憂いと詩情を湛えたせりふの合間や背景に生演奏のピアノで奏でられるベートーヴェンの楽曲がもうひとつの格調高い物語世界を私たちの心の中に創り出していく…★劇評★【舞台=Op.110 ベートーヴェン「不滅の恋人」への手紙(2020)】
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憂いと詩情を湛えたせりふの合間や背景に生演奏のピアノで奏でられるベートーヴェンの楽曲がもうひとつの格調高い物語世界を私たちの心の中に創り出していく…★劇評★【舞台=Op.110 ベートーヴェン「不滅の恋人」への手紙(2020)】

 音楽、特にクラシック音楽は、それをつくった人物、つまり作曲家がどんな想いでその曲を作ったか、当時どんな状況に置かれていたか、誰に捧げたかなど、人と曲にまつわるさまざまなエピソードをたくさん聞かされてから聴くと、何も知らずに聴くよりも何百倍も心に染みてくるものだ。舞台「Op.110 ベートーヴェン『不滅の恋人』への手紙」は、長年その存在が謎とされながら、研究者の近年の熱心な調査によって導き出されたある仮説に基づいて推測された「不滅の恋人」の本命とされる女性に焦点を当て、ベートーヴェンやその女性と何らかの関わり合いを持った人々が語るベートーヴェン像や不滅の恋人像が鮮やかに立ち上がる稀有な作品だけに、その心への染み方は尋常なレベルではない。憂いと詩情を湛えたせりふの合間や背景にステージ中央で新垣隆のピアノによって奏でられる流麗なベートーヴェンの楽曲はもうひとつの格調高い物語世界を私たちの心の中に創り出していくのだ。演出は名匠、栗山民也。ピアノ演奏は新垣隆。(写真は舞台「Op.110 ベートーヴェン『不滅の恋人』への手紙」とは関係ありません。イメージ写真です)
 舞台「Op.110 ベートーヴェン『不滅の恋人』への手紙」は12月11~26日に東京・大手町のよみうり大手町ホールで上演される。それに先立つ11月28~29日の兵庫西宮公演と、12月2日の富山公演、12月5日の愛知公演はすべて終了しています。

阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でも読めます。舞台写真は「SEVEN HEARTS」でのみ公開しています。
★「SEVEN HEARTS」の舞台「Op.110 ベートーヴェン『不滅の恋人』への手紙」劇評ページ

★ブログは序文のみ無料で読めます。劇評の続きを含む劇評の全体像はこのサイト「note」で有料公開しています。作品の魅力や前提となる設定の説明。一路真輝さん、田代万里生さん、神尾佑さん、前田亜季さんらの演技に対する批評、栗山民也さんの演出に対する評価などが満載されています。

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無料でお読みいただけるサービスは2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

★舞台「Op.110 ベートーヴェン『不滅の恋人』への手紙」公演情報

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憂いと詩情を湛えたせりふの合間や背景に生演奏のピアノで奏でられるベートーヴェンの楽曲がもうひとつの格調高い物語世界を私たちの心の中に創り出していく…★劇評★【舞台=Op.110 ベートーヴェン「不滅の恋人」への手紙(2020)】

阪 清和 (Kiyokazu Saka)

300円

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わたしもあなたのことがスキです
大阪市生まれ。関西学院大学卒業後、共同通信社で31年間記者活動。2013年秋、円満退職してエンタメ批評家、インタビュアー、ライター、ジャーナリスト、MCとして独立。映画、演劇、音楽、ドラマ、漫画、現代アート、ネット文化、旅、食と幅広くカバー。横浜在住。活動拠点は渋谷・道玄坂。