見出し画像

仕事における「物語」と「演出」

仕事をしていく上で、意外と重要かもしれないと最近つくづく感じているのが、物語と演出です。今日はこのテーマで書いてみようと思います。

特に打ち合わせやプレゼンテーションにおいてこの物語と演出というものをどこまで考えることができるかというのは大きいと思っています。

物語

物語には、始めがあり終わりがあります。その物語がどのように終わっていくかというのはいわずもがな重要な要素です。物語を読んでいて、「あれ?知らない間に終わってた」「終わったことに気づかなかった」ということはありません。どう結ぶかというのが結構重要だったりします。

さて打ち合わせやプレゼンテーションに話を持っていきましょう。どう結ぶか。着地点をどこに持ってくるかです。流れるままにという考え方もあるでしょうが、経験上ではありますが、そのような流れにした場合先ほどの「あれ?知らない間に終わってた」「終わったことに気づかなかった」が起こりやすいと思われます。

やはりどこに結ぶかを物語として考えておくべきでしょう。打ち合わせに望む時、プレゼンに望む時には自信を物語の作者とした場合。さて、どのような結末をこの物語で迎えますか?

演出

物語には演出が絶対に必要です。舞台的な演出だけではなく大きな意味での演出です。例えば、資料のページネーション、打ち合わせの入り口の会話をどんな内容にするか、終わり方などの全体です。ひとつのショーだと思えばその演出をどのようにして、物語をより強く相手に伝えるかということになります。ただ、ポイントがあります。それは。。。

完全なパーフェクトな隙のない演出にしないこと

です。コミュニケーションであることを考えると、相手との会話が必要です。その会話のきっかけや一端となるものを生み出すには、「隙」がないと行けません。この「隙」をどこでどのように作るかというのも、ひとつの演出であると捉えましょう。

具体的例をあげると、例えばプレゼンです。初めから終わりまで完璧で隙のないプレゼンテーションをしてしまうと、聴者は「へぇ」「ほぉ」と受けの状態で終わってしまいます。これでは会話ではありませんし、次につながるヒントすらなくショーで言えば、一回限りのコンテンツになってしまいます。そこでわざと「隙」を作るのです。例えば、わかりやすい箇所に質問ができるような「穴」を作ったりします。

言い方は悪いですが、餌を巻いて釣り上げるという感じですかね(本当に言い方が悪い・・・)「こいこい!きたー!」という状況を作っていくのです。池上彰さんなどの番組はそれこそ演出があるのでしょうが、いわゆる「いい質問ですねぇ」というやつです。※質問はすべていいものなので、いい質問というのはおかしい表現だと思っていますので、、、個人的に。

まとめ

「物語」と「演出」を取り入れるためにはそれなりのトレーニングは必要です。初めからうまくいくことはありませんし、うまくいくことは永遠にないでしょう。それがコミュニケーションだとおも思います。逆にうまくいってしまったと感じたらそれは、コミュニケーションではないかもしれません。

ただ伝えるということを真剣に考えるならば、ぜひこの「物語」と「演出」を考えてみてはどうでしょうか?

・・・と後輩から「しゃべること」についての質問を受けて考えたことをまとめてみたのでした。


もし気に入ってもらえたら嬉しいです。情報の発信とコミュニケーションについていろんなチャレンジをしていきます。どうぞよろしくお願いします!