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年間1200万円のサーバー代削減代行に成功。「重要でも優先しにくい」インフラ整備を併走型で解決する『CTO Booster』

こんにちは。SEVENRICH GROUP(以下:セブンリッチ)です。セブンリッチは、スタートアップ企業の支援に強みを持つ、インキュベーション組織です。

今回ご紹介するのは、セブンリッチの技術横断組織DELTAが行うサーバーコスト削減代行サービス『CTO Booster』。月間100万円、年間1200万円のコスト削減の代行に成功した事例をご紹介します。

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DELTA(デルタ)
フルスタックエンジニアで構成されるエンジニアチーム。テックリードな事業開発支援、プロトタイピング、UI UXデザイン、既存業務のDXまで、導入期から成長期、成熟期に至るまでのライフサイクルに合わせたテクノロジー支援を実現している。

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TesTee(テスティー):今回のクライアント
「人の時間価値を高める」をミッションとし、マーケティング領域の事業(メディア・広告・リサーチ)を展開。スマホ特化の、会員数300万人のアンケートアプリ「Powl」を提供している。

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▲左:横江(TesTee代表)、右:内田(TesTeeエンジニア)

黎明期を駆け抜けた成長企業が直面する課題「コスト削減」

—— 今回はDELTA社の提供する技術支援の中でも、サーバコスト削減代行サービス『CTO Booster』にて、TesTee社が行ったAWSのサーバーコスト削減についてお聞きします。まず、今回のコスト削減PJを実施するに至ったきっかけを教えてください。

横江:そもそも今回の話をいただいたきっかけは私がサーバー代を下げたい、と悩んでいることをセブンリッチグループ代表の服部さんにお話ししたことです。そこからDELTAの丹さんをご紹介いただき、「ベンチャー企業とのサーバーコスト削減の実績を持っている」と聞いてご相談させていただきました。

——具体的にはどのような課題がありましたか?

横江:サービスの拡大に伴って保険的にサーバーを増やした結果、固定費が肥大してきたという認識がありました。コストは下げたいと考えているものの、そこに社内エンジニアのリソースを割きたくないと考えていたこともあり、具体的なアクションに結び付きませんでした。

——DELTA CTOの丹さんにもお聞きします。はじめにTesTee社の課題感を聞いたとき、どのような状態だと感じましたか?

丹(DELTA CTO):一般的に、サービスの拡大にともないサーバーコストは大きくなっていくものですが、TesTee社の場合はコストがかかりすぎていました。

社内のリソースが足りずにサーバーコストの最適化に手が回らないというのもベンチャーあるあるで、私たちが力を貸すことで解決に貢献できるのでは、と感じましたね。

その後、実際にクラウドコストの削減幅がどれくらいあるのかを診断させて頂きました。
この診断自体は無料で実施させて頂いております。

※無料診断レポートの一例です

まずは無料診断から始めてみて、実際に削減幅を見える化し、
その上でコスト削減施策を弊社に依頼頂くかを検討してもらいました。
(※実際に弊社が請け負う場合、削減額から成果報酬を頂いております。)

——なるほど、診断も無料ですし、成果報酬制ならばノーリスクですね!

丹:はい、実質無料だと思って頂ければと(笑)

——インフラコストがかかってしまう理由はどんなものがあるでしょうか。

丹:サービスは拡大しているものの、負荷情報を整備するインフラ部隊やSRE部隊などが無いようなベンチャーだと、そもそもコスト削減・見直しをするきっかけが無いように思います。

するとコストは増えていく一方で、気がつくとその固定費がかかりすぎているという状態に陥りやすいんです。

近年では専門性がなくてもクラウド導入が可能になりました。メリットもある一方、専門知識がないと改善や見直しを行わないまま拡大を続けてしまうというデメリットもあります。サーバーや固定費に関しては情報交換の場でも話題にあがることが少ないので、気づかないうちにコストが上昇し続けているケースはよく見かけますね。

横江:そうですね。採用や人事にまつわる部分はよく経営課題として話題に上がるのですが、「固定費削減・サーバー代の見直し」はラフに話すということがなく、相談できる人が限られています。そのため、今回はヒアリングをしていただいた段階で「すぐにやりたい!やるべきだ!」と思いました。

成長スピードを落としたくないからこその、削減"代行"サービス

—— 同様のビジネスをしている会社は他にもあると思いますが、その中でDELTAを選んだ理由はなんでしょうか?

横江:紹介していただいたときに聞いていた「AWSの専門性が高い」「ベンチャーに強い」という点、またヒアリングをしていただいた際にベンチャー企業ならではの事情などにも精通していると感じて、今回の実施にいたりました。

—— ベンチャー企業の事情で、何か思いつく「あるある」はありますか?

横江:ベンチャーでは事業拡大へ注力することに目を向けるのでバージョン改善や、データ周りの整理、コスト見直しなど、いわゆる「守り」の部分にリソースを割けない会社が多いのではないでしょうか。

たとえばですが、人事制度はすべての社員に関わることなので、ある程度の規模になると整備しなければいけませんよね。人が増えたら、就業規則や評価制度を作る。これはどの会社も通る道だと思います。

同じようにサーバー周りも、サービスが拡大するにつれて整備しなければならない問題なのですが、優先順位を考えたときにどうしても後回しになってしまいます。

——ありがとうございます。では、なぜDELTAは「ベンチャーに強い」と言われているのでしょうか?

丹:DELTAでは今回のTesTee社のように、まずはライトに課題感を相談してもらって改善余地を見出す方法をとっています。

特に黎明期〜上場前のフェーズで改めてPLを強く意識しはじめたベンチャーにサーバーコストの見直しは必要になるので、時には事業計画に踏み込んでご提案することもあります。

このように併走型で実績を積んだ結果、紹介ベースでの実績が増えて「ベンチャー特化」という強みが生まれました

素早く密にコミュニケーションをとりながらの作業進行

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—— 導入が決定した後、プロジェクトはどのように進むのでしょうか。

内田:ヒアリングの内容をもとに大枠の改善案をいただき、実施が決定した段階で社内インフラを管理している私とDELTAの担当の方をつないでもらいました。

その後、自社サービスのソースコード(GitHub)とクラウド(AWS)サーバーの権限をお渡しして、実際に使用しているコストの内訳とサーバーにおいて負荷がかかっている部分を分析していただきました。

そこから改善案を改めて詳細に説明していただき、実施範囲などを確認して実行に至りました。

——コスト削減PJを実行する時は具体的にどのような分析、提案がされるのでしょうか?

丹:まずはもっともコストがかさんでいる部分を見つけることからはじめます。そして、その中で問題となっている箇所を洗い出して順位付けを行い、負荷部分の内訳を説明します。

その内訳を説明したのちに変更後の改善数値を提案して、実行へ移すというフローです。

——実行にあたって、具体的にどのように作業を進めましたか?

内田:先に影響範囲を考えて、実行に移す際の実作業の分担についても相談しつつ進めて行きました。

ここに至るまでにも密にコミュニケーションをとってもらえていたことが安心材料となってスムーズに分担や実行に取りかかれたと思います。

丹:通常、他クライアントの案件の場合も権限周りを考慮して技術者と相談の上、実行に移しています。外部に委託しにくい部分は自社で実行していただくなど、クライアントの状況に応じて柔軟に対応可能です。

内製では気がつかなかった解決策で、年間1200万円のサーバー代削減に成功

—— 今回「コスト削減プロジェクト」を実施して、導入後の効果はいかがでしたか?

横江:課題としていた固定費部分は月次ベースでおよそ100万円以上の削減につながりました。当然のことですが、月次で100万円ということは、年間に直すと1200万のコスト減です。

「こんなに下がるんだ」という驚きと同時に、毎月かかる費用の見直しは副次的なメリットも多く、定期的なチューニングの必要性を感じるような結果を得られました。

内田:たしかに、コスト削減につながったことは良い結果としてわかりやすいですが、自分だけで管理していると、盲点になる部分も出てきます。第三者目線を定期的に入れることは、管理という観点においても必要であるという良い気付きがありました。

自分たちでコストカットのために動いてサーバーが不安定になるのは問題ですが、今回のように専門的観点からアドバイスをもらったことでパフォーマンス改善にもつながり、技術サイドも動きやすくなったように思います。

丹:ありがとうございます。TesTee社の場合は、全体像の把握から中長期計画までヒアリングを行い、その前後を意識して設計したことで導入後の結果をより感じてもらえたのではないかと思います。

もちろん、サーバーのスペックを下げればコストは下がりますが、「導入後のパフォーマンス向上」を意識したご提案をしているので、そこを実感していただけたのは嬉しいです!

「もっと早く頼めばよかった」、次の手を考えるための健康経営の第一歩

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——最後に、導入を検討している方へのメッセージをお願いします。

横江:「やったほうがいい!もっと早く頼めばよかった。」に尽きます(笑)。

経営目線で言うと、やはり固定費の削減はPLへのインパクトが大きいので原価的な部分から改善ができるのはメリットしかないと思います。また、目に見える月次でのコスト削減に繋がったことはもちろん、年間でのインパクトはかなり大きいので実施して良かったです。

この浮いた部分で新しい挑戦への計画立案、それに伴う採用や広告宣伝の強化などを考えられるようになったことも副次的効果として感じています。

インフラだから「コストがかかって当たり前」と放置するのではなく、見直すべき箇所は専門家を頼ることでコストを下げてパフォーマンスを上げることができると知ってほしいです。

内田:同じく、ぜひやってみてほしいと思います。現場にいるとやはり優先事項としてサービスを安定供給することに目が向きがちですが、サービスを俯瞰して見ていただき「最適化」に向けた提案をしていただいたことはとてもメリットに感じました。

そして、今回メインでPJの実行に携わりましたが、導入決定から実行まで一気通貫型なのでスピード感を持って進めることができたのもベンチャーに特化しているDELTA社ならではだったと思います。

丹:私たちは「強み」として、併走型でそれぞれのクライアントにあった提案を意識しています。TesTee社の場合も今回のみではなく、また定期的にパフォーマンスを確認して必要な際には軌道修正のご提案をしています。

単純に増やせばいいという考えではなく、インフラの選定を行うことは「コスト削減」「パフォーマンス向上」につながる根幹的なもので、本来のポテンシャルへ導くことを目的として本プロジェクトは始まりました。知見と技術を持ち合わせているので、ぜひお気軽にご相談ください。

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