【エッセイ】「大人になっても~」っていつまで言えるんだろうか?他。

 僕という人間は、良く言えば感受性豊か、悪く言えば意味のわからないところでイラっとする人間である。

 別に怒りっぽいとかではない。変な部分ばかりに気を取られてしまい、勝手に怒りに震えているタイプなのだ。

 例えば、僕はすぐに「まぁ俺、ADHDだからさ~」とか言うタイプの奴が大嫌いだ。実際のADHDの人に失礼だというのもあるけど、自分のミスやテキトーっぷりを、それっぽい名前をつけて偉そうにしてる奴らが嫌いなのだ。なんでそんなに、自分がだらしがないことを誇れる?

 そんなことで日々イラついていると、周りから「不機嫌な奴」とか思われることが多い。最近はそれをいちいち釈明するのも面倒で、それこそ「テキトー」に受け流しているのだが、そういう人の印象というのは、意外と本人が感じたものよりも、人から伝え聞いたものの方が鮮烈なことが多く、そういうのはいつも僕を深く悩ませる。

 よくほとんどはじめて話す人から、「え~~〇〇くんって、意外と明るいんだね~^^」などと言われることがあるが、そんなの当たり前だ。どこのどいつが初対面からぶっ飛ばしていくのだ。フワちゃんじゃないんだから。そもそもその「意外と」というのが引っかかる。「意外と」ということは、それまでは僕のことを「暗い」と思っていたということで、だけど一回も話したことがないから、間違いなくそれは他の誰かから聞いたものに間違いはなくて、だとしたらその意味の分からない印象を流した奴は誰だ、おい、出て来いよ、コノヤロー。というわけだ。

 ただ、こういう陰湿なことをすらすらと書けてしまう時点で、僕は周りの大学生からしたら暗い人間なんだろう。はぁ、あんたらが正解だよ



 高校のころは大学生にもなると、お酒飲んでフーーーー!!!みたいなことが待っているんだろうかとおびえていたが、いざ来てみるとそんなことはなく、結局大学だろうが高校だろうがどこだろうが、結局やることは所属するコミュニティによって違うということに気づく。

 例えば、僕は他人と話すのがあまり好きでない。だから「合コン」なんかもってのほか嫌いだ。たまたま行った飲食店で合コンなんかが行われていた日には、聞こえてくる飲みコールを口パクしてバカにするぐらいだ。

 なんかなぁ、ああいう「男女」っていう感じがすごく苦手なんだと思うんだ。多分、「いや!俺らは楽しみたいだけ!^^」などと、浅黒い肌をのぞかせた、黄土色みたいな金髪のギャル男は言うだろうが、いやいや、何を言っとりますの、と。ほんと、冗談きついですよ、と。

 こんな感じで偏屈になっていると、合コンなどまったくどうでもいい人たちとつるむようになっていく。そうなると、僕らの前には24時間営業のマクドナルドと、ビリヤード台と、ファミレスだけが広がっている。健全で中毒にもならなくて、何より金がかからない

 これらを友達とエンジョイしているときに、いつも「大人になってもこんなことできるんだろうか?」と思う。ただ、どう考えても僕はもう大人だし、大人なのにこんなことをしている。きっとしばらくは金がかからない健全な遊びを続けるんだろう。そんな大学生活に吐き気を込めて、また明日。


小金持ちの皆さん!恵んで恵んで!