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海外子会社と交換留学研修
セブン銀行では海外でATMサービスを普及するため、アメリカ、インドネシア、フィリピンに子会社を設置しています。今回、インドネシア子会社 PT. ABADI TAMBAH MULIA INTERNASIONAL(以下ATMi)、フィリピン子会社 Pito AxM Platform, Inc.(以下PAPI)と交換留学研修が行われたのでそちらについてレポートしていきます。
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《日本→海外》セブン銀行若手社員が現地子会社を体験!
海外事業に興味のある若手社員を中心に、全社公募で選ばれた佐々木さんと菅さん。年齢も在籍部門も違うお二人がATMi、PAPIそれぞれ1週間ずつ滞在し、海外の状況をリアルに体験してきました。
Q.印象に残ったことは何でしたか?
佐々木さん:海外の状況は会議などで聞いていましたが、所詮「紙の上」の情報だったな、と。リアルに「見聞きすること」から得る情報の大きさを感じました。
菅さん:海外研修に行く前に色々と想像していたのですが、実際に行ってみてわかったことが多かったです。無意識に色眼鏡をかけているかもしれない、と意識しておくことが必要なんだな、と実感しました。海外では日本の「当たり前」が通用しない。頭ではわかっていても現地社員の方とお話しをしたり、各国の生活を1週間とはいえ「実際にやってみる」ことで、実感を伴った感覚が持てたことはとても大きな経験でした。
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Q.今後にいかせそうなことはありましたか?
佐々木さん:お客さまがどんなニーズを持っているか、それをどう解決していくのか、国は違っても考え方の基本がそこにあるな、と再認識できました。また「やってみよう」から実施までのスピード感がとても早いこと。スピード感のあるトライ&エラーは、私たちも真似していきたいと思います!
菅さん:各国でそれぞれの「当たり前」を疑い、新たなを「何か」を見つけることで、現地に寄り添ったサービスを日本でも、海外でも生みだし続けることができるのではないか、と感じました。
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お二人とも現地での「体感」がとても大きな経験になったようです。自分たちの持っている「当たり前」が国、文化、環境が違うことによって「当たり前ではなくなる」ことを実感、そこに更なるビジネスチャンスを見つけようとする姿勢、頼りになる若手メンバーがいて頼もしいです!
《海外→日本》ATMi/PAPIの社員がセブン銀行でを体験!
ATMiからはBonaさんとArieさん、PAPIからはRenzさんとMarさんが研修に参加し、セブン銀行や日本の状況を体感。お菓子を囲んだ社内交流会も実施されたのでインタビューさせてもらいました!
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Q:今回の研修に参加しようと思った理由を教えてください
Bonaさん:日本の法務部門とのミーティングを通して、セブン銀行のインターナルコントロールやリスクマネジメントに興味を持ちました。研修を通して、ATMiに活かせることを学ぶことができると感じたので参加を希望しました。
Arieさん:色々理由はありますが、一番は日本ではATM運営をどのように行っているか、どんな違いがあるかをか知りたかったです。
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Q:お仕事で大変な点や面白い点を教えてください。
Bonaさん:難しいこと=面白いこと。挑戦しがいがあります。
Arieさん:様々な点をオートメーション化することに挑戦中です。面白いというより嬉しい点は現地のセブン銀行社員が家族として扱ってくれること、ATMiが有名になっていくこと、出張で他の都市を訪問して、たくさんのことを学べることですね!
Renzさん:難しいなぁ、と思うのはデータ分析です。システムやツールもまだまだ十分ではないため、データ収集の方法を整える部分も試行錯誤中です。その分、変更や改善した結果が目に見えると面白さに変わります!
オートメーション化やデータ分析など、いわゆるDX導入は日本以外でも同じなんですね。セブン銀行でもデータ分析は力を入れている分野です!
Q:ATMi、PAPIはどんな雰囲気ですか?
Bonaさん&Areiさん:「従業員は家族」という雰囲気。現地に出向しているセブン銀行メンバーも気さくに役職関係なく、話せる、話しかけてくれるので、とても頼りになる存在です。
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Renzさん:フィリピン人特有の、お互いを助け合う文化が強い会社だと思います。自分たちの専門領域をしっかり持った人々が集った会社だが、領域を超えてお互いを助け合う文化があります。
Marさん:セブン銀行のパーパスはPAPIにも根底にあると思います。顧客のために努力していこうとする姿勢のある企業。そのためにもお互いを助け合う文化のある企業です。
「家族」や「助けあい」というワードがあがったことに社内の雰囲気の良さを感じます。PAPIでもATMiでもオフィスでパーティーを行うこともあるようで、セブン銀行の現地メンバーも一緒に踊っている動画が送られてきたこともありました 笑
Q:日本もしくはセブン銀行とご自身の国・会社で違っていて驚いた点はありましたか?
Areiさん:最も驚いたのは、日本の文化と環境です。犯罪が少なく安全、日本人の規律、日本の慣習はインドネシアでは信じられない!
Bonaさん:セブン銀行の話で言えば、テクノロジー、オペレーション、モニタリング、セキュリティコントロールなどのレベルがびっくりするほど高かったのが印象的でした。
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Renzさん:違いがあることは普段のミーティングでセブン銀行社員から聞いていたので知っていましたが、実際に来てみて驚きました。 徹底的にユーザー目線に立っていることが素晴らしく、自分たちもより意識すべきだと思いました。
Marさん:来日する前からセブン銀行とPAPIで違いがあることはある程度想像していましたが、想像以上に大きかった。この違い・ギャップを埋めていくことがひとつのゴールだと感じています。またATMiについては、彼らの方が先を行っていますが、似ていると感じる部分もありました。今回の研修をきっかけによりお互いをサポートしあえるとよいと思います。
皆さん初来日ということもあり、想像していたよりも体感した結果は大きなインパクトがあったようですね。まさに「百聞は一見にしかず」。また会社を超え、3社それぞれで得た知識・経験の共有ができたようです。
《企画の裏側》交換留学研修はなぜ生まれたのか?
参加者にとって、たくさんの学びとなった交換留学研修。実は今回が初めての企画でした。なぜこの企画に至ったのか、グローバルビジネス事業部の福島さんと田中さんにお伺いしました。
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田中さんは新卒2年目!
なぜ交換留学研修を開催したんですか?
福島:私たちグローバルビジネス事業部は海外子会社のビジネスサポートと新規事業開拓を中心に行っています。今回の企画ですが、もともとセブン銀行の他部門社員の海外子会社での研修は予定していました。
というのも、海外戦略はセブン銀行で第2の収益の柱なものの、国内ビジネス部門との接点は少なめなんですね。なので海外子会社の状況やどのように連携しているかなど、グローバルビジネス事業部の業務があまり知られておらず、部門の業務理解浸透することで、異動希望の一助にもなるかな、と。
田中:そんな話をしていた時に、海外子会社3社の経営メンバーが会議参加のために来日したんですね。会議後の雑談でその話になりまして。コロナ前にはATMiからの日本研修参加も受けれていて、海外→日本の研修実績はあったんです。そろそろ状況も落ち着いてきたから再開したいね、せっかくだから交換留学研修にしようか!という話になり、そこからあっという間に実施になりました。
福島:両社の社長も頑張ってくれているメンバーのモチベーションアップにもなるし、セブン銀行の知見をインプットできるいい機会だ、と乗り気だったので即決でしたね笑 。
交換留学研修をやってみてどうでしたか?
福島:想像以上に「やってよかった」というのが正直な感想です。海外メンバーの知識吸収にかける意気込みが本当に素晴らしかったと思います。各部の説明時は説明者がびっくりするぐらい質問もしてくれましたし、帰国後すぐに自社の仕組み改善を始めるなど、インプット&アウトプットが本当にすごかったです。
特に思い出深かったのは日本滞在中、業務後のごはんの席でも、両社のメンバーがその日に見聞きした内容について熱い議論をしていたことですね。それこそ私や田中さんがわからないぐらい、専門的なシステム構築の話など、その日に聞いた話を4人でどんどん話し合って、お互いアイデアを出し合っている。あれはめちゃくちゃ感動しましたね!
田中:ATMi、PAPIの現場社員が顔を合わせて話をする機会になったのもとてもよかったと思います。各国内のATM状況が似ている点もあり、お互いの状況から得ることも多いようでした。今まで子会社同士で情報共有をしたり、連携をとることがなかったので、この研修が両社の架け橋となれたなら、本当に嬉しいですね。
福島:ちょうど今日も、インドネシアメンバーから「日本で教えてもらったあの仕組み入れたいなって思ってるんだよ」という話が出たので、フィリピンにも振ったところ「その仕組み、こっちでも考えているんだよね」と。
研修で見聞きした経験をちゃんと自分たちの会社に還元・共有してくれているのが伝わってきて、すごくうれしかったです。タイミングはわかりませんが、今後も企画として定例化できるといいな、と思っています。
日本から海外、海外から日本、それぞれの参加者にとって、そしてそれぞれの会社にとっても非常に有意義な企画となった交換留学研修。福島さん・田中さんのサポート、各社で研修に協力してくれた委託先さま、各部の協力があってこそですね。今後も国境や文化を超えて、より強い連携から「あったらいいなを超える」ものを生み出せるようにセブン銀行グループ一同がんばっていきます!