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愛着障害について

最近愛着障害について話題にしている記事やSNSなどをよくみかけるんですが、「愛着スタイル診断」と混同されていたり、虐待や凶悪事件の犯人を「虐待育ちだから仕方がない」というような見下した擁護による責任転嫁に利用されたりして、「愛着障害=凶悪犯罪者」という偏見を持って憎悪の対象にしている人などが散見され、なかなか理解されない存在だなと思います。愛着スタイル診断というのは全ての人を対象にその人の持つ愛着のスタイルを診断するものであり愛着障害とは全く異なる次元の話です。

反応性愛着障害はASDに、脱抑制性愛着障害はADHDに非常に似た行動などがみられ、その根本原因は親や養育者との間に信頼関係や愛情のやり取り、愛着関係が築けなかったことにあります。

これは虐待だけではなく、親との死別や養育者がコロコロ変わるなどでも起きることで、必ずしも暴力や精神的虐待、ネグレクトといったもののみが原因ではありません。

そして虐待育ち・毒親育ちという人の中にも「そんな毒親なのに大好きだった」「慕っていた」という人も少なくなく、それは愛着形成が成されている為、愛着障害とは言えません(困難はあると思います)。

人間の赤ちゃんは脳が大きい為、生まれてきた時には哺乳類の中では非常に未熟児の状態で生まれてきます(他の哺乳類は産まれたら直ぐに立てるようになります)。生まれてから長い間を保護者からの庇護を受けないと生き延びられません。
だから赤ちゃんは親を愛します。愛して信頼して委ねて助けてもらうことで生きていきます。

しかし親との死別や虐待親、ネグレクト親などの場合、赤ちゃんは親との間に信頼関係を築くことが出来ず、愛を求めず、愛さず、何も期待しなくなります。それも乳児期~幼児期といった非常に早い段階からです。そして他者の全てを警戒し信頼しない反応性愛着障害か、大人なら誰にでも取り敢えず庇護を乞うてみる脱抑制性愛着障害のどちらかになります。

私も主に母親から支配や暴力、教育ネグレクト、宗教の強制、家事労働や金銭搾取などの虐待を受け、その他両親の暴力や怒声を伴う夫婦喧嘩や、父親から見捨てられ、愛玩子の兄からも虐めや性的加害行為を受けるなどの育ち方をし、反応性愛着障害を自認しています(本来愛着障害は幼児期に医師が判断するものの為、自己診断となります)。

特に大きな困難は、帰属意識の欠如、集団社会に適合できない、人間関係の困難や苦痛、それに伴う自律神経失調症、頭痛、胃痛、目眩、失神、嘔吐、パニックなど。

基本的に生きる意欲のないダメ人間ですが、凶悪犯罪や虐待を行うことはありません。それを行うのは多分サイコパス脳(脳機能低下)であり、虐待の連鎖もサイコパス脳の遺伝だと思います。サイコパス脳に関しても必ずしも凶悪犯罪者や虐待をおこなうわけではなく、こちらはそれこそ育てられ方(虐待を受けたサイコパス脳は非常に凶暴化し、愛情をこめて適切な養育を受けられたサイコパス脳はちょっと性格悪い程度で済む)に寄るところが大きいそうで。

世の中って細かい事の精査が出来ず、十把一絡げに大雑把にしか物事を捉えられない人が多いですよね。そしてそういう人が何故か声まででかくて大声で偏見や差別を助長して歩くので困惑します。誤りの指摘や訂正なんて聞いてもいないしな。

母は残虐な言動を行いましたが、別に子供を殺そうとまではしていなかったし、母なりに愛を持っていたのかもしれません。例えば私は小さい頃から自律神経失調症や心身症などを抱えており、夜中に足が冷えて痛くて眠れないということが頻繁にあり、そんな私の足を母は手のひらでさすってくれたりもしました。

しかし私が25位の頃、母がガンで入院手術し、リンパ線除去により足が浮腫で肥大した姿をみても、私は母の足をリンパマッサージなどは出来なかった。入院費負担や病院通い、洗濯ものなどの世話はしましたが、私はどうしても母に触れることが出来なかったのです。

子供としてやるべきある程度の事は出来ても、心は伴うことが出来なかった。

本来子供が親に対して無条件で持つ愛情を持っていない、それが愛着障害だと思うのです。

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