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【セルフエスティーム】

ビジネス知識🔜
苫米地流コーチング術その6

ありのままを認める感覚

和訳すると「自己肯定感」のこと。私は、ありのままでいい、無条件に価値がある、という感覚です。

これが低い人は「〜なときだけ」という条件付きで自分の価値を感じています。「結果を出したときだけ、私は価値がある」とか「肌がきれいなときだけ、私は美しい」など。セルフエスティームが低いと、質の低い人生になります。

エフィカシーとの違いは、エフィカシーは「自分は●●を達成できる」という、能力への自信であり、セルフエスティームは「自分は無条件で愛される」という自分自身の価値への自信です。

自分を見る目が変われば、世界が変わるでしょう。

▶︎自尊感情(自己肯定感)とは

自尊感情(self-esteem:セルフ・エスティーム:自己肯定感)とは、自分自身を価値ある者だと感じる感覚です。自分自身を好きだと感じ、自分を大切に思える気持ちのことです。自信と言っても良いでしょう。

誰でも長所もあれば短所もあります。それら全てを含んで、自分がかけがえのない存在だと感じることが、自尊感情です。

自尊感情とは、自分を受け入れること、自分の意見をしっかり言えて自己決定できること、人間関係の中でしっかり生活していると感じることです。

本来の能力や外見が同じでも、自尊感情が違えば、その人の考えや行動が左右されます。自尊感情(自己肯定感)は、心と体の健康を保つために必要なものです。

▶︎自尊感情が高いと

高い自尊感情を持つ人は、何事に対しても積極的に取り組み、豊かな体験を積み重ねていく中で、さらに自信がつき、ありのままの自分を受け入れ、他者をも受け入れていくことができるようになります。

自尊感情が高い人は、結果的に学校の成績や仕事の業績がアップし、自分を大切にすると同時に人への思いやりを持つことができるようになります。

日本語で「自尊心が高い」というと、あまりよい意味で使われないこともありますが、心理学的にいう「高い自尊感情」は、人が社会の中で幸せに生きていくために必要なことと言えるでしょう。

心理学的に言って自尊感情が高い人とは、決して威張る人という意味ではなく、自分の欠点を認めつつも自分を受け入れ、人に対しても優しく、そして前向きに生きている人です。

逆に極端に自尊感情が低い人は、人間関係を避けたり、チャレンジ精神が発揮できなくなったりします。結果的に成績や業績が下がります。あるいは、いじけたり、やけになったりする行動がでてきます。

多くの犯罪者達は、外見上は威張っているように見える人でさえ、実は自尊心が低い人たちです。

▶︎自尊感情、自己肯定感の高め方:自尊感情の4要素

自尊感情、自己肯定感を高めましょうと言っても、どこから手をつけたら良いのかわかりません。
そこで、自尊感情の内容を4つに分けてみましょう。

1.周囲から愛され包まれている「包み込まれ感覚」
2.友人達と話が通じるという「社交性感覚」
3.自分は頑張ることができる人間だという「勤勉性感覚」
4.自分のことが好きだという「自己受容感覚」
この4つの感覚が持てるように、様々な工夫をしてみましょう。

1「包み込まれ感覚」:誰かに愛されている感覚は大切です。子どもなら、愛し抱きしめてあげることです。大人なら、愛してもらえるように努力してみましょう。

2「社交性感覚」:子どもなら、友人たちと遊べる機会を増やしましょう。大人なら、積極的に話しかけたり、宴会に参加したり、同じ思いを持つ人々が集まる、趣味やボランティアの会に参加するのも良いかもしれません。

3「勤勉性感覚」:がんばりすぎはいけませんが、がんばることは大切です。人より早く出社すること、困難な仕事をあえて引き受けることが、あなたの自尊感情を高めるきっかけになるかもしれません。子どもなら、がんばる機会を与えてあげること。また、「がんばれ」ではなく「がんばっているね」と言ってあげることも効果的でしょう。

4「自己受容感覚」:自分の良いところを数えてみましょう。性格、能力、特徴。良い家族がいる、かわいいペットを飼っているといったことも、あなたの良いところです。大病をしたことがあるといったことも、人の痛みがわかることにつながる良い点になっているかもしれません。また、あなたが世話になった人のことを思い出してみましょう。自分が大切にされていた記憶がよみがえると、自分が好きになります。

人間には、自分で変えられないこともたくさんあるでしょう。でも、自分で自分をどう思うかは、あなたしだいで変わるのです。


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