだと思う。

 ただ、それなのに、その三枝に自分の少女性を奪わせようとする魂胆って何なんだろう…そこが本当にわからなかったな。


 そしてそして、極めつけは「泉を手に入れたい」と思う菅原氏の暴走が、エスカレートしすぎな件。電車での逆痴漢もやりすぎだし、「私としたくないの?」って問い詰めるのもやりすぎ。というか、そもそも泉は和紗と付き合っているわけで、それを略奪しようとするのがもはやヤバい。まぁ、創作だし、略奪愛自体はよくあると思うんだけど、それに対して和紗が最終的にはチャンチャンというのが、もう情緒がついていけないです…

 和紗の感情にもついて行けないな。自分の彼氏がとられそうになっているのに、特に大きなアクションを起こすこともなく、ただ落ち込んでいるだけ。それに、このドラマで一番ありえないセリフである、泉の「僕が愛しているのは和紗だけど、性的に魅力を感じるのは菅原さん!」という、マジでドクズで、男からしてもこれは本当に終わってる発言を受けた後でも、泉とことを見捨てることなく結局お付き合いを続けていく。

 というかどうですか?恋人にさ、「君のことは好きだけど性的魅力は感じないかな、あ、でも君の友達の〇〇さんはエロいと思う!」なんて言われて、これからも恋愛できますか?無理ですよね?


 まぁ、でもそれを説明できるのって結局、「若さゆえの暴走・迷走」としか言えないと思うんだよ。菅原氏はもちろん、本郷ひと葉だって、どう考えても退学になるのに、先生との性行為を強行突破しようとするし(若者の暴走を止められないミロ先生は完全にアウトだけど)、そして泉だってどう考えてもおかしいこと言っているわけだけど、「幼馴染(和紗)を恋愛対象として見られない」というのはまだしも、その友達(菅原氏)を性的な目で見てるって、声に出して言ってしまえるのは若さ?愚かさ?だな…としか言えない。まだ「思う」ことと「口に出す」ことが、どれだけ違うのかが理解できてないのかなぁ。


 まぁいろいろとツッコミどころもあるけど、最終話の「色おに」はすごくよかった。あれはカウンセリングとかでも取り入れられそうだよね。あとやっぱり画面全体が暗くて、陰鬱としてたのも狙ってたのかな?青春の鬱憤みたいなのを感じられてすごくよかったな~

 そしてですよ、今回ね、須藤百々子役の畑芽育さんを知れたのはすごく大きかったですよ。めちゃくちゃ難しい役じゃないですか。菅原氏と和紗の間に入って、意見を聞きつつも、自分のセクシュアリティに悩む…っていう。あ、この自分のセクシュアリティがはっきりしないってのは、奇遇にも、山田杏奈さん主演の『ひらいて』で同じような演出がありましたよね。

 とにかく、落ち着いているように見えて、言う時はしっかり言う、っていうめちゃくちゃ応援したい役回りを全うされていて、めちゃくちゃよかったです!!


 そしてやはり、恒例の「山田杏奈、可愛すぎる問題」は今作品でも顕在でしたね~どう考えてもね、やっぱりそうなんですよ。

右が山田杏奈さん、左は先述の畑芽育さん(Link

 あと、玉城ティナさんとの共演も個人的にはすごく嬉しかったな~どっちも長い間好きなんでね。僕としては夢の共演というか。

右が山田杏奈さん、左は玉城ティナさん(Link


 今回も山田杏奈さん、最高でした。100年応援します。

 昨日から山田杏奈さんも出演している、『未来への10カウント』がはじまりましたね~ちゃんと最後まで見届けたいです!

 また明日~

小金持ちの皆さん!恵んで恵んで!