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ATMをあらゆる手続きの窓口に。世界をリードする認証技術で、その可能性を拡げていく。

こんにちは、セブン銀行 ATM+企画部 広報担当です。
今回はパートナー企業であるNECソリューションイノベータ 赤池さまとセブン銀行 ATM+企画部 高尾さんとの対談記事を紹介します。

                NECソリューションイノベータ株式会社
                サステナビリティ事例より(一部修正)   

(左)ATMセブン銀行 ATM+企画部 兼 コーポレート・トランスフォーメーション部  高尾 庄吾
(右)NECソリューションイノベータ 金融ソリューション事業部 赤池 優太さま

セブン銀行は9月に新サービス「+Connect」を発表し、第一弾サービスとして「ATMお知らせ」「ATM窓口」の提供を開始しております。
今回は新サービスの開発に携わられたお二人に開発への思いや今後の展開についてお伺いしました。


20年の技術の積み重ねで、
手続きを圧倒的に簡単に。

赤池:『+Connect』はATMで様々な手続きが可能となる画期的な新しいサービスです。一方で、新しいサービスであるがゆえに受け入れやすくすることが、サービスを形にしていくうえでの一番のポイントでした。ユーザーや提携先に受け入れてもらうために最も工夫したのは『+Connect』のメリット、すなわち「シンプルさと便利さ」を魅力的に感じてもらうことです。言い換えるなら、銀行の窓口では時間がかかる各種手続きのイメージをいかに塗り替えていくか、ということでした。

高尾:時間の短縮は、お客さまの体験の中でも最大の論点ですよね。今回の『+Connect』はデジタル機器の操作に苦手意識がある方にも優しいインターフェースであろうという思いからつけた機能でもあるため、シンプルさや便利さにはこだわる必要がありました。サービスを設計する際に「口座開設が約3分で終わるようにする」など、手続きをどれぐらいの時間で収めるか、具体的な目標を立てて挑んでいきました。

赤池:今回のサービスのようにATMだけで手続きを完了しようとしたら、通常は画面に入力してもらう、ボタンを選択してもらうなどユーザー側の操作が増えがちです。手続きの時間を短くするためには、ユーザーによる「操作のプロセスを省略する」ことを常に考えながらサービス設計やシステム開発を行う必要がありました。

高尾:操作プロセスを省略するにあたっては、NECソリューションイノベータさんがこれまで培ってきたATM技術に非常に助けられたと思います。たとえば、文字情報の読み取り機能によって、本人確認書類を「置くだけで」必要情報を読み取れること。入力しなくていい情報はICチップで読み込ませ、操作は「確認だけ」にすること。実は顔認証技術だけではなく、様々なATM技術を総合的に活用することで解決できたことが多いのです。

赤池:ATMが情報を代わりに入力してくれるような感覚ですよね。第4世代ATMは非常に多彩な機能を搭載していますが、その多くが第1~第2世代を含む過去の技術の蓄積にあります。当社がセブン銀行さんの開業当初からATMの開発を担ってきた20年にわたる歴史の中で、これまでも様々な課題がありました。そういった課題を随時解決しながら、今日の社会変化や、セブン銀行さんの思いを汲みつつ進化してきた姿がこの第4世代ATMなのです。

デジタルとリアルの間にある、
次世代のインターフェースを目指して。

赤池:今回搭載した機能はATMでは先進的な取り組みだと思っています。認証技術に関しては世界トップクラスの評価を得ているNECの技術ですので、先進サービスをいち早く取り入れるセブン銀行さんと当社だからこそ実現できることではないでしょうか。

高尾:『+Connect』のようなプラットフォームサービスを導入するにはソフト面だけでなく、ハード面にも障壁がありますよね。銀行のATMというのは、全国でかなりの台数が展開されているものですので、そのすべてに顔を認識するカメラや券面を撮影するカメラを搭載しようとすると相当な時間とコストがかかり、投資するのに覚悟が必要です。そのため、銀行業界ではATMはコストがかかり利益を生まないものと捉えられがちですが、私たちはむしろそこに強みがあり、リアルの場のデジタルなインターフェースに進化させていくことができるのではと考えています。

赤池:導入いただく提携先はまずは銀行なのですが、実は銀行以外の事業会社とも提携が進んでいます。たとえばホテルのチェックインサービス。ATMで本人確認をすれば部屋番号などの必要情報がユーザーに送られてきて、その情報を使ってチェックインできる。このようにATMを幅広いチャネルに使っていただき、単にお金を出し入れするだけではないプラットフォームとしての新しいサービスを、セブン銀行さんと一緒に考えています。

高尾:銀行以外にもサービスを広げていくことは、サービスの開発をはじめた段階から考えていました。開発コンセプトはATMの概念を変えていく「ATM+」でしたから。また、搭載する機能によって社会課題を解決することも当然視野に入れていましたね。

赤池:社会課題の解決として、一番わかりやすいのは災害時における被災者支援に使えることです。昨今、震災や津波など自然災害が増えている中、カードやスマートフォンがなくてもお金の出し入れができるということは、社会的な安心や生活の基盤になる。ATMが人の命を守れるものにもなるということを、開発段階で強く意識して進めていました。

高尾:生活導線の中で窓口になれることは、支店へのアクセスの課題対応にも有効だと思います。駅から離れた場所にお住まいの方にとって、多くの銀行支店があるのは駅前で、アクセスしにくい場所。対してセブン‐イレブンは駅から離れた国道沿いにもたくさんありますから、銀行窓口と比べてアクセスしやすいといえます。コンビニにあるATMを「銀行の窓口」として使っていただけることは、ユーザーにも提携先にもお役に立てることではないでしょうか。銀行サービスを手軽に利用できる手段としてインターネットバンキングも広まっていますが、やはり一定以上の世代の方には抵抗があるもの。リアルな窓口とデジタルのインターネットバンキングの中間として、ATMという「デジタルに繋がる入り口」が現実に存在することには新しい可能性があると思います。

赤池:第4世代ATMは9月のサービスインを皮切りに、安全面やユーザーインターフェース(UI)を向上させながら今後も新機能を追加していく予定です。『+Connect』によって全国津々浦々にあるコンビニATMが金融機関をはじめとした様々な手続きの窓口となり、その機能が高まることは、デジタル機器の操作に苦手意識がある方の役にも立てること。ATMを入り口に新しい便利をお届けできればと思っています。

NECソリューションイノベータ株式会社 サステナビリティ | NECソリューションイノベータ (nec-solutioninnovators.co.jp)

\さらに記事を読みたい方はこちら /
ATMをあらゆる手続きの窓口に。世界をリードする認証技術で、その可能性を拡げていく。: サステナビリティ事例 | NECソリューションイノベータ (nec-solutioninnovators.co.jp)

\セブン銀行 『+Connect』専用HPはこちら /
セブン銀行ATMがあらゆる手続き・認証の窓口となり、人とサービスをつなぎます | セブン銀行 (sevenbank.co.jp)


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