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速くなくていい。速く感じさせればいい。

仕事をする上で、レスポンスの早さというのは大切だと思います。ですが、いつも早くするというのは「下手くそ」だと僕は思います。今日はこのことについて書いてみます。

どちらかと言えばですが、僕は仕事が早い方に言われます。ただ、正直にいうと早く見せていると言った方がいいかもしれません。種明かしと僕なりの考えをお伝えしましょう。

ずっと豪速球は投げられない

少し横道にそれます。まずは体力についてです。ここでいう体力とは持久力のほうですね。言ってしまえば、何日も何ヶ月も何年も「仕事が早い」と言われるペースでいることは凡人には不可能です。もちろんできる人もいますが、普通は途中で息切れを起こします。いくら豪速球を投げることができるピッチャーでも1回から9回までずっと豪速球を投げることができるわけではありません。つまり「ずっと仕事を早くするということはかなり大変である」ということです。

続いてテクニック。要は、遅い球をどれだけ早く見せられるかということです。ピッチャーの中には、変化球を使うことで「少し速い球」くらいのものを「速い球」のように見せるという投手もいますね。仮にずっと速球をずっと投げているとバッターの目が慣れるということもありますので、やはり緩急がいりますね。

仕事を速く感じさせる

さて、話を戻します。「仕事が速いと見せること」ですが、まず実際に「ずっと仕事が速い」というのは難しいです。自分の時間が無尽蔵にあれば、いいですがそんなことはありません。そして、バッターの慣れと一緒でずっと同じ速いペースで仕事をしてるとそれが普通になり、少し「普通のペース」に戻しただけで「遅い」という印象を与えてしまいます。それでは、間違いなく息切れしてしまうか、壊れます。間違いなく壊れます。

ある程度の自分のペースを守りながら要所要所で速い球を投げることができるようにするには何が必要か。この緩急をうまく使うには何が必要か。僕が思うに以下の3つかと思います。

1:速くはないけど、リズムを崩すことができるやり方をもつ
2:決め球を持つ
3:時間があるときに、準備を怠らない

すごく当たり前のことを言いました。姑息なことを言っているようにも聞こえるかもしれませんが、この考え方は必要かと思います。いい仕事をするには、自分をまずは守らないといけません。しかし、いい仕事をするには自分を高めないといけません。

スポーツ選手がオフシーズンにやっているような体づくりが3の準備です。そこでいろんな経験や知見をためてしっかりメンテナンスを行い整理しましょう。その知見や経験から、自分の得意分野を明確にして豪速球を投げることができるようにすることが2の決め球を持つです。

さらに3の段階で得た知見や経験によって1で使う変化球を持つ。最低でも決め球ともう一つを持っておくことが大事だと思います。僕の場合は、とても単純なのですが、

・「はい」「いいえ」くらいでもいいのでまずは返事をする
・相手を待たせるという場合は、計画的に待ってもらうように不明点をなくす

これを変化球として投げるようにしています。以前には「ポジティブに待ってもらうようにするには?」というタイトルで書いた記事に多く関連します。

仕事が速いというは、評価をあげたり好印象を与えるものであることは確かです。しかし、「ずっと速い」状態になると先にも述べたように「速い」が「普通」になります。そこに無理があると、いろんなものが噛み合わなくなりどこかで歪みが生じるということを頭の隅に置きながら、「速いと感じさせる」ことを意識してみてはいかがでしょうか?

くれぐれも「誤魔化す」はNGですよ。


もし気に入ってもらえたら嬉しいです。情報の発信とコミュニケーションについていろんなチャレンジをしていきます。どうぞよろしくお願いします!