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アイデアの賞味期限にどう向き合うか
企画立案というものは、すごく面白い仕事だと思っています。正直にいえば、自分は本当にこういう仕事についてよかったと思っていますが、同じく大変な世界にいるもんだと思ってしまいます。
それが今回テーマの「アイデアの賞味期限」です。
そもそもアイデアというものそれ自体には価値がないという認識が僕の中ではあります。というのも、まず僕如きが思いつく、考えつくものなんて、世の中に少なく見積もっても1万人はいるはずなのです。いやもっとかな。。
思いつく、考えつくということ自体にそこまで価値はなく、アイデアを実行するか否かに価値があるわけです。そしてそのスピードが。
ですから、実行している人だって山程いるものだと思った方がいいわけです。
そういう状況において、まずは小さなコミュニティという枠組みの中でアイデアの実行による小さなアドバンテージを持つことができるわけですが、そのアイデアにも賞味期限があるのです。
賞味期限というのは「おいしく食べることができる期限」ですよね。たべらられなくなる消費期限ではありません。賞味期限です。
つまりアイデアが「うまい」と感じることができる期限があるということです。その期限はどうやって生まれるかですが、「他にもある」とか「多くの人が思いついた」「多くの人が実行できるような情報が現れた」そんな時に生まれるのです。
例えば、スマホだってそうです。
iPhoneというものが世の中に出る前に、スマートフォンのようなものをイメージした、想像した人は数多くいたはずです。そして、それを爆速で実装し形にしたものiPhoneだったわけです。そのあたりでは熱狂がありましたが、Androidが世の中に出てきて、様々な企業がそれを発売し始め、ほとんどの人が持ち始めた段階で、スマートフォンというアイデアは一般化し賞味期限を迎えました。
では賞味期限を迎えたアイデアはどうすればいいでしょうか?
正直まだその答えは見つかっていませんが、そんな時にするべきでない方法はわかっています。
それは、「しがみつくこと」です。
賞味期限を迎えたアイデアにしがみつくことは衰退を意味します。そして一番危険なのは、そこに「知らずにしがみつく」という「知らずに」という修飾語がつく場合です。
賞味期限が切れているのにもかかわらずドヤ顔でそのアイデアを示すのは、企画立案をする立場として一番やってはならぬことだと思っています。どちらかというと恥なイメージすらあります。
以前はこの賞味期限はある程度の長さがありました。しかし、このゲームチェンジが激しい世の中、インターネットでの情報拡散スピードが速いよのかなでは、アイデアの賞味期限はすごく短くなりました。
このアイデアの賞味期限にどう向き合うか、
企画立案を仕事にしている僕としては、「潔さ」を身につけていきたいものだと思っています。
もし気に入ってもらえたら嬉しいです。情報の発信とコミュニケーションについていろんなチャレンジをしていきます。どうぞよろしくお願いします!