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「ユーザーというものをきちんとみよう」 #今の僕の場合シリーズUX編 2/10

かなり時間は空いてしまいましたが、第2回の今の僕の場合UX編の第2回です。第1回は以下よりご確認ください。

どうやってユーザーを知るか

当然ながらリニューアルやPDCAを回すといった文脈の場合、これまでも上記のようなポイントを考えてきたはずです。しかしながらその根拠はどこにあるのかということです。

どうしても受託というスタンスの場合、多くのシチュエーションでクライアントのためとなりがちです。それはビジネスとして当然ですが、もしその流れの中で「UX」などという言葉を使うならそれはユーザーを見ているものかどうか、一度たちもどる必要があるでしょう。仮にもし、「ユーザーを見ていない」という状況であれば、それはUXDをしているとは言えないかもしれません。

この考えをした場合、リサーチというのが必要になってきます。
ユーザーを知ることがユーザー体験をデザインするというものの最重要項目であるといえます。実は、UXのトピックでの記事を見ていくとリサーチについてのアイデアが豊富でここに肝があることが感じられます。

インタビューやアンケートは最終手段

UXDを学んでいくと、ユーザーリサーチという単語がよく出てくるようになります。当然のことですが、ユーザーのことを知らないとUXをデザインすることができないからです。ここではユーザーリサーチの触り部分を述べます。

ユーザーのことを知るという文脈から、一般的なものとして浮かぶのは、「アンケート」や「インタビュー」ではないでしょうか?しかしながら、実はUXの文脈においては、この2つの手法は最終手段(どうしようもないときにやること)とされていることが多いです。
その理由は、アンケートやインタビューという「聞く」というものは、聞く側の意識が反映されやすく、実はコントロールが可能なのです。例えば、1つの商品の印象を聞くとしましょう。質問文として考えられるのは

1.この商品のどこがいいと思いましたか?
2.この商品のどこが気になりましたか?
3.この商品についてどのように感じましたか?

などがあるでしょう。若干、偏屈な言い方にはなりますが、1の場合、「いい」を前提にしています。2の場合「気になる」を前提にしています。3の場合「何かを感じた」を前提にしています。ユーザーの体験において、生活においてそんなに何かを気にしながら生活をしていることはありません。であるにも関わらず、そのある意味「特別な環境」を設定してリサーチをすることは果たしてユーザーが本来感じていることにリンクするのか、そういう視点からUXのリサーチでは「アンケート」「インタビュー」は最終手段とされています。

また「特別な環境」を用意してしまうことが影響し、回答者が嘘をつくということもあります。人間は基本的によく思われたいという潜在的な欲求があります。回答においても、自然と優等生的な回答、ハイソな回答をしたがる傾向にあります。

ではどうしたらいいか。これは次回。


もし気に入ってもらえたら嬉しいです。情報の発信とコミュニケーションについていろんなチャレンジをしていきます。どうぞよろしくお願いします!